NHK大河「べらぼう」歌麿(染谷将太)の複雑な心境に視聴者が反応 第26話ネタバレ第27話予告

11時21分ドラマ
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NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(毎週日曜総合20時~、BS、BSP4K18時~)7月6日(日)放送の第24話「三人の女」で“歌麿”染谷将太が“蔦重”横浜流星に恋慕のような切ない想いを募らせた。7月13日(日)放送の第27話「願わくば花の下にて春死なん」では権勢をふるう田沼家に影が落ちる。予告動画は番組公式ホームページで公開中だ。



大河ドラマ64作目となる「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」は貸本屋から身を興し、書籍の編集・出版業を開始し、のちに江戸のメディア王として時代の寵児となった“蔦重”こと蔦屋重三郎の波乱万丈の人生を描く。

7月6日放送の第26話では、米価高騰に揺れる江戸の町で、蔦重(横浜流星)が米の値下げに願いを込めた狂歌集『歳旦狂歌集』制作に取り組むなど、あの手この手で商売を切り盛りする姿が描かれた。

また、形だけの夫婦だった蔦重とてい(橋本愛)、そして蔦重へ複雑な思いを寄せる歌麿の関係にも多くの視聴者が注目。蔦重とていが結ばれる隣の部屋で、「よかったな、蔦重・・・」と歌麿が涙を流す場面では、SNSでは「歌麿の“報われなさ”が切ない」「蔦重への気持ちも純愛なんだよね。」など胸中を察するコメントが寄せられた。

そして7月13日(日)放送の第27話では、蝦夷地を巡る情勢に変化が訪れ、これまで第一線で活躍してきた田沼家に影りが見える。意知(宮沢氷魚)と誰袖(福原遥)の恋の行方がどうなるか注目です。

■不穏な空気を纏う“佐野政言”矢野悠馬
蔦重とていが夫婦としての一歩を踏み出す一方、場面がかわり江戸城では、米を扱う仲買や問屋の株仲間制度を一時的に廃止する策をとる。これは、田沼意知が蔦重の言葉で着想を得たものだった。しかし意知が活躍する裏で、思い詰めた表情の佐野政言(矢野悠馬)と、嫉妬混じりの松前廣年(ひょうろく)が登場し、一橋治済(生田斗真)は道廣(えなりかずき)と対面。「話とはなんじゃ?」と問いかける不穏なシーンで幕を閉じた。

佐野政言と言えば、田沼意次と遠縁の親戚筋を頼りに出世を試みたが、田沼側から相手にされず、未だ明るい兆しがない。一人息子として父の跡を継ぐものの、年老いた父の世話や若き旗本としての葛藤が描かれてきた。歴史上、佐野政言は田沼家への反感や不満を募らせ田沼意知を突如襲撃するスキャンダルを起こすのだが、これがきっかけで田沼意次の権勢は一気に傾き、1786年の松平定信による寛政の改革と繋がっていく。来週のサブタイトルは「願わくば花の下にて春死なん」という西行の辞世の句。不穏な流れを感じずにはいられない第26話も見逃せない展開になりそうだ。



■第26話ネタバレ
浅間山の噴火のによる火山灰の影響がもたらした凶作により、米の収穫は減少し、大坂の米市では価格が急騰。江戸でも米の価格が高騰し、田沼意次(渡辺謙)ら重臣たちは頭を悩ましていた。とにかく商人に値下げを命じ、短期的な対処をとるが、今後の見通しが立たないままだった。同じ頃、日本橋の蔦屋では、蔦重が奉公人たちの食事の手配、来客対応する中で、気づけば蔵の米も残りわずかという局面を迎える。

そこへ、蔦重の実母・つよ(高岡早紀)が現れる。幼い頃に自分を捨てた母親を追い返そうとする蔦重だが、ていが間に入り、つよは蔦屋に居候することになる。その後、つよは店の座敷で髪結いをはじめる。つよが客に代金を取る代わりに本を手渡す姿を見て、蔦重が本の販促に繋がると思い、作品を流れるように紹介していく。蔦重の巧みな話術に身惚れたていは、作者や作品の背景を図にすることを提案。蔦重はその仕事をていに任せることにした。

一方、米の仕入れを安く済ませたい蔦重は、駿河屋(高橋克実)の協力のもと、札差との商談の席を設ける。そこで大田南畝 (桐谷健太)を招き入れ、札差相手に狂歌を披露する。一昨年の米ならあると、安く分けてもらえることに成功。その帰り、米屋に群がる人々を見て、南畝が空にむかい「米よ来い!」と叫ぶ姿を見て、蔦重は言葉の力で米の価格を動かせないかと妙案を思いつく。

正月に向けておめでたい狂歌集を作り、暗い世の中だからこそ笑いと願いを歌にぶつけ気分を変えれば、世間の空気も変わるかもしれない。その情熱に賛同した南畝と、歌麿も参加。その作業を横目で見ているていは、自分にはない歌麿の絵の才能を羨ましく思う。すると今度は田沼知(宮沢氷魚)がどうすれば米価が落ち着くか相談にやって来る。

それに対し蔦重は、狂歌集を作っていることを明かし、さらに書物の世界にある「株仲間」について語った。いくら良い本を作っても仲買に認められなければ本は流通しない。知恵と工夫で乗り切らないと商売できないことを語ると、そこからあることを閃いた意知は礼を言って店から出て行ってしまう。

そんなある日、ていが作った「品の系図」と別れを記す手紙が置いて姿を消す。ていが出家すると思った蔦重は急いで寺へ向かい、寺の門前でていを引き留めた。「同じ部屋が嫌なら俺は他所で寝るよ。」と言い出す蔦重に、「江戸一の利き者の妻なんて私には無理です。器用ようでも華やかでもない、お母様のように人あしらいも、歌さんのような才もない。」と本音を打ち明けた。

ていの気持ちを受け止めた蔦重は、これまでていことをつまらないなんて思ったことはないと話し出し、「説教じみた話しも面白いし、陰で支えてくれるところが好きなんだ」と告白。一生誰とも添い遂げるつもりはなかった蔦重が、唯一自分で選んだ相手がていだと話し、その想いにていの心がほぐれていく。その晩、ようやく二人は本当の夫婦となった。

■第27話あらすじ
蔦重は、意知が誰袖を身請けする話がなくなると聞く。一方、道廣(えなりかずき)は、治済に蝦夷地の上知を進言するのだが・・・。

NHK大河ドラマ「べらぼう」は2025年1月5日(日)から総合20時より、BSプレミアム、BS4K午後6時より放送。脚本:森下佳子、出演:横浜流星、染谷将太、橋本愛、宮沢氷魚、高橋克実、生田斗真、冨永愛、安達祐実、水野美紀、風間俊介、尾美としのり、里見浩太朗、渡辺謙ほか。番組公式Xアカウントは「@berabou_nhk」。第27話予告動画は番組公式サイトにて公開中。

大河ドラマ「べらぼう~蔦屋栄華乃夢噺」番組公式サイト
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