「舟を編む」池田エライザ×矢本悠馬 “月が綺麗”と“ごめんなさい”に込めた愛【第9話ネタバレ】
.jpg)
8月12日放送のNHK「舟を編む~私、辞書つくります~」(毎週火曜22時)第9話では、無事見直し作業も終わり『大渡海』刊行発表会画行われた。一方、宮本(矢本悠馬)はみどり(池田エライザ)に告白し、松本先生(柴田恭兵)に病が見つかる。NHK+で見逃し配信も開始。
「舟を編む 〜私、辞書つくります〜」は、2012年に本屋大賞を受賞した『舟を編む』を原作とし、2013年には松田龍平主演で映画化、2016年にはテレビアニメ化もされた人気作品。原作や映画では、辞書編集に情熱を注ぐ馬締光也(まじめ・みつや)が主人公だったが、本ドラマでは、ファッション誌から辞書編集部に異動してきた新入社員・岸辺みどりの視点から物語が描かれる。⇒【キャスト紹介はこちら】、【全話あらすじと見どころ】
■第9話あらすじ(※ネタバレあり)
.jpg)
辞書『大渡海』に“血潮・血汐(ちしお)”が抜けていることをみどり(池田エライザ)が発見する。謝罪するみどりに、辞書研修部の皆が次々と責任を感じて謝る。そんなときでも松本先生(柴田恭兵)は「謝る」ことばを列挙し、みどりに「見つけてくれてありがとう」と感謝する。
漏れが他にもないか確認するためには、100万枚もの用例採集カードをすべて見直す必要がある。西岡(向井理)から2週間の猶予をもらって途方もない作業が始まる。
馬締(野田洋次郎)たち編集部一同は、「大渡海を穴のあいた舟にはしない」という強い決意を示し、全力で漏れのチェックに臨む。編集部の学生バイトたちも集結し、まさに「地獄の日々」の作業が展開される。
並行して西岡は『大渡海』刊行パーティーの準備や、馬締がやるべき仕事などに余念がない。
SNSで人を傷つけたことを気にするみどりは、松本先生に「言葉のナイフで刺されている人がいたら、もし誰かを刺しちゃったら…どうしたらいいのでしょう?」と質問する。松本先生は「言葉のナイフを抜くことができるのは言葉なのでは…」そして、みどりなら大丈夫と励ましてくれる。
全ての見直しが終わったとき、ハルガスミ(柄本時生)が出来上がった装丁を持ってくる。「辞書は言葉の入口」という言葉から「朝陽」と「言葉の波」をモチーフにした素晴らしい作品だった。
みどりはやっと宮本との約束の食事を実行。帰り道、空を見上げたみどりがぽつりと「月がきれいですね」と呟く。続けて「夏目漱石が、I LOVE YOUを月がきれいですね、と訳した」と話すと、宮本が「あの日から好きになってみました」と3年間の恋心を明かした。「あなたが大好きです。岸部さん」の言葉に、みどりは「ごめんなさい」と涙で返した。
そして帰る宮本を引き留め、「怖いんです。宮本さんの優しさが」と話し、その優しさになれてわがままを言って、宮本を振り回すのが怖い。そして嫌われて、黙っていなくなるのかと、「ごめんなさい」の意味を説明した。すると、宮本は「俺は、自分の意志では絶対にいなくなりません」と力強く答えた。そしてみどりは宮本への「恋」そして「愛している」ことに気づいた。「私もあなたのことが大好きです」とマジに伝え、2人は「恋愛」関係になすすんだ。
2020年1月10日、『大渡海』刊行発表会も西岡の進行で無事終わった。その後、松本先生に病が見つかり、編集部に暗い影が差し込む。喉のがんだという。入院中も最終チェックをしたいと、天童にタブレットと見立ててもらうことに。天童は松本先生と並んで歩きながら、初めて出会った日を思い出す。そしてチームの絆を再確認しながら「大丈夫」を口癖に最後まで辞書作りに向き合った。
そんな中、テレビでは「新型ウイルス肺炎の国内初確認」のニュースが流れる。
■見どころ
このエピソードは、辞書作りの緻密さと膨大な手作業の厳しさをリアルに伝えるとともに、言葉を守り伝える責任感、そしてチームとしての結束の強さを感じさせる内容となっている。辞書に込められた情熱と使命感、そして編集部が一丸となって最後まで完成に向かう姿が感動的に描かれている。
また、地獄の見直し作業のために宮本(矢本悠馬)との食事の約束を断るみどり。理由を話せないだけに、宮本は返事に困る。そこで動画メッセージのかわいいやり取り。その後、宮本とみどりの恋物語も丁寧に描かれたこの回では、みどりが宮本と付き合うことを香具矢(美村里江)に報告したときに、香具矢と馬締のなれそめも明かされた。
そして気になるのは松本先生。映画でも泣かされた松本先生の病を最終回でどう描くのか?
■次回(第10話)最終回予告
「大渡海」校了直前、松本先生(柴田恭兵)が入院する。すぐにまた会えると信じるみどりたちだったが、新型コロナウイルスで世界が一変。暮らしが大きく変わる中、馬締)のある問いかけが、辞書編集部に衝撃を与える。一方、客足の途絶えた店で、香具矢もある決断をしていた。十数年の時をかけた辞書作りは、彼らに何をもたらすのか。令和の「舟を編む」の結末がここに…!
【放送】2025年6月17日(火)スタート<全10話>
総合:毎週火曜22:00~22:45
再放送(総合)毎週木曜24:35〜25:20 (※金曜0:35~1:20)
【原作】三浦しをん 『舟を編む』
【脚本】蛭田直美
【音楽】Face 2 fake
【演出】塚本連平 麻生学 ほか
【出演】池田エライザ 野田洋次郎 矢本悠馬 美村里江 渡辺真起子 前田旺志郎/岩松了 柴田恭兵 ほか
◇NHK「舟を編む 〜私、辞書つくります〜」HP
【2025年夏ドラマ】【関連記事・全話あらすじと見どころ】