朝ドラ「あんぱん」今田美桜は新聞記者として新しい一歩を歩き出す…第13週あらすじと第14週予告

09時18分ドラマ
©NHK

夫・次郎(中島歩)の遺言を読みたくて始めた速記がのぶ(今田美桜)の人生を変える。高知新報での新しい日々に嵩(北村匠海)はどう関わるのか?NHK朝ドラ「あんぱん」の第14週「幸福よ、どこにいる」(6月30日~7月4日)のあらすじとみどころを紹介。予告動画は番組公式サイトに公開されている。



朝ドラ「あんぱん」とは
「あんぱん」は『アンパンマン』を生み出したやなせたかしと小松暢の夫婦をモデルに、生きる意味も失っていた苦悩の日々と、それでも夢を忘れなかった二人の人生。何者でもなかった二人があらゆる荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現し『アンパンマン』にたどり着くまでを描き、生きる喜びが全身から湧いてくるような愛と勇気の物語だ。その第13週が6月23日から放送された。

戦後パートも辛いシーンからスタート

第12週のラストで敗戦時の玉音放送が流れ、23日から放送された第13週は戦後パートへと突入した。第11週、第12週は出番が少なかったのぶ(今田美桜)だが、戦後、戦時中の教育への謝罪、そして夫・次郎(中島歩)の病死と辛い幕開けとなった。ただ、次郎がのぶに遺した言葉、「自分の目で見極め、自分の足で立ち 全力で走れ。絶望に追い付かれない速さでそれが僕の最後の夢や」はのぶに勇気を与えるものだった。

無事に帰ってきた嵩(北村匠海)に突きつけられる辛い現実

敗戦後、やっと日本に戻ってきた嵩だが、故郷で千代子(戸田菜穂)に歓迎されるが、そこで千尋(中沢元紀)の戦死を知る。「自分ではなく、どうして優秀な弟が」と沈み込むが、千代子が一喝してくれた。

逆転しない正義を考え続ける

のぶと再会した嵩。のぶは嵩の前で、皆の前では見せないほど、自分の感情をぶつける。戦時中、生徒達にしてしまったこと、生徒の心を傷つけたことを思い、“生きている価値”がないと言い出すのぶに、嵩は「死んで良い命なんてない」といい、これから“逆転しない正義”を考え続けることが生きる意味だという。アンパンマンで登場する逆転しない正義をのぶと嵩はこれから考えてゆく。

のぶ(今田美桜)は新聞社に勤め始め、嵩(北村匠海)は健太郎(高橋文哉)と雑貨を売る

次郎の遺品であった速記の本から必死に勉強したのぶは、新聞社で働くことになる。持ち前の好奇心や正義感を活かした職業だ。のぶのモデルとなっているやなせたかしの妻・小松暢も新聞社で働いていた。そしてやなせたかしと会うことになる。ドラマでは幼なじみの再会として描かれることになる。

【第13週(2025/6/23-6/27)ネタバレあらすじ】

終戦から5か月が経ち、国民学校ではGHQの指導のもと軍国主義教育からの転換が図られる。のぶ(今田美桜)は病気が一向に回復しない次郎(中島歩)の見舞いに、海軍病院に通っていた。努めて明るく振る舞うのぶだったが、次郎に教師の職を辞したことを打ち明ける。次郎は戦時中、国の勝利を信じて愛国精神を教育していたのぶの心の変化を理解して、「未来の話」をしようと言ってくれた。二人でいる時間が穏やかに過ぎていったが、戦後の物資不足により薬も満足になかったため、次郎の病状は悪化してゆく。

のぶに見守られて次郎が息を引き取る。初七日が過ぎ、朝田家に顔を出したのぶに、蘭子(河合優実)は塞ぎ込んでいたら次郎さんが悲しむと言ってそっと抱きしめる。その帰り、のぶが御免与駅で電車を待っていると、軍服姿の嵩(北村匠海)があるいてきた。しかし、互いに気付くことなくすれ違う。敗戦後の中国からやっと戻ってきた嵩だったが、家に帰ると弟の千尋(中沢元紀)が戦死したという辛い事実を知る。

空襲の焼け野原でひとり佇むのぶの前に、嵩が現れて再会を果たす。釜次(吉田鋼太郎)から事情を聞いたという嵩に、のぶは教師を辞めたことを話し、子どもたちに取り返しのつかないことをしてしまったと後悔を口にする。自分は生きていていいのだろうかと涙を流すのぶに、死んでいい命なんてひとつも無いよと、静かに語りかける。正義なんてすぐにひっくり返ると話し、“逆転しない正義”とはなにかを考え続けなければいけないと言い、自分もそれを考え続けることが生きる希望だと話す。そんな嵩をみて、のぶも少し前を向き始めた。

速記の本を参考に次郎の速記を読み解いたのぶは、彼からのメッセージに胸が熱くなる。その日から、速記の猛勉強が始まる。猪突猛進ののぶはどんどんと速記を上達させてゆく。そんなある日、闇市で客と行商のやり取りをこっそり速記でメモしていたのぶは、近くで酒を飲んでいた男たちに声をかけられた。男(津田健次郎)は高知日報の東海林だとなのり、のぶのような人に記者になって欲しいといい名刺を渡す。

同じころ、柳井家には健太郎(高橋文哉)が訪ねてきた。小倉の実家は焼失してしまったが、家族は無事だといい、嵩と一緒になにか仕事をしたいといい、しばらく柳井家に滞在する。散歩にでた二人はメイコ(原菜乃華)と出会う。健太郎の姿をみたメイコは涙ぐみ「生きていた」と喜ぶ。そんなメイコを前に、健太郎は「のらくろの子」と遠慮無い言葉を発してしまった。

のぶは、闇市で渡された東海林の名刺を頼りに高知新報にやってきた。しかし、東海林は全く記憶にない様子だ。諦めて帰ろうとするのぶに、東海林は入社試験を受けてみてはと提案する。後日、試験があり、筆記、記事作成と無事に終えたが、面接の際、戦時中、「愛国の鏡」として高知新報に取り上げられていたことを追及される。思想はそう簡単には変わるものではないという面接官もいたが、東海林が「編集部が責任を持ちます」といってくれて採用となった。

【第14週(2025/6/30-7/4)あらすじ】


■第66話(月)

高知新報に戦後初の女性記者として入社したのぶ(今田美桜)。さっそく現場に出かけ、社会部の記者たちの後ろで必死に速記でメモを取るが、初日から圧倒される。翌日には一人で闇市に出かけ、取材した孤児の記事を書くも東海林(津田健次郎)に突き返される。それでも何度も書き直し、初めての記事が朝刊に載ることが決まる。一区切りついたのぶに、おしとやかな雰囲気が漂う同期・小田琴子(鳴海唯)が声をかけてきて…。

■第67話(火)

高知新報が夕刊発行の申請をし、のぶ(今田美桜)は編集長を任された東海林(津田健次郎)と先輩記者の岩清水(倉悠貴)と共に夕刊の担当となる。一方、嵩(北村匠海)は健太郎(高橋文哉)と一緒に進駐軍から廃品回収した雑貨を売って生活をしていた。ある日、ガラクタの中にあったアメリカの雑誌を手にした嵩は、久しぶりに心が躍る。

■第68話(水)

夕刊の発刊に向け張りきるのぶ(今田美桜)。しかし、東海林(津田健次郎)から中止になったことが伝えられる。それでものぶは取材に出かけて原稿を書き続ける。東海林は、闇市で『HOPE』と書かれた雑誌を手にする。それは嵩(北村匠海)が夢中で見ていたものだった。健太郎(高橋文哉)は雑誌が売れたことを嵩に伝え、誕生日プレゼントに廃品の万年筆を渡して漫画を描くよう勧める。

■第69話(木)

夕刊の話がなくなり、時間を持て余すのぶ(今田美桜)だったが、夕刊の代わりに月刊誌を出せることに。岩清水(倉悠貴)と歓喜するのぶのもとに、メイコ(原菜乃華)が家出したとの連絡が入る。打ち合わせをするも身が入らないのぶ。見かねた東海林(津田健次郎)は、家出人の取材に行ってこいと言う。

■第70話(金)

のぶ(今田美桜)の家で暮らすことになったメイコ(原菜乃華)は、夢に向かって一歩を踏み出す。そしてのぶも、月刊誌の刊行に向けて本格的に始動する。創刊号の準備が佳境に入り、のぶは取材や記事の執筆だけでなく広告取りの営業などもこなしていた。ある日、難航していた広告の営業に出かけるのぶを琴子(鳴海唯)が追いかけてきて…。数日後、入社試験の手伝いに駆り出されたのぶは、思いがけない人物を目にする。

■スタッフ他


脚本:中園ミホ
主題歌:RADWIMPS「賜物」
語り: 林田理沙アナウンサー
出演:今田美桜,北村匠海,原菜乃華,高橋文哉,鳴海唯,倉悠貴,野村万蔵,古河耕史,嘉島陸,若林拓也,阿久津将真,ヒロウエノ,武谷公雄,櫻井健人,浅田美代子 他

 <総合>(月~土)午前8時~8時15分/午後0時45分~1時[再]
 <BSプレミアム>(月~土)午前7時30分~7時45分/午後11時00分~11時30分[再]
   (土)午前9時45分~11時[1週間分]

NHK朝ドラ「あんぱん」番組公式サイト
NHK朝ドラ「あんぱん」番組公式Twitter @asadora_nhk

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