NHK大河「べらぼう」幕府相手に“てい”橋本愛が舌論、勇姿にネット沸く 第39話ネタバレ第40話予告

08時52分ドラマ
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NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(毎週日曜総合20時~、BS、BSP4K18時~)10月12(日)放送の第39話「白河の清き住みかね身上半減」ではてい(橋本愛)が単身、幕府に直談判で蔦重(横浜流星)を牢屋から救出した。10月19日(日)放送の第40話「尽きぬは欲の泉」では津田健次郎、クッキーら新キャスト登場。予告動画は番組公式ホームページで公開中だ。



大河ドラマ64作目となる「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」は貸本屋から身を興し、書籍の編集・出版業を開始し、のちに江戸のメディア王として時代の寵児となった“蔦重”こと蔦屋重三郎(横浜流星)の波乱万丈の人生を描く。

10月12日放送の第39話では、蔦重が出版した『教訓読物』が幕府の逆鱗に触れ、蔦重だけでなく、作者の政演(古川雄大)や、本の内容をチェックする検閲役も捕らえられる大事に発展してしまう。その中でも胸が熱くなったのは、蔦重を救うべくてい(橋本愛)が単身で柴野栗山(嶋田久作)に直談判するシーン。『論語』を用いた必死の説得にSNSでは「おていさん大活躍!」「この人が蔦重の妻でよかった」など絶賛の声が寄せられた。

そして10月19日放送の第40話では、身上半減の刑を受けた蔦重が、復活する。津田健次郎演じる後の滝沢馬琴こと滝沢瑣吉や、野生爆弾のくっきー!が演じる後の葛飾北斎・勝川春朗ら新たなキャラクターが登場。さらに、栃木へ行った歌麿との再会も描かれ、新たな浮世絵世界の扉が開く注目回になりそうだ。

■鬼平のセリフに視聴者が歓喜
第39話ではていの勇姿も話題を呼んだが、鬼平こと長谷川平蔵(中村隼人)の活躍が注目を集めている。蔦重を救うため、ていを栗山に引き合わせた半蔵だが、一方で市中にはびこる盗賊集団「葵小僧」を追いつめる姿を披露した。

ドラマでは「葵小僧」と名乗る盗賊集団が「先の上様のご落胤」と偽り、家々に押し入り女たちを辱める凶悪な事件が勃発。激怒した定信は「ただちに賊どもを捕らえ、極刑に処せ!」と平蔵に命じる。そして視聴者の心をつかんだのがこの場面のセリフ「葵小僧、火付盗賊改方、長谷川平蔵である!神妙に縛につけい!」。この名乗りはまさに「鬼平犯科帳」の世界そのもの。これに時代劇ファンから「鬼平きた!」「まさに鬼平の世界!」と感激の声が続出した。

■第39話ネタバレ
地本問屋は株仲間を立ち上げ、改め役の人が本の内容をチェックするようになっていたが、蔦重は彼らを言いくるめ、政演こと山東京伝の好色本3作を「教訓読本」として出版。表向きは検閲をくぐり抜けたこの本は大ヒットする。一方、歌麿(染谷将太)はきよを亡くし、憔悴していた。そんな歌麿を支えたのはつよ(高岡早紀)の優しさだった。歌麿はつよと江戸を離れ、以前依頼を受けた肉筆画を描きに栃木へ行くことになる。

ある日、蔦屋に与力や同心たちが踏み込み、「教訓読物」に不穏な内容が含まれているとし、蔦重は捕らえられ、同じく作者の政演や検閲役と牢屋に入れられる。そこで言い渡されたのは、絶版。蔦重たちを助けるために、鶴屋(風間俊介)や須原屋(里見浩太朗)らが動き出す一方、蔦重は、白洲にて処罰を下しに来た松平定信(井上祐貴)と対面する。

蔦重は、自分が出したのは好色本ではなく、吉原での遊び方を書いたマナー本だと主張。しかし全く耳を傾けない定信に「近頃『白河』の清きに魚住みかねて 元の濁りの田沼恋しき」なんて詠む輩もいるんですよ」と皮肉を言って、定信の怒りを買う。

その話を聞いたていは気絶してしまうが、夫を助けるため、長谷川平蔵(中村隼人)の手引きで老中の側近・柴野栗山に直談判する。論語を引用しながら、「人々を政治で導き、刑罰で正そうとすれば、民は罰を免れることだけを考え、恥を知らなくなる」と言って、徳によって導くことを訴え、幕府の刑罰主義に疑問を投げかけた。

ていの知性と勇気により、蔦重は釈放され、身上半減の刑を受ける。政演は手錠を五十五日間はめる刑、検閲役たちは江戸払いを言い渡された。ていは自分の信念ばかり押し付ける蔦重に平手打ちをして怒りを爆発させるが、夫の釈放に涙を流した。蔦重は世話になった鶴屋や須原屋に礼を言い、商いを再開させるため動き出す。

しかし、身上半分の刑により、売上金や看板から畳みまで、幕府に半分持っていかれてしまい、蔦屋に不安な空気が流れる。周囲がそんな蔦屋を笑って見物している様子を見た蔦重は、「身上半分の刑を受けても生き残った本屋」を売りにして、畳を入れずにそのままの姿で店を開けるのだった。

■第40話あらすじ
蔦重は京伝の妻・菊から頼まれ、瑣吉(さきち/津田健次郎)を手代扱いで見せに置くことになる。そして、歌麿が書いた絵から女性の大首絵の構想を思いついた蔦重は、早速、歌麿に会いに栃木へ向かい・・・。

NHK大河ドラマ「べらぼう」は2025年1月5日(日)から総合20時より、BSプレミアム、BS4K午後6時より放送。脚本:森下佳子、出演:横浜流星、染谷将太、橋本愛、古川雄大、井上祐貴、又吉直樹、生田斗真、高岡早紀、風間俊介、里見浩太朗ほか。番組公式Xアカウントは「@berabou_nhk」。第40話予告動画は番組公式サイトにて公開中。

大河ドラマ「べらぼう~蔦屋栄華乃夢噺」番組公式サイト
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