“一生分泣いた”と話題の感動作 米倉涼子「エンジェルフライト」地上波初登場(第1話ネタバレあり)

国際霊柩送還士という特殊な職業にスポットを当てたヒューマンドラマ「エンジェルフライト」が、ついに地上波で放送される。主演は米倉涼子。2023年にAmazon Prime Videoで配信され、「一生分泣いた」と視聴者の間で話題を呼んだ本作が、2024年NHKBSでの放送を経て、2025年5月3日よりNHK土曜ドラマとしてスタートする。第1話予告動画は番組公式HPで公開中だ。(ネタバレあり)
「エンジェルフライト」は、国際霊柩送還士という特殊な職業にスポットを当てたヒューマンドラマ。海外で亡くなった日本人や、日本で亡くなった外国人の遺体を家族のもとへ送り届けるプロフェッショナルたちの奮闘と、彼らを取り巻く人間ドラマを描く。脚本は古沢良太と香坂隆史が担当し、監督はNHKエンタープライズの堀切園健太郎。音楽は遠藤浩二が手がける。
■ 主な登場人物・キャスト
・伊沢那美(米倉涼子):国際霊柩送還会社の社長で現場の第一線にも立つプロフェッショナル。
高木凛子(松本穂香):新入社員。未知の仕事に戸惑いながらも成長していく。
・柏木史郎(遠藤憲一):金銭面に厳しい会長。
・海(織山尚大/少年忍者):那美の息子。
・その他の社員:城田優、矢本悠馬、野呂佳代
他にも向井理、草刈民代 などが脇を固め、各話には豪華なゲストも登場予定。
第1話は、葉山奨之、杉本哲太、麻生祐未が出演する。物語は、フィリピン・マニラを舞台に国際霊柩送還士の仕事の過酷さと家族の再生を描いた感動のエピソードとなっている。
■第1話「スラムに散った夢」(※ネタバレあり)
フィリピン・マニラで日本人青年・杉原陽平(葉山奨之)がギャングの抗争に巻き込まれて命を落とす事件から始まる。遺体が盗まれるという事態に、両親は現地での捜索を諦めて帰国する。国際霊柩送還士の伊沢那美(米倉涼子)と高木凛子(松本穂香)は、依頼を受けて現地に向かう。
陽平の父・辰彦(杉本哲太)は勘当した息子の遺体は不要と言い、妻の佐千恵(麻生祐未)を連れて日本へ戻ってしまう。しかし那美と凛子は、現地大使館の領事の制止を振り切り、スラム街に乗り込む。そこで現地の若者たちが陽平の遺体を大切に弔おうとしていた事実を知る。
陽平の死は、マニラのスラム街でギャングの抗争に巻き込まれたことが発端だった。陽平はギャングの一味ではなく、現地の若者たちと農園を作る計画を進めていたが、ギャングに絡まれて財布を奪われた。彼はその財布を取り戻そうとしてギャングを追いかけた結果、ひどい暴行を受けて死亡したのだった。那美たちはこの真実と共に陽平の遺体を無事に引き取り日本へ搬送する。
遺体を丁寧に清め、安らかな顔に戻すことで、両親は息子の本当の姿と想いに触れる。母親は陽平の死を受け入れ、父親も息子を誇りに思う気持ちを語る。
■ 見どころと今後の展開
死をめぐる重いテーマの中に、「命をどう送り出すか」「残された人がどう向き合うか」という深い問いが込められている。那美の過去や謎の男性の存在も徐々に明かされていく。
■ 放送情報
放送開始日: 2025年5月3日(土)NHK総合 土曜ドラマ枠
原作: 佐々涼子『エンジェルフライト 国際霊柩送還士』
脚本: 古沢良太(1・3・6話)、香坂隆史(2・4・5話)
出演: 米倉涼子、松本穂香、遠藤憲一、城田優、矢本悠馬、野呂佳代、向井理、草刈民代 ほか
詳細・予告編は公式HPにて公開中。
◇NHK「エンジェルフライト」HP
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