屈辱の瞬間!スに影響を与えた蕭太后の帝王学!「千秋太后」見どころ動画と32-34話あらすじ-BS朝日

2010年09月11日15時00分 
(2010年09月18日01時24分 更新)
ドラマ
Licensed by KBS JAPAN.(c)KBS All rights reserved

鉱山に送られたスたちは、そこでカン・ジョの生き別れた弟カン・シンと出会う!スは彼を説得して契丹を脱出する運びとなる。

【PR】DVD情報

【第32話】
傷ついたチヤンの代わりではないだろうが、今回から登場するのは、生き別れとなったカン・ジョの弟のシン。蕭太后に助けられ、鉱山を取り仕切る将軍として生きていた。彼が、カン・ジョの弟だと気づくのは、彼の使う槍術の型だった。しかし、しかしである!スがもう少し早く気づいておれば、忠臣ユン将軍の顔を傷つけずともすんだのに…と、彼の最期を知っている筆者は小さな怒りをスに向けてしまった。

スが死んだという報告を受けた成宗は深く悲しみ、これまで妹につらくあたったことを悔いる。ともに戦ったテ・ドスや安戎鎮の仲間たちも大いに悲しんだ。ここでただひとり浮いているのが、将軍から郎将に格下げになったイ・ヒョヌだ。彼の壊れっぷりに注目!
そして、誰より悲しんだのは息子のソン。ソンは悲しみのあまり、文和王后(ヨヌン)の前で取り乱し、またしてもや失神してしまう。

北方系臣僚の進言で国葬に準じる扱いでスの葬儀が行われる。この場面でみんなが着ている喪服だが、これは朝鮮王朝のドラマでよく見られる着衣とほぼ同じ。死者を悼む気持ちを象徴するため、麻袋のような素材で作られている。詳しくは、「朝鮮王朝 豆知識」◆葬儀で説明しているが、王族も同じものを着用するはずだが、成宗と文和王后だけが喪服を着ていないことが少々気になる。特別な訳があるのかもしれない。

スは捕虜や傷を負ったチヤンを連れて高麗の地を目指すが、チヤンの傷は次第に悪化し、ついには身動きがとれなくなる。そこで、ユン・ソアンが敵をひきつけて時間稼ぎをする。熊との格闘では良いとこなしだったユン将軍だったが、このところの彼の忠臣ぶりには感動だ。最期のみごとな勇姿をお見逃しなく。さて、せっかくの時間稼ぎだが、チヤンにはスたちと行動を共にする体力も気力も、もう残っていなかった。自分が足手まといになることを懸念したチヤンは、スの元を去る。チヤンを残して船に乗り込むのだが、この後スが船から飛び降りてしまう。

撮影当時、チヤンを演じたキム・ソックンは交通事故に遭い、実際に怪我を負っていた。そこで、一部台本の書き換えをして寝たまま治療を受けるシーンを増やしたという。タイトなスケジュールで撮影される韓国ドラマ、演じる側も撮る側も大変。話数の多い視聴者も大変だ!

ドラマに戻って…カン・ジョは、今は契丹の兵となっている渤海の元部下たちから、弟のシンが生きていて、今は高麗の王族や捕虜たちと一緒に脱走していると聞いた。これで、スが生きていることを確信する。

劇中、蕭太后から何度も繰り返される「降伏して、契丹の兵士となれば、異民族でも差別せずに契丹人として扱ってやる」という台詞。カン・ジョの父に仕えていた兵士たちもこうして契丹の兵士になっている。彼らは、約束どおり契丹人と同じように能力に見合った形で要職についている。遊牧民族の契丹がこうして農耕民族を統治し、勢力を伸ばしていたことを改めて知った。また、悪・蕭太后の毅然とした言動にも嫌悪感が薄れ、劇中、蛮族と言われる契丹も、なかなかやるもんだと小さな拍手を送る筆者だった。

【第33話】
33話の冒頭は、蕭太后の入浴シーンから始まる。ゴージャスな花風呂に権力の大きさが見て取れる。

船に乗り込んだスはどうしてもチヤンを見捨てることができず、一人船から飛び降りチヤンの元へ駆けつけ、脱出は失敗に終わり再び捕虜となっていた。蕭太后は、スを処刑するという情報を流し、自分を裏切ったカン・シンをおびき寄せ、捕獲しようとする。
ここで太后はなかなか鋭い台詞を発している。「死を恐れぬ兵士でも恋をすれば心境は変る。恋に落ちれば人生に愛着がわくものだ」うーん、全ての女性に当てはまるものではないだろうが、実に言いえて妙である。現に、スは、自分から脱走を持ちかけておいて、ユン将軍の死を無駄にし、カン・シンや捕虜たちを見捨ててチヤンの元に走ってしまったのだから…。

太后の企みで瀕死のチヤンとスが再会。自分の使命と太后からの至上命令もあり、チヤンの一世一代の求愛が始まる。こうなるとスもひとりの女性。完全にチヤンにフォーリンラブだ。屈服などしないと固い意志を見せるスだったが、チヤンの説得に心が揺れはじめる。こんな場面を見てしまうと、使臣団となって上京にいるカン・ジョがあまりにも哀れに思えてしまう。

スを助けるため罠とは知らず宮殿に戻って来たカン・シン。一方でカン・ジョは蕭太后を拉致し、スと人質交換しようと忍び込む。そこで、太后とチヤンの「スを説得できたか?」という会話を偶然耳にする。
敵に取り囲まれ、もはやこれまでという絶体絶命のスの前に現れたのは、他でもないカン・ジョだった。この登場が実にカッコいい。スがいなくなってから良いとこなしのカン・ジョ、久々の見せ場は、ドラマ中盤以降で見られる。ここで兄弟は感動の再会を果たすも、結局は共に捕らえられてしまう。
そしてスは、彼らを助けるため、ついに蕭太后の前にひざまずく。33話ラストで見られる屈辱のシーンだ。

【第34話】
蕭太后の前でひざまずき臣下になることを誓ったスは、捕虜たちが帰途についたのちに自決する覚悟を決めていた。そんな彼女にチヤンは、蕭太后の情人であるハン・ドギャンを懐柔し、共に高麗に帰還できるよう計らうと約束する。それに対してドギャンは、スが成宗と対立していることを利用し、スを高麗に帰して内紛を起こさせる計画を太后に提案する。一方、兄のカン・ジョと再会したシンは契丹を裏切った罪で処刑台に立たされる。むごい仕打ちではあるが、太后を裏切ったシン。ここでシンを処刑しなければ、多くの異民族を臣下としている契丹の基盤が揺らいでしまう。それにしても、カン・シンのあまりにも哀れな最期…。ドラマ中盤でのこと。

改めてスとカン・ジョの感動の再会シーン。手を取り合って再会を喜ぶ二人だが、カン・ジョがスにチヤンの裏切りを話す。しかし、スはまったく聞く耳を持たない。恋は盲目とはよく言ったものだ。
一方、チヤンにもサガムンとサイルラとの再会がある。ここで、既にスの心を掴んだという悪チヤンの台詞が辛い。スはなかなか与(くみ)しがたい相手だというサガムンに向かって「スは踏み台に最適。不要となれば、古い踏み台などいつでも処分する」、なんと残酷な言葉だ。これは本心なのか?

いよいよ太后の作戦開始だ。いずれスによって高麗に内紛を起こさせようとたくら彼女は、ス懐柔作戦に出た。
まずは、件のゴージャス花風呂で二人揃っての入浴タイム!ここで、自分の境遇を話し、自分とスが似ている点をあげる。
 ① 自分を曲げられず感情的で前だけを見る性格←蕭太后若かりし頃。
 ② 先王の妻で、先王の名前がともに景宗である。
 ③ 先王が、政争に傷つき政治を省みなかった。
 ④ 王の母←ソンが王位につけば…。
なるほど…もっとも、スは、残忍な蕭太后と自分が似ているとは認めないが…。
ところで、後ろで花を撒き散らしていたお付の者だが、男子だったのか!道理でスが落ち着かなかった訳だ。
お風呂の次は、お食事タイム!ご馳走を並べて、情夫ドギャンとのアツアツ振りを見せつける。先王の妻といえども女、ここで女の操についての新見解を披露。
最後は、二人で乗馬タイム!広い大陸を一望できる場所で太后の夢を語る。「女はいつも男が作る歴史の影に隠れていた…」後に続く言葉も含めて実にいい台詞だ。ぜひ、ドラマで全文をお聞きいただきたい。
まるで叶姉妹の「美女二人ゴージャス温泉の旅」とでもタイトルをつけたくなる、蕭太后の女の帝王学指南はここで終わる。これが、今後のスに大きな影響を与えたのは間違いない!
同じ頃、太后の情人ドギャンは、チヤンに情夫の哲学(?)を指南している。

帝王学といえば、すっかり気落ちした成宗は、文和王后に慰められ、ソンに譲位のための教育を始めた。スの特技であった弓の練習も認め、すっかり良い父になっていた。

さて、最後に太后から互いの臣下を戦わせ、高麗側が勝てば捕虜全員をスと一緒に高麗に帰す、という提案が出た。
ここは、説明は不要だ。ドラマでみごとな殺陣をご覧いただこう。このドラマは接近して撮影するカメラワークが多いようだ。同じ、女帝がヒロインのドラマで、俯瞰で撮影することが多かった「善徳女王」と見比べて見るのも一興だ。「善徳女王」のアクションについては見どころ⑩で解説。

[韓ドラここが知りたい!TOPへ][「千秋太后」を2倍楽しむ]メニューへ

 ※ 「千秋太后」公式サイト 見どころ動画公開
 ※ BS朝日「千秋太后」番組サイト(月~金 ひる12時~12時55分放送)

★本サイトで掲載されている記事、写真については無断使用・無断複製を禁止いたします。
________________________________
Licensed by KBS JAPAN.(c)KBS All rights reservedLicensed by KBS JAPAN.(c)KBS All rights reserved【PR】DVD情報
「千秋太后」DVD-BOX1 8月4日 発売!
以降、順次発売予定(全8BOX)
発売元:コリア・エンターテインメント/デジコア
詳しくは、「千秋太后」DVD-BOXのコーナーで紹介。



 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄