週末ドラマは弁護士が主役 イ・ジョンソクからイ・ジヌクへ―お茶の間を席巻する“法廷ヒューマン”の魅力

週末夜の韓国テレビ界で、いま存在感を放っているのは弁護士を主人公にしたドラマだ。tvN土日ドラマ「瑞草洞<ソチョドン>」と、JTBC土日ドラマ「エスクワイア:弁護士を夢見る弁護士たち」(以下『エスクワイア』)が、その中心に立っている。
●比較①:イ・ジョンソク「瑞草洞」vsイ・ジヌク「エスクワイア」
「瑞草洞」―現役弁護士が描くリアルなオフィスライフ

主人公は、転職せず同じ事務所で9年間勤め続けるベテラン弁護士アン・ジュヒョン(イ・ジョンソク)。彼の安定感ある演技が物語を牽引し、ムン・ガヨン、カン・ユソク、リュ・ヘヨン、イム・ソンジェらが個性豊かな仲間として登場する。ランチ仲間「ア弁ジャーズ」の温かい交流が物語にユーモアと温もりを添える。
初回視聴率4.6%(ニールセンコリア全国有料基準)でスタートし、第10話で6.1%を記録。全12話のうち残り2話となり、最終回での視聴率更新に注目が集まる。
◇トレーラー】『瑞草洞<ソチョドン>』U-NEXT独占配信
「エスクワイア」―冷徹な先輩と不器用な後輩の成長物語

脚本は現役弁護士のパク・ミヒョンが担当。共演陣には、軽妙なアソシエイト弁護士イ・ジヌ役のイ・ハクジュ、自分の道を切り開いた遅咲きの弁護士ホ・ミンジョン役のチョン・ヘビンが名を連ねる。
視聴率は初回3.7%、第2話で4.7%と好発進。こちらも全12話構成で、1話ごとに独立したエピソードを展開していく予定だ。JTBC土日ドラマ枠では「グッドボーイ」「交渉の技術」「君は天国でも美しい」とヒット作が続いており、バトンをつなげるかが注目されている。
◇エスクワイア: 弁護士を夢見る弁護士たち | オフィシャルクリップ映像 | Netflix
共通点と違い―“冷たさ”より“人間らしさ”を
両作品はともに弁護士を主人公に据えながら、冷徹な法廷攻防よりも人間関係や心の成長に焦点を当てている点が共通する。「瑞草洞」では仲間と過ごすランチタイム、「エスクワイア」では先輩と後輩の交流を軸に物語が展開。法律知識や華やかな弁論はあくまで背景であり、人間味あふれるエピソードが視聴者の共感を呼ぶ。
一方で、雰囲気や人物関係、物語のアプローチは大きく異なる。リアルな群像劇として終盤を迎える「瑞草洞」に対し、「エスクワイア」は始まったばかりで今後の展開は未知数だ。まるでバトンタッチするかのように、イ・ジョンソク主演作が幕を閉じるタイミングで、イ・ジヌク主演作が走り出した。また、両方の作品にパク・ヒョンスが弁護士役で登場しているのもどこか連携を感じる。⇒パク・ヒョンスは“弁護士専門俳優”?
この夏、週末の夜はまさに“弁護士ドラマ全盛期”。法廷の内外で描かれる人間模様が、お茶の間を熱くしている。それぞれ以下の【2倍楽しむ】で、全話あらすじと見どころ、キャスト、制作発表会の模様などまとめている。
tvN「瑞草洞」は毎週土日21時20分より放送中、U-NEXTで独占、見放題配信。JTBC「エスクワイア」は毎週土曜(22時40分)日曜(22時30分)から放送され、Netflixにて独占配信される。
●【「U-NEXT」で独占配信の韓国ドラマはこちら】
●【「Netflix」で独占配信の韓国ドラマはこちら】

【「瑞草洞」作品詳細】【「瑞草洞」を2倍楽しむ】
【「エスクワイア」作品詳細】【「エスクワイア」を2倍楽しむ】