NHK大河「べらぼう」衝撃ラスト“政言”矢野悠馬が“意知”に斬りかかる 第27回ネタバレ第28話予告

NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(毎週日曜総合20時~、BS、BSP4K18時~)7月13日(日)放送の第25話「願わくば花の下にて春死なん」クライマックスで“佐野政言”矢野悠馬が豹変、7月27日(日)放送の第28話「佐野世直大明神」で“意知”宮沢氷魚に悲劇が襲う。予告動画は番組公式ホームページで公開中だ。※7月20日は「参院選開票速報 2025」のため放送休止。
大河ドラマ64作目となる「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」は貸本屋から身を興し、書籍の編集・出版業を開始し、のちに江戸のメディア王として時代の寵児となった“蔦重”こと蔦屋重三郎の波乱万丈の人生を描く。
7月13日放送の第27話では、田沼意次(渡辺謙)がなかなか米の値が下がらず頭を悩ます一方、佐野政言(矢本悠馬)が意知(宮沢氷魚)に不信感を募らせた末、江戸城内で斬りかかるという衝撃シーンで幕を閉じた。政言が抱く田沼家へのコンプレックスや嫉妬。さらに年老いた父の介護や跡継ぎとしての重圧など、物語を通して佐野が刀を抜くに至った心情がじっくり描かれた。
そして7月27日(日)放送の第28話では、意知が政言に背中を斬られ、深手を負うという衝撃的な事件に江戸が揺れる。田沼親子に突如として降りかかった悲劇。そして意知の恋人・誰袖(福原遥)の身請けはどうなるのか。展開が気になるが残念ながら来週は「参院選開票速報 2025」のため放送休止。気になる続きは2週間後待たなければならず、SNSでは「不幸フラグが立ちまくっている」「この引きで2週間待つのか・・・」「誰袖どうなっちゃうの?」などコメントが寄せられている。
■刺客“丈右衛門”矢野聖人が再び登場
佐野政言が田沼意知に斬りかかる衝撃シーンで幕を閉じた第27回で、視聴者をヒヤっとさせたのは、矢野聖人演じる“丈右衛門だった男”だったのではないだろうか。彼はかつて平賀源内(安田顕)が人を刺してしまった投獄された際、源内が眠っている間に人を斬り、その罪を擦り付けた“丈右衛門”と名乗る人物。今回は政言を言葉巧みに操り、意知に悪意を抱くよう誘導。結果、政言による刃傷事件に繋がった。
鷹狩の際には、「見てしまったのです。田沼様がこれを見つけられ、木の後ろに隠されているところを」と、意知が政言の出世を邪魔しているように見せかけた“丈右衛門”。最後には第五代将軍綱吉公から賜った「佐野の桜」が枯れたことで、政豊(吉見一豊)の怒りをかい、政言が気落ちしているところに「悪いのは田沼」と政言の気鬱を煽った。名前や身分を変えながら、諜報活動に従事する立場なのか、その姿は大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に登場した刺客・善児(梶原善)を思わせる。裏でこの人物を操っているのは一体誰なのか、今後の展開に期待したい。
■第27話ネタバレ
松前藩の兄弟と島津重豪(田中幸太朗)が治済(生田斗真)を訪ね、蝦夷地を巡る田沼の策略を止めて欲しいと頼み込まれ、この計画を知った治済は思わず顔をしかめる。その頃、田沼の屋敷には佐野政言の父・政豊がやって来て、田沼に差し出した家系図を返して欲しいと申し出ていた。後からやって来た政言は父の非礼を詫びたが、すでに家系図は、以前、機嫌の悪かった意次により池に捨てられ手元にない。この経緯を知る意知は、父の代わりに政言を引き立てるため、将軍の鷹狩りに同行するチャンスを与える。
鷹狩に行った政言は張り切って雁を仕留めるも、雁の姿はなく、見栄を張った政言は気まずい思いをする。その後、正体不明の男(矢野聖人)が現れ、政言の矢と雁を差し出し、意知がこれを見つけたにも関わらず隠したと、意知の不正を告げる。政言は意知への恩義もあるため、にわかに信じがたかったが、次第に不信感を募らせていく。
その頃、意知は米価が下がったら誰袖(福原遥)を身請けしたいと考えていた。しかし世の中では富裕層による買い占めが横行し、米は高騰。町では田沼が不正を働き私服を肥やしていると噂が広まる。出版業界にも不況の波が押し寄せ、蔦重(横浜流星)はてい(橋本愛)の助言もあり、「日本橋の皆で力を合わせ、米価を下げるよう知恵を絞ろう」と声を上げる。そして、幕府が米を買い取り、そのままの価格で民に販売するという方法を進言。さらに蔦重は誰袖のことを思い、身請けをして欲しいと頭を下げた。
そこで意知は、表向き土山宗次郎(柳俊太郎)の名義で誰袖を身請けし、世間の目を避けつつ、誰袖と自由に会えるよう手はずを整える。その後、大坂で大量の米が押収されたことを機に、意知はこの米を買い取り苦しむ民のため使わせて欲しいと真摯に訴えた。
意知が活躍する一方、佐野家では、庭にある桜が花をつけず、父・政豊は「お前が桜を枯らしたのだ」と政言に罵詈雑言ばかりか暴力を振るうようになる。その後、再び謎の男が現れ「田沼の桜をご覧になりましたか?」と告げた。それは政言が意次に贈った桜であり、今では神社に寄進され、見事に咲き誇り「田沼の桜」として人々を楽しませているという。言葉を失った政言は、その晩、悔しさと悲しみの中で、父の古刀の手入れを続けた。
その頃、吉原では身請けを控えた誰袖が、大文字屋をあとにしようとしていた。蔦重は、歌麿(染谷将太)に頼み、意知と出会ったときの誰袖を絵にして贈った。「今宵はふたりで、桜の下で月を眺めることになっている」とう話す誰袖の幸せそうな笑顔を、蔦重もうれしく思っていた。しかし江戸城では、会議を終えた意知に向かって、政言が刀を振りかざし向かっていくのだった。
■第28話あらすじ
江戸城で意知が佐野政言に斬られ、志半ばで命を落とし、政言も切腹する。後日、市中を進む意知の葬列を蔦重が見守る中、突如石が投げ込まれ、場が騒然となり、誰袖は棺を庇おうとするのだが・・・。蔦重は亡き意知の無念を晴らすため、政演(古川雄大)の一枚の絵をきっかけに、仇討ちを題材にした黄表紙の企画を思いつく。
NHK大河ドラマ「べらぼう」は2025年1月5日(日)から総合20時より、BSプレミアム、BS4K午後6時より放送。脚本:森下佳子、出演:横浜流星、染谷将太、橋本愛、宮沢氷魚、高橋克実、生田斗真、冨永愛、安達祐実、水野美紀、風間俊介、尾美としのり、里見浩太朗、渡辺謙ほか。番組公式Xアカウントは「@berabou_nhk」。第28話予告動画は番組公式サイトにて公開中。
◇大河ドラマ「べらぼう~蔦屋栄華乃夢噺」番組公式サイト
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