NHK大河「べらぼう」鈍すぎる蔦重の一言に視聴者から批難の嵐 第42話ネタバレと第43話予告
NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(毎週日曜総合20時~、BS、BSP4K18時~)11月2(日)放送の第42話「招かざる客」では“子ができたから”と歌麿(染谷将太)に仕事を依頼する蔦重(横浜流星)の言動に視聴者から批難が殺到。11月9日(日)放送の第43話「裏切りの恋歌」では歌麿が蔦重と決別宣言する。予告動画は番組公式ホームページで公開中だ。
大河ドラマ64作目となる「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」は貸本屋から身を興し、書籍の編集・出版業を開始し、のちに江戸のメディア王として時代の寵児となった“蔦重”こと蔦屋重三郎(横浜流星)の波乱万丈の人生を描く。
11月2日放送の第42話では、ロシア船の襲来に警戒心を露わにする定信(井上裕貴)が幕府内で孤立状態になる中、蔦重が半ば強引に歌麿に仕事を依頼し、2人の関係が悪化する様子が描かれた。かつて“尽きせぬ欲”で共に夢を追った蔦重と歌麿だが、半ば強引に仕事を持ってくる蔦重に、歌麿も眉を顰めるありさま。
さらに、蔦重への恋心を抱く歌麿に対し、“子供ができたから、この仕事を受けて欲しい”と頭を下げる蔦重に視聴者が反応。SNSでは「歌の気持ちを思うと切なすぎる」「蔦重が勝手すぎ!」「これは歌ちゃんもやってらんない」「つよさんから“歌は大事にしろ”って言われたのに・・・」などのコメントが寄せられた。
そして11月9日放送の第43話では、蔦重と歌麿の関係に大きな変化が訪れる。一方、幕府では定信と家斉の間に微妙な駆け引きが・・・。蔦重とていの間にも子供が生まれるが、産婆役として榊原郁恵が出演。そして弥次さん喜多さんの珍道中『東海道中膝栗毛』を書いた十返舎一九こと重田貞一役で井上芳雄も登場する。
■看板娘ブーム、経済を回す
ドラマで歌麿が描いた『看板娘』シリーズは、実際に江戸後期に流行した美人画のビジネスモデルとして描かれた。実在する町の美人を浮世絵に登場させ、役者絵や花魁絵とは異なり、庶民が実際に会える娘を描いたことも新鮮で、今でいうアイドル的な人気を博した。
看板娘の人気により、物価が上昇。人気娘の浮世絵だけでなく、手ぬぐい、絵草紙、すごろくなどのグッズも販売され、まさに“推し活”のような現象が起きていた。そして季節ごとに刊行された『娘評判記』では、看板娘の番付表が発表され、「太極上上吉」など格付けがされるほどに、現代の「ミスコン」や「人気投票」に近い。この頃から庶民が美人を応援する文化が根付いていたと思うと、江戸を舞台にした物語も身近に感じるのではないだろうか。
■第42話ネタバレ
松平定信のもとに、蝦夷地の根室にオロシャの船が現れたと知らせが松前藩から届く。ロシアに漂着した日本人を返す代わりに、江戸に寄港し、国交を開きたいというロシア側の申し出に、定信は激しく反対する。定信は松前藩がロシアと手を組んでいるのではないかと警戒心を強めるが、その矢先、京から光格天皇が父・閑院宮に「太上天皇」の尊号を贈ると言い出したと驚きの知らせが入る。これを朝廷の越権と捉えた定信は、尊号を強行すれば、幕府からの援助金を打ち切ると命じた。
一方、蔦重が尾張へ出張に行っている間、つよ(高岡早紀)が他界。後に、つよを偲ぶ会が開かれ、蔦屋にはつよに髪を結ってもらった馴染みの顔ぶれが集まってくる。そんな中、蔦屋から出版された歌麿の美人大首絵が評判を呼び、江戸では「看板娘」ブームが巻き起こる。
浅草の水茶屋「難波屋」では、看板娘のおきたが淹れると48文に値が吊り上がり、それでも客足が絶えない人気ぶり。金は天下の回り物と言うように、町が活気づく中、蔦重は歌麿に弟子を使って効率よく描かせるようするが、歌麿は一枚一枚心を込めて描きたいと葛藤する。
そんな中、ていが懐妊。蔦重は喜ぶが、幕府から規制が入り、女性の名前を入れてないけないお達しが下る。素人の娘の名を入れてはいけないのであれば、“吉原の遊女ならば名前を入れていい”と取った蔦重は、駿河屋(高橋克実)と「女郎絵の大首絵」五十枚を歌麿に描かせ、その売上を借金の返済に充てる話しで取引をまとめる。
しかし、知らせを受けた歌麿は激怒。「俺を借金のかたに売ったってこと?!」と言う歌麿に、蔦重は「礼金は払う」となだめる。さらに蔦重は、ていの妊娠がわかり、まもなく子が生まれるから、新しい売れ筋を作りたいと頭を下げた。蔦重への恋心を抱く歌麿にとっては複雑な心境だったが、歌麿は迷いながらも仕事を引き受ける。
実は、歌麿の元には西村屋(西村まさ彦)の跡継ぎで鱗形屋の次男・万次郎(中村苔玉)が訪ねてきて、一緒に仕事をしたいと企画書を持ってきていた。さらに「このまま蔦屋の元で描くだけでいいのか」と問いかけ、その言葉は歌麿の胸に刻まれていた。歌麿は、この仕事を蔦重との最後の仕事とし、西村屋との仕事を選択するのだった。
■第43話あらすじ
蔦重は吉原の借金返済の代わりに、歌麿が描く五十枚の女郎絵の準備を始める。蔦重との関係に悩む歌麿の気持ちも知らず、半ば強引に仕事を進める蔦重。ある日、歌麿が西村屋の万次郎と組む話しを耳にし、動揺が走る。一方、幕府では定信がオロシャ対策に全力を注ぎ、手柄をとって“大老”の座を狙おうとするが・・・。
NHK大河ドラマ「べらぼう」は2025年1月5日(日)から総合20時より、BSプレミアム、BS4K午後6時より放送。脚本:森下佳子、出演:横浜流星、染谷将太、橋本愛、古川雄大、井上祐貴、又吉直樹、生田斗真、風間俊介、里見浩太朗ほか。番組公式Xアカウントは「@berabou_nhk」。第43話予告動画は番組公式サイトにて公開中。
◇大河ドラマ「べらぼう~蔦屋栄華乃夢噺」番組公式サイト
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