小芝風花×長澤樹、大火で姉妹の“商いの格”が露わに「あきない世傳 金と銀3」第4話ネタバレ&豆知識
26日、小芝風花主演のNHKBS「あきない世傳 金と銀」シーズン3の第4話が放送された。この回では、菊栄(朝倉あき)の幸に劣らぬ商才と器の大きさ、そして江戸の大火を通して描かれる姉妹の格の違いが際立った。予告動画は番組HPで、NHKオンデマンドで過去回を配信する。ここではあらすじと見どころ、豆知識などを紹介する(ネタバレあり)。
「あきない世傳 金と銀」は、髙田郁による同名時代小説を原作とし、学者の娘・幸(さち)が大坂天満の呉服商に奉公し、商才を発揮して成長していく姿を描く。物が売れにくい時代にも、汗と知恵で商いを成功させる庶民たちの奮闘を、江戸の多彩な風俗とともに表現している人気時代劇。
■キャスト⇒【キャスト一覧】
幸・五鈴屋七代目店主:小芝風花
小頭役・お竹:いしのようこ
賢輔・手代(図案担当):佐久間悠
佐助・江戸店支配人:葵揚
梅松・型彫師:高橋和也
力造・型付師・染物師:池田努
お才・力蔵の妻(幸の友人):菜葉菜
結・枡呉屋店主(幸の妹):長澤樹
枡吾屋忠兵衛・本両替商(結の夫):髙嶋政伸
惣次/井筒屋三代目店主保晴:加藤シゲアキ
菊瀬栄次郎・老け役の名役者:風間杜夫
吉二/二代目・菊瀬吉之丞:齋藤潤
菊栄:朝倉あき
ほか
■見どころ・豆知識
店舗拡大を果たした五鈴屋を支えたのが、菊栄の商才だ。この回では、幸に負けず劣らずの菊栄の商才が光った。
またこの回では火事が起きた時、幸が帳簿類を井戸の中に沈めた。江戸時代、商家にとって掛売り(後払い)の顧客リストである大福帳は、事業を再開するための最も重要な財産。燃えやすい紙を火から守るため、最も身近にある耐火性の場所として「井戸」が利用されていた。当時の大福帳には、水に強く丈夫な石州和紙などが使われ、墨も水に滲みにくい成分が使われていたため、水に濡れても文字は消えず、紙も溶けにくかった。
鎮火して安全になってから井戸から引き上げ、乾燥させれば、再び帳簿として利用できたのだ。劇中では、惣次の口を借りて、大坂の大火の時に治兵衛(舘ひろし)がそうして、店を救ったと語られた。
この治兵衛は賢輔の父親。この回では、賢輔が幸に想いを告白しようとする場面もあったが、火事騒ぎで立ち消えに…。はたして、賢輔は幸に想いを告げることはできるのか?
■第4話「辰年の厄災」(ネタバレあり)
藍染の花火柄浴衣が大ヒットした五鈴屋は、店を拡張し再び繁盛店へと返り咲く。売り出しから1年、江戸本店は浅草屈指の賑わいを見せ、その一角では菊栄(朝倉あき)も小間物商いを開始。浴衣と同じ木綿で作った団扇を水に浸して涼風を送る工夫で客を驚かせるなど、商才を発揮していた。
幸(小芝風花)は菊栄とともに吉之丞(齋藤潤)へ楽屋浴衣を届ける。木綿の浴衣を下着にして紬を重ねる着こなしは町でも流行していた。同行した菊栄は、栄次郎(風間杜夫)に飾り職人を紹介してもらっており、この日、音が鳴る「小鈴の簪」の見本を受け取った。それは見事な出来で、栄次郎は、来年の中村座での吉之丞の舞台で使わせてほしいと頼む。菊栄は快諾した。しかし帰路、幸はこれも見越したうえで菊栄が栄次郎に口利きを頼んだと気づき、彼女の先見性に驚かされる。
やがて力造(池田努)とお才(菜葉菜)が訪れ、お梅(内藤理沙)と梅松(高橋和也)の縁談を持ち込む。幸はこれを喜んで受け入れ、宝暦9年の年の瀬、五鈴屋創業8周年の日に祝言が行われた。冬になっても藍染木綿の人気は衰えず、五鈴屋の勢いは確かなものとなる。一方で、その影響により呉服屋の薄物は売れず、結(長澤樹)の枡呉屋も大きな打撃を受けていた。
宝暦10年、賢輔(佐久間悠)は新たな花柄の図案を完成させ、その中の「家内安全」に込めた思いを打ち明ける。かつて結が干支の型紙を持ち出したことや、その結果として呉服商いができなくなったことに責任を感じ続けていたのだ。だが幸はそれを否定し、「すべては結自身の選択」と諭す。むしろ結の気持ちに気づけなかった自分の責任だと語り、いつか呉服商いが再開できた時にこの図柄を使おうと大切にしまう。
その矢先、神田川の向こうで大火が発生。幸は帳簿を井戸に沈めるなど迅速に指示を出し、店の者たちを避難させる。火は江戸の広範囲を焼き尽くすが、幸いにも五鈴屋のある田原町は延焼を免れた。
しかし被害は大きく、染物職人や芝居小屋も焼失。枡呉屋も蔵を残して焼け落ち、帳簿や商品はすべて失われた。結の安否を案じた幸は井筒屋の惣次(加藤シゲアキ)を訪ね、結が無事であることを知る。しかし結は本家から通いだったために、火事の夜、奉公人たちは我先に逃げまどい、誰一人商品も帳簿もマ折ろうとしなかったと聞き、胸を痛める。
五鈴屋はすぐに営業を再開し、木綿を適正価格で販売。一方で菊栄の簪職人たちは火事で全てを失うが、菊栄はこれまでの手間賃も保証し、続けて簪を作ってほしい頼む。「失ったものを嘆かず、相手の身を思う」そんな菊栄の商人としての器の大きさに幸は感じ入った。
やがて市中では、五鈴屋の藍染が倍値で転売されていることが発覚。幸は調査に向かい、混乱に乗じた不当な商いの広がりに驚く。
そんな中、幸は結と再会する。無事を喜ぶ姉に対し、結は冷たく言い放つ。「哀れみなどいらない」と突き放し、「いずれ後悔することになる」と意味深な言葉を残して去っていく。
再建を果たした五鈴屋の前に、新たな火種が静かにくすぶり始めていた。
■第5話「知恵を分け合う」
江戸の百二十町を焼き尽くした大火から三か月が過ぎ、町に再建の槌音が響く。だが貧しい者は取り残され、諸物価の高騰がそこに追い打ちをかける。そんなある日、幸(小芝風花)は火事で焼けた日本橋枡吾屋が、早くも新店舗を普請中で、今度は呉服だけではなく太物も商うという噂を耳にする。またしても、五鈴屋の前に立ちふさがる桝吾屋忠兵衛(髙嶋政伸)と結(長澤樹)。そんな時、江戸では木綿の白生地が品不足となるのだが…。
◇NHK「あきない世傳 金と銀3」HP
NHKBS:4月5日(日)スタート 毎週日曜 18:45~19:28 <全8回>
BSP4K:4月5日(日)スタート 毎週日曜 18:45~19:28 ほか <全8回>