NHK大河「べらぼう」“饅頭の逆襲”で“傀儡子”生田斗真が島流しに 第47話ネタバレと第48話予告
NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」(毎週日曜総合20時~、BS、BSP4K18時~)12月7(日)放送の第47話「饅頭こわい」蔦重が一橋治済(生田斗真)に“毒饅頭”の逆襲、恋川春町への弔い合戦に終止符を打つ。最終回となる12月14日(日)放送の第48話「蔦重栄華乃夢噺」で蔦重が脚気の病に倒れる。予告動画は番組公式ホームページで公開中だ。
大河ドラマ64作目となる「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」は貸本屋から身を興し、書籍の編集・出版業を開始し、のちに江戸のメディア王として時代の寵児となった“蔦重”こと蔦屋重三郎(横浜流星)の波乱万丈の人生を描く。
12月7日放送の第47話では、曽我祭りで仕込まれた毒饅頭事件から、蔦重が逆転の発想で治済(生田斗真)に一服お見舞いした。治済の悪事を知った家斉を引き込み、清水重好(落合モトキ)を味方につけた定信(井上裕貴)と蔦重は、饅頭ではなくお茶に眠り薬を盛り、計画にはまった治済は眠らされそのまま島流しに。蔦重のユーモラスな発想が毒饅頭の緊張感に転機を差し込み、明るい未来の兆しとなる回となった。
そしていよいよ最終回を迎える12月14日放送の第48話では、蔦重が仲間と共に本作りに邁進する中、病に襲われる様子が描かれる。歴史的人物・本居宣長役で北村一輝が登場するなど最後まで見どころ満載の「べらぼう」。1年間、笑いあり涙ありだった蔦重の物語を最後までお楽しみに。
■定信の小話
厳格でありながら、頓智の効いた黄表紙をこよなく愛する一面を持つ松平定信。そんな彼にはおもわずほっこりする小話が残っている。
例えば、寛政の改革で倹約令を徹底した定信だが、実は大の甘党だったという逸話が残っている。どうしても甘いものが止められなかった定信は、家臣から「殿様、倹約令と矛盾しています」と突っ込まれたこともあるとか。また、白川藩主に戻った後、「土民共楽」の理念で、日本最古の公園、南湖公園を造園したなど、武士も庶民も一緒に楽しめる場所を作ったのは、定信の優しく柔らかい一面を思わせるエピソードだ。
■第47話ネタバレ
曽我まつりの最中に、定信らが仕掛けた仇討ち計画は治済に察知されてしまう。冷酷にも治済は毒団子を用いて大崎(映美くらら)を死においやり、さらに定信や蔦重にも標的にする。さらに定信に呼ばれた蔦重は、定信らが治済を殺害した後の替え玉も用意していたことを知らされる。自分が政治の渦に巻き込まれてしまったことを悔いる蔦重だが、奉公人たちの安全を考え、一時的に店を閉めることに。
毒の影響で、みの吉(中川翼)が倒れ、店内は恐怖と混乱に包まれる。そんな中、みの吉が「毒を仕掛けた者が、毒に当たってしまえばいい」と冗談を言ったとことから、蔦重はある計画を思いつく。
一方、江戸城では治済が定信に圧力をかけていた。曽我祭りの際に、白川家の家中が複数名倒れた件を引き合いに出され、風紀粛清を掲げて来た定信の面目を皮肉るような態度で威圧してくるので、定信はひたすらその屈辱に耐えていた。
そんな矢先、蔦重が訪ねてきたので、ますます苛立ちを覚える定信だったが、蔦重はみの吉から着想を得た計画を語り出した。それは、無意識に治済に毒饅頭を食べさせ仕返しをするというもの。定信は大胆な計画に驚きつつ、自分の立場も危うくなっていたことから計画は再び動き出し、やがて話は、清水家を介し、将軍・家斉に知らせ、“家督について相談したい”という名目で治済と対面させる筋書きまで進んでいく。
そして作戦の舞台となった清水家では、重好(落合モトキ)が病身を押して茶会の準備を整えた。家斉と治済を迎え、茶菓子でもてなす重好。家斉は茶菓子を口に運ぶが、治済は警戒して食べようとしない。そこで、家斉(城桧吏)が治済の分まで茶菓子を食べ、お茶を飲んだところ、顔色が一変。その場に倒れ込んでしまう。まさか将軍まで謀ると思っていなかった治済だったが、時素手におそし。立ち上がろうとしたが、よろけてその場に倒れ込んでしまう。
実は、治済も蔦重の妙案で仲間に引き込んでいた。大崎が命懸けで残した一通の手紙が蔦重に渡り、そこから定信、栗山、将軍へと巡っていたのだ。治済の悪行を知った家斉もこの計画に加担することになり、怪しまれないように、お茶に眠り薬を忍ばせて治済を昏睡状態にし、そのまま阿波へ島流しとなった。こうして、治済の時代は終りを迎え、定信は領地へ戻ることになった。その帰路、定信は耕書堂へ立ち寄り、「一度来てみたかった」と目を輝かせた。そして、蔦重に、これからも本作りをして、たまに白川に本を送るよう命じるのだった。
■第48話あらすじ
写楽絵を出した後も、精力的に働いていた蔦重は、国学者・本居宣長の書物を世に広め、十返舎一九や曲亭馬琴といった次世代の才能を支え続ける。そんな中、蔦重は脚気の病に倒れる。
NHK大河ドラマ「べらぼう」は2025年1月5日(日)から2025年12月14日。総合20時より、BSプレミアム、BS4K午後6時より放送。脚本:森下佳子、出演:横浜流星、染谷将太、橋本愛、古川雄大、井上祐貴、又吉直樹、生田斗真、風間俊介、尾美としのり、高橋克実ほか。番組公式Xアカウントは「@berabou_nhk」。第47話予告動画は番組公式サイトにて公開中。
◇大河ドラマ「べらぼう~蔦屋栄華乃夢噺」番組公式サイト
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