2PMジュノ×キム・ミンハ主演、新韓国ドラマ「台風商事」台本リーディング現場公開(映像・写真)

09時56分ドラマ
画像出典:tvN drama公式Xより

tvNので10月に放送する新土日ドラマ「台風商事」初回放送を前に、主演を務めるイ・ジュノ×キム・ミンハらが作品に込められた思いや現場の熱気、それぞれのキャラクターの姿を詳しく紹介する台本リーディング現場が公開された。



「台風商事」は、1997年のIMF危機という激動の時代を舞台に、不器用だが懸命に生きる若者や家族たちの熱い人生ドラマを描く。

台本読み合わせ現場に集う実力派たち
本作の脚本を手掛けるのはチャン・ヒョン。演出は「サム・マイウェイ~恋の一発逆転!~」などヒット作で知られるイ・ナジョン監督が務める。リーディング現場には主演のイ・ジュノ(2PM)、キム・ミンハをはじめ、キム・ミンソク、イ・チャンフン、キム・ジェファ、ソン・ドンイル、キム・ジヨンら実力派が顔をそろえ、冒頭から熱気と一体感にあふれていた。

イ・ジュノは、自由奔放な「オレンジ族」と呼ばれた90年代ソウルの若者から、一転IMF危機の中で社長に抜擢される主人公カン・テプンを演じる。端正な眼差しと凛々しい声で存在感を示し、感情の起伏や苦悩、時に愚直な勇気も細やかに表現。リーディング序盤から完成度の高さを印象づけた。

キム・ミンハが演じるヒロインのオ・ミソンは、家族を支える長女でありながら、商社マンとしての夢を秘めている。読み合わせでは、90年代ソウル特有の訛りを交えつつ、家計を背負う苦しさや未来への期待を繊細なトーンで表現。2人が繰り広げるセリフの掛け合いは息が合い、青春群像のリアルな温度を生み出していた。

個性あふれる仲間・家族たち
テプンの親友ワン・ナムモ役にはキム・ミンソク。オレンジ族「アップストリート・ボーイズ」の中心的存在で、圧倒的な自由さと茶目っ気が持ち味だ。軽快なテンポとコミカルなセリフ回しで現場を笑いに包みつつ、時にロマンスや友情の機微も深く描く。

オフィスの仲間たちも粒揃いである。営業部課長コ・マジン(イ・チャンフン)、総務部次長チャ・ソンテク(キム・ジェファ)、経営部理事ク・ミョングァン(キム・ソンイル)、物流部代理ペ・ソンジュン(イ・サンジン)らが、90年代の企業カルチャーを巧みに再現。肩肘張らぬ等身大の演技とユーモアで視聴者の共感を誘う。イ・ジュノも「この仲間たちとの掛け合いが本当に楽しみ」と語り、抜群のチームワークに自信を見せた。

家族が照らす、時代の光と影
テプンの父カン・ジニョン役のソン・ドンイルは、かつて“出世魚”と呼ばれたが時代の波に巻き込まれ、不器用ながら息子に深い愛情を注ぐ。母チョン・ジョンミ役のキム・ジヨンは、突然の転落にもゆるがぬ母性で家族を支え続ける。両親のさりげない会話・表情が、X世代親世代の栄光と葛藤、時代の重みを象徴的に語っていた。

さらに、ミソン家の家族も多面的だ。妹オ・ミホ(クォン・ハンソル)は90年代の“クイーンカ”でありながら、心優しい一面も。祖母ヨム・ブニ(キム・ヨンオク)はユーモアと温もりを同時に持つ存在。末弟オ・ボム(クォン・ウンソン)はベーゴマやメンコに夢中な純真な小学生として物語にささやかな光を添える。それぞれが当時の家庭内のリアルを映し出していた。ナムモの母ウルニョ(パク・ソンヨン)は、苦難の中でも涙を見せぬたくましい母親像を体現する。



ライバル親子が紡ぐもう一つのドラマ
名門商社「表象船(ピョサンソン)」の代表ピョ・バクホ(キム・サンホ)と息子ピョ・ヒョンジュン(ム・ジンソン)の親子コンビが物語の緊張感を一気に高める。二人は鋭いカリスマ性と鋭角な対立構図で登場。主人公たちに立ちはだかる存在として、今後の展開のカギを握る。



制作陣コメント
制作陣は「『台風商事』はIMFという激動期を平凡な人々が生き抜いた熱い生存記だ。X世代には懐かしい記憶、若い世代には親世代を理解し、新たな希望や勇気を得るドラマとして描きたい」と語る。「あの時代を駆け抜けた“台風精神”を、現代社会を生きるすべての人への応援歌として届けたい」とメッセージを贈った。

「台風商事」は、会社も財産もない状態からスタートした主人公カン・テプンが、仲間・家族とともにさまざまな困難に立ち向かい成長していく姿を描く。懸命に生きる全ての人々にささげる青春ドラマとして、10月tvNで放送される予定だ。

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