NHK大河「べらぼう」てい(橋本愛)の後押しが“写楽”誕生のきっかけに 第45話ネタバレ第46話予告
NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(毎週日曜総合20時~、BS、BSP4K18時~)11月23(日)放送の第45話「その名は写楽」で源内生存説の噂を流すため“写楽”が誕生。その裏でてい(橋本愛)の頑張りが光った。11月30日(日)放送の第45話「曽我祭の変」ではついに“写楽”お披露目へ。予告動画は番組公式ホームページで公開中だ。
大河ドラマ64作目となる「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」は貸本屋から身を興し、書籍の編集・出版業を開始し、のちに江戸のメディア王として時代の寵児となった“蔦重”こと蔦屋重三郎(横浜流星)の波乱万丈の人生を描く。
11月23日放送の第45話では、蔦重が定信に呼び出され、平賀源内の意思を継いで“傀儡好きの大名”を倒す敵討に協力するよう打診される様子が描かれた。春町を死に追いやった定信の願いは聞きたくない蔦重だが、刀を持った侍たちに囲まれ引き受けざるを得ない状況に。困り果てる蔦重に、ていは「やらぬという道が塞がれているなら、やるしかございませんでしょう」と腹の据わった力強い一言で蔦重の背中を押した。
さらにていは、歌麿の元へ行き、「再び蔦重と仕事をして欲しい」と懇願。その熱い想いに突き動かされ歌麿が再び耕書堂へ戻って来るという胸アツの展開が待っていた。そして11月30日放送の第46話では、歌舞伎の興行「曽我祭」に合わせ、蔦重らが絵師・東洲斎写楽の絵を売り出す。“謎の絵師、写楽の正体は平賀源内”という噂は徐々に江戸に広がり、ついに江戸城中にも広がっていく・・・と展開していく。江戸の歌舞伎役者・中山富三郎役で、坂口凉太郎が出演。身上半減から歌麿との決別、子供の死産など、重い空気が立ち込める蔦屋耕書堂に再び活気が戻るのか、次回もこうご期待。
■“写楽お披露目”の舞台「曽我祭」
写楽のお披露目となる舞台に選ばれた「曽我祭」。これは、芝居町で行われ、人気役者たちが山車を曳き、総踊りを披露するお祭りだ。「曽我祭」は、歌舞伎の「曽我物」と結びついた華やかイベントで、庶民にとって役者の素顔を見られる特別な日。曽我兄弟の仇討ちが題材となり、江戸歌舞伎では正月から「曽我狂言」を上演することが恒例で、大当たりすると5月まで続演。その成功を祝う形で旧暦5月28日(曽我兄弟の討ち入りの日)に「曽我祭」が催されるようになったとされる。
江戸の芝居町で行われることが恒例で、江戸時代の芝居町は、堺町・葺屋町(人形町付近)から木挽町(現在の中央区銀座付近)に移り、その後、天保12年(1841年)、幕府の改革で芝居小屋は猿若町(現在の台東区浅草六丁目)あたりに強制移転。ここが芝居町と呼ばれるようになり、茶屋や役者の住居も集まり一大歓楽街となった。第46話ではこの芝居町での「曽我祭」の様子がどのように描かれるか、楽しみに待ちたい。
■第45話ネタバレ
定信(井上裕貴)に呼び出された蔦重は、かつて家基暗殺の黒幕と噂される一橋治済(生田斗真)を引きずりだすため「平賀源内が生きている」という噂を広めるよう命じられる。一度は断ろうとした蔦重だが、周囲を侍たちに包囲され、定信から「すでに巻き込まれているから逃げられない」と告げられ、否応なく策に加担せざるを得なかった。春町を死に追いやった定信に協力すること、さらに家族や仲間を危険に晒す恐怖が蔦重を襲うが、ていから「春町先生への弔いとなる」と後押しもあり、引き受けることになる。
せっかくなら蔦重らしく“べらぼう”にその噂を広げたい。そこで蔦重が目を付けたのが、芝居町で行われる「曽我祭」だった。この日は役者たちが化粧を落とし、町を練り歩くが、この時、役者絵を売りだせば、その絵片手に見物人がやって来る。その役者姿を蘭画風に描いた絵を「平賀源内の作」として世に出せば、源内生存説が広がるはずだ。蔦重は定信から資金を得て、再び江戸の町に活気を呼び戻そうと決意する。
耕書堂には、北尾重政(橋本淳)、政演(古川雄大)、南畝(桐谷健太)、喜三二(尾美としのり)、さらに貞一(井上芳雄)らが集められた。蔦重は「源内が描いたような役者絵を世に出したい」と話すと皆盛り上がり、さっそく画号をどうするかの話になった。そんな中、喜三二が「しゃらくさい」と口にし、そこからひらめいた蔦重が、架空の絵師「写楽」という名前を生み出す。“この世の楽しみを映し出す”で“写楽”。こうして計画は動き出すのだった。
一方、歌麿は、本屋が自分の作品にダメ出ししてこないことに嫌気がさしていた。これまで蔦重から嫌というほど注文をつけられてきた歌麿は、逆に“本当にこれで納得できる絵が描けているのか?”と疑心暗鬼になっていた。また耕書堂では、蔦重が理想の絵に届かず、絵師たちを困らせていた。“役者の素顔を写し取る迫真の絵”を追求しすぎて重政と衝突してしまう蔦重。
そんな中、歌麿が恋心をこめて描いた女性の下絵が完成し、ていはそれらを持参し歌麿の元を訪れた。そして、髪の毛の細部までこだわって色を乗せた絵を差し出し、ていは“蔦重と歌麿、二人にしか生み出せない絵を見たいと”訴えた。ていの言葉に心を動かされた歌麿は、再び耕書堂に戻り、蔦重と共に役者制作に挑む決意を固めるのだった。
■第46話あらすじ
納得する役者絵が仕上がらず息詰まる蔦重の元に、歌麿が耕書堂に戻って来る。その後、役者絵は完成し、歌舞伎の興行に合わせて、蔦重は絵師・東洲斎写楽の名で絵を売り出す。写楽の噂は、徐々に江戸市中へ広がり、江戸城中にも届くようになり・・・。
NHK大河ドラマ「べらぼう」は2025年1月5日(日)から総合20時より、BSプレミアム、BS4K午後6時より放送。脚本:森下佳子、出演:横浜流星、染谷将太、橋本愛、古川雄大、井上祐貴、又吉直樹、生田斗真、風間俊介、尾美としのり、高橋克実ほか。番組公式Xアカウントは「@berabou_nhk」。第46話予告動画は番組公式サイトにて公開中。
◇大河ドラマ「べらぼう~蔦屋栄華乃夢噺」番組公式サイト
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