「コンフィデンスマンKR」第7・8話、<推奴>まで飛び出し美のカリスマ(オ・ナラ)を奈落に突き落とす―「JP」との違いは?

09月29日18時50分ドラマ
画像出典:TV CHOSUN Instagramより

9月27日と28日にPrimeVideoで配信されたTV CHOSUN「コンフィデンスマン KR」(컨피던스맨KR)第7話と第8話は、美のカリスマ、キル・ミイン(オ・ナラ)の悪を暴く“チーム・コンフィデンスマン”の緻密な頭脳戦と変装作戦が相次ぎ描かれ、視聴者を釘付けにした。

【「Prime Video」で独占配信の韓国ドラマはこちら】



「コンフィデンスマンKR」は、巧妙な手口で“悪”を騙す天才詐欺師たちの姿を描いた痛快エンターテインメント。脚本家・古沢良太が書き下ろし、長澤まさみ×小日向文世×東出昌大で大ヒットした「コンフィデンスマンJP(以下、「JP」のリメイクとして、韓国ならではのスケール感と演出が話題を呼んでいる。【「コンフィデンスマンKR」を2倍楽しむ】では、制作発表会まとめやキャスト・登場人物徹底紹介、放送に会わせて全話のあらすじと見どころ、「JP」との違いなどを紹介している。

■キャスト(JP)キャスト、登場人物(日本版対応キャラ)を画像付きで徹底紹介
ユン・イラン役:パク・ミニョン(ダー子:長澤まさみ)
ジェームズ役:パク・ヒスン(リチャード:小日向文世)
グホ役:チュ・ジョンヒョク(ボクちゃん:東出昌大)
 ほか

■第7話「マスクガールの”素顔”」

イランとジェームズは悪徳弁護士を懲らしめるため、品位ゼロの未亡人(パク・ミニョン)と過剰なファッションの義理の息子(パク・ヒスン)に変装し、流血詐欺で弁護士を懲らしめる。そして、弁護士事務所で見つけた最近注目されている訴訟人キル・ミイン(オ・ナラ)と、彼女のパワハラの被害者でありビューティユーチューバー「ファバルニョ」イ・ヘユン(ユン・チェギョン)の訴訟に注目した。

ミインは美貌と表のイメージを武器にしながらも裏では冷徹な態度と従業員への暴言、パワハラと訴訟操作を繰り返すビューティ業界の大物。イラン達はミインをターゲットに定める。彼女が証拠を捏造してユーチューバーのイ・ヘユンに無実の罪をかぶせた経緯を掴んだチームは、巧妙な作戦で彼女の周辺に潜入することに。

グホが“マスクガール”に女装してイベントに忍び込み、ミインがヨーロッパ一流ブランドとの巨額契約を目前に控えて情報を得る。一方、イランは田舎出身の素顔美人に化けてミインの前に現れる。美肌のイランはメイクオーバーショーの主役に選ばれる。彼女が持っていた化粧水で「アラムス」のお従業員の肌荒れが一晩で治ったと知ったミイン。イランが落とした「アラムス」の成分を分析したミインは、「アラムス」がシャルパンティエとのコラボ商品にも適していると考える。

インターネットで「江原道の万白山」と「アラムス」を検索すると、田舎臭い雑誌がヒット!インは雑誌社を訪ね、不気味な男と出逢う。


■第8話「残念ながらミスター・グレーは…」

チームはミインをさらに深みに引き込むべく、「美女しか住まない村・仙女村(ソンニョチョン)」と伝説の水“アラムス”を巡る一大詐欺劇を仕掛ける。映画取材と偽っていろいろな年代の美肌女性を大募集する。

不気味な編集長に扮したジェームズが導くまま、ミインは仙女村に足を踏み入れ、村の伝承と奇跡の水とそれで作った化粧水「アラムス」に魅了されていく。さらにイランが悲劇の物語を交えて彼女を揺さぶると、グホは山の買収を持ちかける。しかし欲深いミインは「アラムス」の模倣品を作って特許を取ろうとする。しかし不明な成分のために制作に失敗。

イランたちは借金のためにイランの土地が奪われるとミインに知らせる。奇跡の水の井戸も壊されると知ったミインは駆けつけて、なんと45億ウォンで土地や水源を買い取ることに。しかしアラムスの正体は有害成分を含む偽物であり、しかもヨーロッパとの大型契約も幻だった。

追い詰められたミインは世間からの糾弾や暴露動画にさらされ、通帳残高わずか18ウォンというどん底に突き落とされる。民衆の嘲笑の的となり、逃亡中に無様な姿をさらすミインの結末は、まさに“現世の地獄”だった。

勝利に酔うチームが祝杯をあげる一方、ラストではイランが謎の“フード姿の男”を見つめるシーンが映し出され、さらなる陰謀の気配を残して幕を閉じた。



■「JP」版との違いと見どころ

この二話を通じて、・ミイン攻略作戦が痛快に描かれると同時に、物語全体を揺るがす新たな伏線が提示され、視聴者の期待を大きく高めた。7話冒頭のパク・ヒスンがパク・ミニョンの義理の息子の変そうに大笑いさせられ、チュ・ジョンヒョク人生初の女装となるマスクガールの美しさに驚いた。
コンフィデンスマン画像出典:TV CHOSUN Instagramより
そして第8話の美人伝説では大ヒットドラマ「推奴-チュノ-」のパロディーで、オンニョン(パク・ミニョン)、テギル(チュ・ヒョンヒョク)、王(パク・ヒスン)で魅せてくれた。

本作は「JP』第8話「美のカリスマ編」をリメイクしている。オ・ナラが演じた美のカリスマを「JP」では美濃部ミカ(りょう)が演じた。ターゲットの描き方はどちらも同じ。ダー子(長澤まさみ)の化粧水「弁天水」や村の伝説と同じだが、「JP」の方は全体的にユーモアと緻密なトリックが強調され、軽快なエンタメ感が主軸だ。前回(第5話第6話)の「スーパードクター編」でのターゲットとなった病院院長もそうだったが、「JP」版のターゲットは根っからの悪人ではなく、愛すべき一面も追っており、最後は反省して出直すという人情ドラマ的な展開が多い。

対する「KR」のターゲットは極悪人で、イランたちは完膚なきまでにターゲットを懲らしめる。それだけでなく、社会で罰を受けるべき存在としてリアルに描かれ、皮肉や嘲笑を交えた痛快な復讐劇として演出される。各回のターゲットが、「KR]オリジナルのイランの壮大な復讐劇と関係しているのか、気になるところだ。

総じて、日本版は「軽妙な詐欺コメディ」、韓国版は「復讐を軸にした社会派ドラマ」として、それぞれの文化や視聴者の好みに合わせて作り直されている。特に韓国版は悪役の裁きと物語の深みを重視し、視聴者にカタルシスを与えることを狙っているのが大きな違いだ。

なお、第7話の視聴率は全国1.8%、首都圏も1.7%(【9月27日視聴率TOP10】)、第8話は全国1.8%、首都圏1.7%(【9月28日視聴率TOP10】)と厳しい状況が続いている。しかし配信では、日本のPrime Videoでは連日3位、韓国でのCoupang Playの人気作ランキングでも2位を維持し、週末ドラマの中で高い注目を集めている。

「コンフィデンスマンKR」は韓国ではTV朝鮮とクーパンプレイで同時放送・配信され、アマゾンPrime Video(プライムビデオ)を通じて世界240か国・地域で配信されている。第7話は9月27日(土)に放送、配信される予定だ。

【2025年10月韓国でスタートの新ドラマ】

YouTube|TVCHOSUN JOY「컨피던스맨KR/하이라이트」EP5ハイライト映像
YouTube|TVCHOSUN JOY「컨피던스맨KR/하이라이트」EP6ハイライト映像

TV CHOSUN「컨피던스맨KR」HP

kandoratop【作品詳細】【「コンフィデンスマンKR」を2倍楽しむ】