NHK大河「べらぼう」春町(岡山天音)が笑いの果てに死・・・視聴者が涙 第36話ネタバレ第37話予告

10時40分ドラマ
©NHK

NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(毎週日曜総合20時~、BS、BSP4K18時~)9月21(日)放送の第36話「鸚鵡(おうむ)のけりは鴨(かも)」では恋川春町(岡山天音)隠居のはずがまさかの切腹。辞世の句、“豆腐の角”でふざけて泣かせた。9月28日(日)放送の第37話「地獄に京伝」では予告動画は番組公式ホームページで公開中だ。



大河ドラマ64作目となる「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」は貸本屋から身を興し、書籍の編集・出版業を開始し、のちに江戸のメディア王として時代の寵児となった“蔦重”こと蔦屋重三郎(横浜流星)の波乱万丈の人生を描く。

9月21日放送の第36話では、蔦屋から出した松平定信の政を皮肉った黄表紙の人気ぶりに調子にのる蔦重だったが、黄表紙の内容に定信は激怒し、絶版騒動まで発展した。

9月28日放送の第37話では、幕府を風刺する蔦屋の黄表紙に定信(井上祐貴)が激怒し、絶版を言い渡し、それを受け喜三二(尾美としのり)は断筆をけつい、春町も呼び出しに合う・・・という不穏な展開に。喜三二の送別会ではひさびさに吉原メンバーが集結し、忘八の登場に視聴者が沸く一方、春町が切腹するという悲劇が待っていた。

そして9月28日放送の第37話では、蔦重(横浜流星)が政寅(古川雄大)や歌麿(染谷将太)に新たな仕事を依頼しようとする一方、定信の倹約令が江戸の町を揺るがす様子が描かれる。

■“春町らしい最期”岡山天音が撮影を振り返る
第36回では、一度は本名である倉橋格を捨て、戯作家として生きようとした恋川春町が、周りに迷惑をかけられないと腹を切り、桶に沈めた豆腐に顔をうずめ亡くなった。“豆腐の角で頭をぶつけて死んだ”という最期まで戯作家としての矜持を全うした春町に、視聴者から「“豆腐の角に・・・”って」「春町先生、悲しすぎて可笑しすぎるけど悲しい」「このオチは壮絶すぎる・・・」と悲しみの声が寄せられた。

岡山天音が実直で真面目すぎる中にも、可笑しさを兼ね備えた“恋町”を演じ、数々の名シーンを作ってきた。自ら命を絶つシーンにあたり岡山はインタビューで、「怖かったですね、自分で命を絶つっていうのは」と不安を覗かせながら、喜三二役の尾美としのりから「豆腐の角で頭をぶつけて死ぬのは最初で最後だろうからいいね」と声をかけられたエピソードも披露。「ハッピーエンドでもないけど、バッドエンドでもない」と岡山が語るこのインタビューは公式インスタグラムで公開されている。

■第36話ネタバレ
寛政元年、蔦重が手掛けた『鸚鵡返文武二道』や『天下一面鏡梅鉢』『文武二道万石通』など人黄表紙が好評を博す中、幕府はこれを風刺と見なして絶版の命を下す。奉行所が蔦屋に乗り込み、店は休業。喜三二は藩から叱責をうけ筆を折る覚悟を固め、春町も筆を置く決断をする。そして蔦重は、南畝(桐谷健太)から東作(木村了)が病だと知り、南畝や須原屋(里見浩太朗)と見舞いに訪れた。

東作が亡くなった後、蝦夷地で先住民との戦が勃発する。松前藩が残虐な行為で沈静化にはかったため、定信は松前藩から蝦夷地を幕府の管轄にする方針を打ち出すが、徳川治済(生田斗真)から「田沼病と笑われぬか」と指摘される。これは以前、田沼意次がやろうとした蝦夷地の上地政策と同じことだった。治済は恋川春町の『悦贔屓蝦夷押領』を取り出し、定信の施策が意次の手柄の横取りをするよう描かれた内容に定信は激怒。春町の身柄を追うよう命じる。

春町は蔦重に相談し、「死んだことにして別人として生きる」という案に乗ることに。主君の小島藩主・松平信義(林家正蔵)にも伝えると、恋川春町の筆を生かせるならと承諾した。その後、蔦重主催の喜三二の送別会が行われた。吉原の馴染みの者たちに囲まれ、皆からサインを求められると、喜三二は嬉しくなり「やっぱり書く!」と宣言。会場は歓喜に包まれた。

ところが翌朝、喜三二が蔦屋の玄関の戸を叩き、春町が切腹したと知らせを持ってくる。辞世の句と破かれた手紙を繋ぎ合わせると、春町の苦渋の決断と、“皆に累を及ぼすわけにはいかないから自ら命を絶った”という内容が記されていた。遺体の髷には豆腐がついていて、「豆腐の角に頭をぶつけて死んだ」という洒落を最期に遺した春町の粋に、仲間たちが涙を流した。

定信は信義から春町の死を受け、「戯ければ切られる世とは、誰のための世か」という蔦重の言葉を付けつけられ、一人布団部屋で顔をうずめて慟哭するのだった。

■第37話あらすじ
蔦重は抱えの戯作者が去る中、政寅(古川雄大)に執筆を依頼する。一方、改革を進める定信は中洲の取り壊しや、大奥への倹約などを実行するのだが・・・。

NHK大河ドラマ「べらぼう」は2025年1月5日(日)から総合20時より、BSプレミアム、BS4K午後6時より放送。脚本:森下佳子、出演:横浜流星、染谷将太、橋本愛、生田斗真、冨永愛、高岡早紀、風間俊介、尾美としのり、里見浩太朗ほか。番組公式Xアカウントは「@berabou_nhk」。第37話予告動画は番組公式サイトにて公開中。

大河ドラマ「べらぼう~蔦屋栄華乃夢噺」番組公式サイト
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蔦重(横浜流星)が吉原案内本で客寄せに挑戦。予告動画は番組公式ホームページで公開中、初回15分拡大で放送。



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大河ドラマ64作目となる「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」は貸本屋から身を興し、書籍の編集・出版業を開始し、のちに江戸のメディア王として時代の寵児となった“蔦重”こと蔦屋重三郎(横浜流星)の波乱万丈の人生を描く。

9月14日放送の第35話では、蔦屋から『文武二道万石通』が出版され、鎌倉時代の忠臣・畠山重忠が文と武の才をもって武士たちを選り分ける風刺作品にも関わらず、定信は自分への賛辞と受け取り感激する。歌麿(染谷将太)がきよ(藤間爽子)と結婚を決意し、喜ぶ蔦重だが、一方でせっかくの風刺作品の意図が読者に全く伝わらず、思惑が外れた蔦重たちが頭を悩ませ次の一手を探る・・・というストーリーが展開した。

ラストでは恋川春町の新作の草稿が出来上がるが、あまりの皮肉ぶりに、てい(橋本愛)は眉を顰め出版を拒んだが、9月21日放送の第36話では、ていの悪い予感が的中。春町の新作『鸚鵡返文武二道』が定信の怒りを買い、絶版に追い込まれる。

■歌麿の描く艶本『歌枕』
女性の優美さを描いた歌麿の作品の中でも、春画は、男女の親密さが情景に溶け込んだ革新的で芸術性の高い作品群として知られている。代表的な春画作品には、ドラマでも出て来た『歌まくら』が挙げられる。

『歌まくら』は天明8年(1788年)に出版された錦絵。男女の性愛を描いた艶本で、繊細な表情や仕草に感情の揺れまで表現されており、登場人物のセリフが添えられ、会話劇のような構成になっている。全12図構成で、第10図では、娘が男に抵抗する場面が描かれ、力関係や葛藤がリアルに表現されている。

しかし、定信による寛政の改革による出版統制のもと、この錦絵を描いた歌麿は手鎖の刑を受けることになる。ドラマでは移り行く政治の荒波に蔦重が巻き込まれていく様子が描かれるが、歌麿もまた、時代の荒波にもまれることとなる。

■第35話ネタバレ
朋誠堂喜三二(尾美としのり)が書いた『文武二道万石通』を手にした松平定信は、畠山重忠が“文”と“武”で武士を仕分ける内容と、重忠の着物に松平家の家紋・梅鉢紋が描かれていることから、自分への賛辞と受け取り大喜びする。自分の政治が認められたと勘違いした定信は、ますます改革を加速させ、弓術指南所の設置や湯島聖堂の改修に乗り出していく。

この黄表紙の大ヒットに、満足気の蔦重だが、皮肉が読者に伝わっていないことに頭を悩ませていた。さらに、恋川春町(岡山天音)が手掛けた『悦贔屓蝦夷押領』の売れ行きがいまいちで春町はしょげてしまう。

一方、江戸城では、家斉(城桧吏)が正室を迎える前に、女中との間に子供をつくってしまい、定信はその放蕩ぶりに頭を抱えていた。また一橋家の豪華な暮らしにも悩まされてしまう。柴野栗山から助言を得て、『御心』や『老中心得』など政治理念を伝えるマニュアルを作成するも、周囲にはなかなか受け入れてもらえなかった。

ある日、歌麿は再会した耳の不自由な女性・きよと心を通わせ、所帯を持ちたいと思うようになる。時を同じくして師匠である石燕(片岡鶴太郎)が他界。そこで歌麿は石燕の作業場を購入するための援助を蔦重に依頼。同時に、きよとの結婚報告と、石燕の遺作に触発された春画を蔦重に渡した。生きる希望を持てなかった歌麿が「きよを幸せにしたい。ちゃんとしたい。」と語る姿に蔦重の目も潤み、百両の援助を決意する。

巷では定信の評判が上がるが、文武奨励の風潮の中、論語の意味を取り違えた人々が「凧をあげれば国が治まる」と信じるほど、定信の思惑通りには物事が進んでいなかった。それを知った蔦重は、再び仲間を集め、わかりやすい風刺作品を作ろうと声をかける。

その後、「凧あげ」の話からヒントを得た春町が新作『鸚鵡返文武二道』を書き上げる。ていは皮肉が過ぎると出版を拒むが、春町は「からかいではなく、諫めのつもり」と語り、さらにていから「不遜だ」と言われてしまう。そこへ、次郎兵衛(中村蒼)が、定信は黄表紙の大ファンで、春町贔屓だという情報を持ってくる。蔦重は、この話しを聞いて春町の本の出版を決意する。

■第36話あらすじ
定信は蔦重が出した新作の黄表紙に激怒し絶版を言い渡す。喜三二は筆を断つことを決断し、春町は呼び出されてしまい・・・。

NHK大河ドラマ「べらぼう」は2025年1月5日(日)から総合20時より、BSプレミアム、BS4K午後6時より放送。脚本:森下佳子、出演:横浜流星、染谷将太、橋本愛、生田斗真、冨永愛、高岡早紀、風間俊介、尾美としのり、里見浩太朗、渡辺謙ほか。番組公式Xアカウントは「@berabou_nhk」。第36話予告動画は番組公式サイトにて公開中。

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