NHK大河「べらぼう」蔦重と政演が訣別!きよの不穏なフラグに視聴者覚悟 第37話ネタバレ第38話予告

09時10分ドラマ
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NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(毎週日曜総合20時~、BS、BSP4K18時~)9月28(日)放送の第37話「地獄に京伝」では本作りを巡り蔦重(横浜流星)と政演(古川雄大)が大喧嘩。10月5日(日)放送の第38話「地本問屋仲間事之始」では歌麿(染谷将太)の妻・きよ(藤間爽子)が病におかされる。予告動画は番組公式ホームページで公開中だ。



大河ドラマ64作目となる「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」は貸本屋から身を興し、書籍の編集・出版業を開始し、のちに江戸のメディア王として時代の寵児となった“蔦重”こと蔦屋重三郎(横浜流星)の波乱万丈の人生を描く。

9月28日放送の第37話では、春町(岡山天音)と喜三二(尾美としのり)が去り、蔦重はじめ、作家を失った地本問屋は苦境に立たされた。定信の押し進める改革は、日本橋中洲を取り壊し、棄捐令の発動、大奥へも倹約令を敷くほど激しくなる。

次なる一手を模索する蔦重は、政演に執筆を依頼するが、政演も乗り気ではなく、さらに定信(井上祐貴)の改革は厳しさを増し、ついに吉原が存亡の危機に立たされる・・・という物語が展開した。

10月5日放送の第38話では、画家として大きな仕事が舞い込んだ歌麿だが、妻・きよに異変が・・・。予告では「逝かねえでくれ・・・」ときよを抱きしめる歌麿の姿に、「歌、どうなっちゃうの?」「これは来週、葉を食いしばって観る覚悟が必要だ」「不幸な予想が当たらないで欲しい」とSNSでは心配の声が寄せられている。

■日本橋中洲取り壊しの影響
江戸時代の日本橋中洲は、江戸の中心地・日本橋の近くに位置し、商業と歓楽の一大拠点だった。芝居小屋、茶屋、見世物小屋、料理やなどが集まり、庶民から武士までが集まる遊びの中心地。また、吉原への通過点でもあり、吉原遊女と客を繋ぐ「見番」や「茶屋」も中洲にあり、客の誘導や接待の予約場として機能していた。

いわゆる、吉原の前座であり遊び水であった中州が取り壊されることで、吉原は孤立。また、賑わいが消えることで、吉原周辺は閑散とし、無法地帯と化し、客が安心して遊びに訪れる場所ではなくなってしまった。こうして文化的にも経済的にも衰退していくことになる。

■第37話ネタバレ
江戸の出版業界は、人気作家を失い大きな痛手をこうむり、蔦重たちは、この先の打開策を模索することになる。そんな中、蔦重は頼みの綱である政演に執筆を依頼するが、政演は乗り気ではなく、蔦重の思いは空回り状態に。一方、歌麿に栃木の商人から肉筆画を直接依頼される大仕事が舞い込んでくる。画家として自分の力を試されるチャンスに歌麿は嬉しさを爆発させ、きよにその喜びを報告した。

一方、松平定信による寛政の改革は苛烈さを増し、棄捐令に加え、日本橋中洲の取り壊し、大奥への倹約令が敷かれた。これにより吉原への客足は減り、女郎たちの値崩れが起こり、茶屋の機能が失われていくことで治安も悪化。吉原は“地獄”と化していった。

吉原の危機を前に、蔦重は政演と歌麿に新たな企画を依頼する。豪華絢爛な女郎を描くことで町を活気づかせようとするが、これにてい(橋本愛)が猛反対。「市井の一本屋にすぎぬ蔦屋が、世を救おうとするのは己を高く見積もりすぎでは」という厳しい指摘に、蔦重も「陶朱公のように行きよ」という、かつてていが言った言葉を引き合いに出し夫婦喧嘩に発展してしまう。

政演は歌麿の襖絵を見て、女郎買いを指南する洒落本の構想を得る。こうして出来上がった話しは蔦重も気に入り、買い取ることになった。一方、政演のもとに、人の道を指南する心学の本の依頼が舞い込む。心学とは、当時流行した、「倹約 正直 勤勉」などを柱とした庶民向けの道徳本。馴染みの女郎・菊園(望海風斗)が言うには、大和田という人物が政演と仕事がしたいと言づけていき、礼はとびきり弾むという。

年が明けて寛政2年、正月。蔦屋の店先に新刊が並ぶ中、鶴屋(風間俊介)が政演作の『心学早染草』を持ってきた。これは善魂と悪魂が一人の男の体を巡って戦う話で、しまいに善魂が勝利し、男は善人になっていくという話。これは今でも使われる善玉、悪玉という言葉のルーツであり、後世に読み継がれるほど出来が良いものだった。これはまさに、定信が押し進める政を見事にエンタメ化したものだった。

怒った蔦重は、吉原にいる政演の元へ怒鳴り込みに行くが、政演から「面白けりゃいいじゃねえですかね」と反論される。定信に抗っていかないと、面白い世にならないと豪語する蔦重を前に、政演は、今後一切蔦重の元では本を書かないと断言。2人は訣別してしまうのだった。

■第38話あらすじ
蔦重は鶴屋の計らいで、口論となった政演と再会する。一方、定信は学問や思想に厳しい目を向け、出版統制を行うのだが・・・。

NHK大河ドラマ「べらぼう」は2025年1月5日(日)から総合20時より、BSプレミアム、BS4K午後6時より放送。脚本:森下佳子、出演:横浜流星、染谷将太、橋本愛、古川雄大、井上祐貴、生田斗真、高岡早紀、風間俊介、尾美としのり、里見浩太朗ほか。番組公式Xアカウントは「@berabou_nhk」。第38話予告動画は番組公式サイトにて公開中。

大河ドラマ「べらぼう~蔦屋栄華乃夢噺」番組公式サイト
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