BSフジ「大王世宗(テワンセジョン)」第46話~第50話: 故郷のために…孝寧大君は敵か

10時00分ドラマ
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BSフジで放送の「大王世宗」、明日7月9日(水)からは、太宗の粛清がまたもや始まる。これがきっかけで、あれほど仲睦まじかった世宗と昭憲王后(シム氏)の間にも、隙間風が…後継者問題で太宗に決断の時が迫る第46話~第50話のあらすじと見どころを紹介、本作はTVerにて配信される。



世宗(セジョン)は朝鮮王朝第4代の国王であり、現在の韓国でも紙幣や銅像にその姿が描かれるほど尊敬を集める存在だ。本作では、父・太宗との緊張関係、王位継承、そして王としての試練と信念の歩みを、史実に基づきながら丁寧に描いている。全話のネタバレあらすじや時代背景などは【「大王世宗」を2倍楽しむ】でまとめている。



■キャスト

忠寧(チュンニョン)大君/後の世宗役:キム・サンギョン
太宗(テジョン)役:キム・ヨンチョル
世子役:パク・サンミン
シム氏役:イ・ユンジ
ほか

■第46話


1419年6月。朝鮮の対馬討伐が始まろうとしていた。対馬側は、戦勝祈願祭を利用して、世宗の暗殺を計画。ところが、朝鮮に帰化したピョン・ドジョンの子マンゴが、事前にこの計画を朝鮮側に流したため、朝鮮軍が待ち伏せ、計画は失敗する。朝鮮側は対馬に攻撃を開始。明のファン・オムは対馬に拉致されている自国の学者ヨ・ジン救出を理由に朝鮮に援軍を送ることを提案するが…。
ピョン・ドジョンと息子のマンゴがやっと心を通わせたシーン。マンゴが父をかばって斬られるとき、朝鮮語で話す悲しい言葉をお聞き逃しなく。明のファン・オム。覚えておいでだろうか?もとは朝鮮人で、かつての太子だった世宗を高く評価した人物。朝鮮に援軍を送ろうとしたことでヘ・スから何か弱みでもあるのですか?と反対される。

■第47話

朝鮮軍は尾崎浦(豆知浦)を占拠。対馬側は巌原に退却し、九州の援軍を求めることにする。にらみ合いが続くなか、世宗は“九州の支援阻止のために勝負を挑む”と奇妙な策を実行。なんと、役人や王子らが勢ぞろいして宴を開いて明のファン・オムやヘ・スをもてなし、力ではなく詩で腕比べする。さらに九州の使者を呼び出して朝鮮の覚悟を伝え、明の使臣とも、ひと勝負挑むことになるが…。
堅牢な扉を即席爆弾で爆破したヨンシルを、ヨ・ジンは深く胸にとどめる。チャン・ヨンシル!今後は彼にも注目しておこう。
さて、世宗が言いだした“奇妙な策”の朝鮮代表は、兵曹佐郎チョン・インジと承文院知事シン・ジャンの平役人。果たしてどんな対戦に相成るのか、お楽しみに。


■第48話

九州の援助が得られなくなった対馬は劣勢となり、次々と側近が捕虜となる。太宗や一部の重臣は征服を求めるが、世宗と集賢殿(チピョンジョン)の役人たちは、これに反対。軍を対馬に駐屯させた場合の損害を徹底的に割り出し、財源確保のためにも、撤収すべきだと周囲を納得させる。宗貞盛は世宗からの意外な和睦の申し出に降伏を選択する。1419年7月3日、こうして対馬征伐は幕を閉じる。武力ではなく政治力で降伏させた世宗に、臣下の一部は怖れを抱くようになる。
今回の征伐の功績を、世宗は自分ではなく上王・太宗のお手柄にしようと考える。果たしてその真意は?かつての韓国史劇で登場した奇妙な格好の日本人役も、さすがに衣装などは日本らしくはなってきたが、セリフの不自然さはまだまだ。それもやっと今回で終了!対馬征伐最後には、自国絶賛のナレーションが入る。一つの歴史解釈として参考にされたい。

■第49話

世宗2年。集中豪雨で各地に水害が発生した。チョ・マルセンら重臣は、天災は天の怒り、国王に徳があれば天は民を苦しめないと世宗を責める。これに世宗は、許しを請えば死者が生き返るのか?流れた田畑が戻るのか?と世宗は反論し、儀式にかかる費用で水害復旧を命じる。日に日に重臣たちは集賢殿を寵愛する王に不満を募らせる。そんな折、世宗と集賢殿の努力にもかかわらず、町は食糧難で、体力の落ちた民たちをついには伝染病が襲う。そんなとき、孝寧(ヒョリョン)大君が禁止されている仏教を布教していることが問題となる。

何かと世宗に関わってくる女官イソン。今回、ハン尚宮がズバリとその心中を見透かすのでお見逃しなく。もう一人世宗にゾッコンの人物。ヨンシルが王のために水車の修理をする場面。やっていた世宗のセリフをお聞き逃しなく。

■第50 話


日食の予測が外れ、世宗はますます追いつめられた。ユ・ジョンヒョンらは集賢殿を重用した密室政治の責任を取るべきと、集賢殿の閉鎖を求める。一方、チョ・マルセンは民の救済を続ける孝寧(ヒョリョン)大君に民心が動いていると太宗に報告。元敬王后は太宗が世宗に孝寧を斬り捨てるように命じたことを知り、孝寧を守ろうとある行動にでる。パク・ウンは世宗と集賢殿を守るため、チョ・マルセンの周囲を徹底的に調べるが…。
水車監造都監から鋳字所勤めに戻ったイ・チョンが偶然の出来事から、新たな活版を開発することになる。これこそが、1403年に発明されたと現代韓国で言われている青銅活字「癸未字」の欠点を補完する、新しい青銅活字である「庚子字」(1420年)。そしてこの14年後、「甲寅字」が開発されることになる。
もう一つ見逃してはいけないのがドラマ前半に上王、太宗に怒鳴られながらも玉体を気遣う内侍ノ・ヒボンの心打つセリフ。そしてその後の太宗の涙の対応をお見逃しなく。


BSフジ「大王世宗」HP
  2025年5月7日スタート 月~金10:00~11:00
Youtube予告動画

kandoratop【作品紹介】【「大王世宗」を2倍楽しむ】