BS朝日「太宗イ・バンウォン~龍の国~」第19話・第20話のあらすじを解説付きでサクッと紹介(全36話)

BS朝日で放送中の「太宗イ・バンウォン~龍の国~」は、チュ・サンウク主演韓国ドラマの第19話と第20話のあらすじを紹介する。予告動画はYouTubeにて視聴できる。(ネタバレあり)
「太宗(テジョン)イ・バンウォン~龍の国~」は、朝鮮王朝の第三代王・太宗イ・バンウォンの生涯を描いた歴史ドラマである。【「太宗イ・バンウォン」を2倍楽しむ】では、全話あらすじ(ネタバレありとなし)、時代背景やキャストの魅力なとまとめているので、視聴の参考にされたい。
※なお、時代劇になれていない方は、ドラマ視聴の前に【エピソード0:時代背景と見どころ】と【どこよりも詳しい!登場人物・キャスト紹介】を一読しておくと、迷わずに視聴できる。
また、今回紹介する第17話と第18話の完全ネタバレと豆知識は【17話詳細~18話紹介/全32話版】で。
■キャスト
イ・バンウォン(太宗)役:チュ・サンウク
イ・ソンゲ(太祖)役:キム・ヨンチョル
元敬王后ミン氏役:パク・ジニ
神徳王后カン氏:イェ・ジウォン
イ・バンウ役:オム・ヒョソプ
ほか
■第19話
父王イ・ソンゲはチョン・ドジョン殺害を断行したバンウォンに怒り、剣を抜いて迫る。バンウォンは「側室の産んだ庶子を世子にし、王子たちの暗殺を目論んだから」とチョン・ドジョンを殺害した理由を語る。王は、「怪物」呼ばわりしてバンウォンに斬りかかろうとするが、兵たちに阻止される。
父王と対峙したバンウォンが、亡き王妃カン氏を側室と呼ばわりしバンソクたちを庶子と呼ぶシーンがある。前王朝である高麗時代は一夫多妻制が認められていたので、カン氏は二番目の正妻でバンソクたちも庶子ではない。それを敢えて庶子呼ばわりしたことで王の怒りは沸点に達した。
宮殿内に軟禁された王は、不安げに様子を見に来た世子バンソクを抱きしめて涙を流す。一方、バンウォンは、義弟たちに義父ミン・ジェへの報告を指示し、朝廷の出入りを封じるなど事実上の政権を掌握。
狩りから戻ったイ・ジランは、事態を知って激怒し、息子ファサンまでが加担したと聞き、怒りを爆発させる。バンガンとバンウィはバンウォンの招集に応じて兵を率いて現れるが、内心では弟バンウォンのやり方に不快感を抱いていた。次男バングァはバンウォンに王位を狙っているのかと怒りをぶつけるが、バンウォンの「この国の王は、王の子でなければならない」との言葉に揺らぎ、一時的に世子の座を引き受ける。
ちなみにこの乱に登場しない長男・芳雨(バンウ)は1893年に死去している。
チョ・ジュンらが上訴し、世子バンソクの廃位とバングァの擁立を提案するが、イ・ソンゲは激しく拒否。しかしバンソクは父のため、涙ながらに自ら退位を申し出る。宮殿を去る際、バンウォンに「なぜ、私の地位を奪うのですか?」と問い、バンウォンは「私が王になりたいからだ」と初めて野望を口にする。立ち去るバンウォンの背に「兄上は殺人鬼になります」と罵声を浴びせるバンソクを兵士が殺害する。王女キョンスンの夫も処刑。暴走したバンガンは異母弟バンボンまで殺害し、兄弟の対立が激化。ナム・ウンも処刑され、イ・ソンゲは亡き王妃、カン氏の血筋がキョンスン一人になったことに絶望。夜、バンウォンはわが子を抱いて泣き崩れる。
■第20話
王になりたいという欲はないが、父とバンウォンの板挟みを解くため、次男バングァは世子になる決意を固める。王イ・ソンゲもバンウォンの圧力に屈し、これを受け入れる。世子冊封式を終えた父ソンゲの前にバンウォンが現れる。王は「本来はお前を斬るべきだった」と語り、「親は子を殺せぬが、いずれお前も不幸に見舞われる」と告げ、王宮を出て寺へ向かう。
その真意は、唯一生き残った娘キョンスン王女を守るためだった。王は出家を勧め、王女は尼となる覚悟を決める。王は涙を流しながら髪を切り、娘を寺へ送り出す。
一方、ミン・ジェの屋敷ではバンウォンの仲間たちが祝杯を挙げていた。だがバンウォンはその輪から離れ、長男を寝かしつけながら、息子たちの名付けをいつか行うとミン氏に約束する。長男はミン家に、次男は叔母に預け、末子だけを手元に置いて育てていたことを、バンウォンは申し訳なく思っていた。
バンガンは息子に「叔父であるバンウォンを討てるか」と問うと、「もちろん父と共に戦う」と頼もしい返答を得る。我が子を次の世子にと目論み、自らの野望を固める。
その頃、王は世子となったバングァに「バンウォンを罰してくれ」と頼み、玉璽を託して「王位を譲れば父は命を絶つ」と告げる。譲位の教旨を持ってキム内官が都堂に現れ、ミン・ジェたちは急いでバングァの元へ向かうが、彼はすでに即位を決意していた。
バングァに野心がないと見ていたバンウォンは動じないが、自分でなく側室の息子プルノを世子に立てようとしていると知り、慌てて王宮へ。そこには世子の衣(龍袍)をまとい、玉座に座る幼いプルノの姿があった。
実在の李成桂も、次男・芳果を世子に冊封した1か月後に譲位している(1398年9月)。
◇BS朝日「太宗イ・バンウォン」番組サイト
2025年4月3日スタート 木・12:00~(2話連続放送)
◇YouTube|予告動画
【作品詳細】【「太宗イ・バンウォン」を2倍楽しむ】