NHK大河「べらぼう」“ふく”小野梨花の悲惨な最期に視聴者も絶句 第31話ネタバレ第32話予告

NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(毎週日曜総合20時~、BS、BSP4K18時~)8月17(日)放送の第31話「我が名は天」でふく(小野梨花)に突然訪れた悲惨な最期・・・8月24日(日)放送の第32話「新之助の儀」では夫・新之助が旗に思いをこめて亡き妻の恨みを晴らす。予告動画は番組公式ホームページで公開中だ。
大河ドラマ64作目となる「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」は貸本屋から身を興し、書籍の編集・出版業を開始し、のちに江戸のメディア王として時代の寵児となった“蔦重”こと蔦屋重三郎(横浜流星)の波乱万丈の人生を描く。
8月17日放送の第31話では、大洪水に見舞われた江戸を舞台に、ひっ迫する市民の暮らしや、幕府内の政権争いが激化する様子が描かれた。意次(渡辺謙)と定信(井上祐貴)の対立が激化する中、意次の味方であった家治(眞島秀和)が死去。一方で、物盗りにふく(小野梨花)と息子のとよ坊が殺される悲劇が新之助(井之脇海)を襲い、身分の違う「命の重み」が対照的に描かれ、視聴者の胸を打った。
そして8月24日放送の第32話では、市中の怒りが最高潮となり、いよいよ江戸市中を揺るがす“打ちこわし”が本格かする。政治の矛盾と民衆の怒りがぶつかり合う中、蔦重は知恵と行動力で火種の鎮火に奮闘する。第31話で愛する家族を失った新之助の怒りと覚悟、蔦重の絆に注目です。
■ふくを襲った突然の悲劇
かつては吉原の女郎で、新之助と駆け落ちしたふく。「そのまま誰にも見つからず、幸せになって欲しい」と全視聴者が願った2人が、浅間山の噴火の影響で江戸に戻り、蔦重の支援を受けながら深川での暮らしをスタートさせた矢先に起こった悲劇。第31話ではふくが流民により赤ん坊とともに殺されるという悲しい結末を迎えた。
ふくを演じた小野梨花は、「ふくの人生は、ハッピーエンドだったと思います。愛する人と足抜けして、生き延びて、子供を授かって、すごく稀有なハッピーガール」と捉える。最後の最後まで揺るがない新之助の愛を受け、思い合うことが出来たふく。SNSでは「ふくちゃん・・・嘘だろ」「え!?餓死じゃなくておでこに血?」「なんと苦しい回」といった悲痛のコメントが溢れた。
■第31話ネタバレ
天明6年夏、江戸の町は連日の豪雨で、大規模な水害が発生。利根川の堤防が決壊し、濁流が江戸市中を飲み込んだ。そんな中、物価の高騰は止まらず、米や水、油など値段が上昇。意次は値上げを禁じるが、まったく効果は見られなかった。蔦重は自分の店も被害に遭いながらも、子供の着物や食料を手に深川に住む新之助・ふくの元を訪ね、新之助に仕事を融通して面倒を見ていた。
そんな中で出た「貸金会所制度」は市中の批難を浴びた。これは大名への貸し付金を町人に負担させるという内容に、町の怒りは爆発。蔦重は「よく出来た制度」と評するが、ふくは、「幕府は考えているふりをしているだけ」「ツケを回されるのはわたしらみたいに地べたを這いつくばるやつ」と痛烈な幕府批判をすると、自分の子供だけでなく、近所の子供にも乳を分けた。
一方、江戸城では、体調を崩した将軍家治を心配して、知保の方(高梨臨)が「醍醐」という滋養食を手作りして献上しに訪れていた。医師に言われたもの以外を口にすることを警戒する家治だったが、知保の方の優しさを無下にできず口にした。だが直後、家治は体調を崩し、呼ばれた意次に「毒を盛られた可能性がある」と語り、表には出てこない黒幕の存在を示唆する。
その後も家治の容体は良くならず、病床の家治は家斉を呼び出し、「田沼主殿頭は、まとうどの者」と語り、部下には正直者をつけるよう未来を託す。そして、側で控える家済に「天は見ている」「余も天の一部となる。余が見ていること ゆめゆめ忘れるな。」と力を振り絞り言い放ち絶命した。周囲の者たちは将軍最期の言葉について訝しんだが家済は「もはや夢と現もお分かりにならぬように・・・」と言うと、深々と頭を下げ家斉に「これからはこの父が支えます」と宣言。意次はすでに失脚し、表舞台から退くことになった。
そんな中、市中ではさらなる悲劇が新之助を襲う。施米を受け取り帰宅した新之助は、ふくととよ坊の変わり果てた姿を目にする。新之助の宅に米があると知った同じ市民が盗みに入り、揉み合っているところ、ふくととよ坊を殺害してしまったのだった。請負人として呼ばれた蔦重に、新之助は「これは俺の姿だ」と涙を流し怒りで震えた。「うちの来ないか」という蔦重の誘いを断り、新之助は無数の墓が並ぶ無縁仏を見つめながら「もう逃げてはならぬ気がする。この場所から」と決意を口にするのだった。
■第32話あらすじ
老中を退いた田沼意次が再び政治の表舞台に戻り、再始動を始める。そんな中、蔦重は新之助を訪ねると、救い米が出たことを知り、意次の対策が功を奏したと評するが、長屋の住民たちから思わぬ反発にあう。
NHK大河ドラマ「べらぼう」は2025年1月5日(日)から総合20時より、BSプレミアム、BS4K午後6時より放送。脚本:森下佳子、出演:横浜流星、染谷将太、橋本愛、生田斗真、冨永愛、高岡早紀、風間俊介、尾美としのり、里見浩太朗、渡辺謙ほか。番組公式Xアカウントは「@berabou_nhk」。第32話予告動画は番組公式サイトにて公開中。
◇大河ドラマ「べらぼう~蔦屋栄華乃夢噺」番組公式サイト
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蔦重(横浜流星)が吉原案内本で客寄せに挑戦。予告動画は番組公式ホームページで公開中、初回15分拡大で放送。