池上彰、ジャーナリスト人生50年超の集大成を語るNHK「最後の講義」

20時00分暮らしと文化

NHK Eテレは9月3日(水)22時から、特集番組「最後の講義 ジャーナリスト 池上彰」を放送、「もし今日が人生最後の日なら、何を伝えたいか?」をテーマに、各界の第一人者が若い世代へメッセージを託すシリーズ。



これまでに宇宙飛行士・野口聡一、脚本家・大石静、漫画家・ヤマザキマリらが登壇してきた。
今回の講師は、NHK記者から「週刊こどもニュース」キャスターを経て、現在も世界中を飛び回る池上彰。難しいニュースを身近に伝える手法で、テレビや新聞、書籍など幅広く活躍してきたパイオニアだ。講義にはジャーナリズムに関心を持つ10代~20代の若者が参加し、質問を交えながら進行する。

NHK1番組では、小学生時代に「続 地方記者」を読んで記者を志した原点から、パトカーに職務質問された取材現場の体験、深夜から早朝に及ぶ過酷な記者生活、「ホテルニュージャパン火災」など数多くの現場取材の裏側を赤裸々に語る。さらに、意外なきっかけで始まった「週刊こどもニュース」の制作秘話や、54歳でNHKを早期退職しジャーナリストへ転身した背景も明かされる。

今もアメリカ大統領選や中東情勢など世界各地を取材し続ける池上。その根底には「分かりやすさの罠」への自戒と、「私の嫌いな言葉は『真実』」という意外なメッセージがあるという。その言葉に込められた意味が、50年超の経験とともに語られる。

池上は収録を振り返り、「報道やSNSとの向き合い方に悩む若い世代と一緒に考えたい。絶望せず、メディア社会とどう付き合って生きていくかを考えるきっかけになれば」とコメントを寄せた。

渾身の半世紀を語り尽くす池上彰の「最後の講義」。その言葉は、これからの時代を生きるすべての人に響くはずだ。

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