【最終回ネタバレ】「かかし」余韻深く幕…最高視聴率9.3%で有終の美 30年の真実が暴いた“ほろ苦い結末”

05月27日09時35分ドラマ
画像:ENA「허수아비」最終回より

ENA月火ドラマ「かかし」(原題:허수아비)が26日に最終回を迎え、自己最高視聴率を更新しながら静かに幕を下ろした。全国8.1%、首都圏8.3%を記録し、分間最高9.3%まで上昇するなど、有終の美を飾った。

30年にわたり封印されてきた連続殺人事件の真相がついに明かされる一方で、完全な救済には至らない“ほろ苦い結末”となり、深い余韻を残している。本記事では、最終回の展開を中心にストーリーと結末をまとめる。

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「かかし」は、康盛(カンソン)連続殺人事件の真犯人を追う刑事と、自身が嫌う検事との意外な共闘を描いた犯罪捜査スリラー。1986年から1991年にかけて韓国・京畿道華城郡で発生した韓国を震撼させた実在の未解決事件「華城連続殺人事件」をモチーフにしている。

■キャスト
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カン・テジュ役:パク・ヘス
チャ・シヨン役:イ・ヒジュン
ソ・ジウォン役:クァク・ソニョン
カン・スニョン役:ソ・ジヘ
チャ・スニョン役:ト・ジウォン(2019年のスニョン)
イ・ギボム/キボム役:ソン・ゴニ
チャ・ヨンボム役:ソン・ゴニ(二役、スニョンとギファンの息子)
イ・ギファン役:チョン・ムンソン(連続殺人犯イ・ヨンウ)
イム・ソクマン役:ペク・スンファン/チョン・ソクチャン
 ほか

■第12話(最終回)「友だちに」あらすじ
“カカシ”として隠された連続殺人犯を追ってきた者たち自身もまた、社会の中で“操られる存在=カカシ”だったことが示され、テジュは「もうカカシとしては生きない」と静かに決意を固める。

再審裁判では、証人として出廷した当時刑事だったチャン・ミョンド(チョン・ジェホン)、ト・ヒョング(キム・ウヌ)と現在警視監のパク・デホ(パク・ウォンサン)が強圧捜査の存在を否定する一方、テジュは証拠鑑定の誤りや自身の過ちを認めつつ、別の被害者イ・ソンジン(パク・サンフン)を証人として立てた。

その証言の中で、当時の取り調べに関わった人物として国会議員チャ・シヨン(イ・ヒジュン)の名前が浮上し、彼を信じていたチャ・ヨンボム(ソン・ゴニ)は大きな衝撃を受ける。

一方で新聞社ノイズカットのセンター長ソ・ジウォン(クァク・ソニョン)は、30年前にテジュが事件捜査を放棄し、康盛(カンソン)から立ち去らなければいけなかった理由を知った。テジュはジウォンと30年ぶりに再会し、ユン・ヘジン事件の真相解明のため、2人は再び手を組むことになる。

しかしテジュは事前の相談なく、事件に関わる人物たちの実名を突如メディアで公開し、再び社会に大きな波紋を広げた。

さらに法廷では、連続殺人犯イ・ヨンウ(=ギファン、チョン・ムンソン)が自ら7件目の事件の犯行を認める証言を行い、長年冤罪を着せられていたイム・ソクマン(チョン・ソクチャン)はついに無罪判決を受ける。“殺人犯”の汚名を背負ってきた彼が姉と涙の再会を果たした。

しかしテジュは「まだ終わっていない」と語り、事件の根深さを突きつける。被害者ユン・ヘジンは最後まで家族のもとに戻ることはできず、また時効成立により加害者が処罰されないという現実も残された。

テジュは最後に、「この悲劇の始まりはお前だ」とイ・ヨンウに突きつけ、長い闘いに区切りをつけた。



■最終回圧倒的な見どころ
ヨンボムの涙の決別と和解
伯父チャ・シヨンが法廷で偽証したことで、ヨンボムは彼を「チャ議員」と冷たく呼び決別した。一方で、誤解の解けたテジュを「サムチュン(おじさん)」と呼び涙する姿は、本作屈指の名場面。

テジュとジウォンの切なく美しいツーショット
恋人になれたかもしれない二人の再会シーンも胸をうった。二人が並んで立つラストシーンは、言葉以上の余韻を残す美しいエンディングだった。

時効の壁というリアルな苦み
真犯人を特定しながらも「公訴時効」で法的に裁けないという、実際の事件に即した結末。安易なハッピーエンドに逃げず、時代の悲劇をリアルに描き切った。

■視聴者のリアルな声
ヨンボムのセリフに大号泣
父のように慕った伯父シヨンを「チャ議員」と呼んで突き放し、テジュを「サムチュン(おじさん)」と呼んだ瞬間、テジュの30年間の孤独が救われたようで涙が止まらなかったという声が続出した。一方、家族からも妻からも受け入れてもらえなかったシヨンが本当に欲しかったものは“肉親の愛”だった。それを叶えてくれたヨンボムからの愛も失ったシヨンが憐れでもある。

二人の距離感に絶賛
テジュとジウォンが、安易な恋愛関係にせず、真実を追うパートナーとして最後に静かに並び立つ演出が最高だったと、ラストのツーショットが高く評価されている。深いメッセージ性を残す結末スッキリする結末ではないものの、「被害者や冤罪の痛みを風化させない」という強いメッセージが伝わる傑作だと称賛されている。

竜頭竜尾
ぶれない「被害者・残された人々」への視点、タイトル『かかし』に込められた二重のメッセージ、不条理な現実を誤魔化さない「脚本の誠実さ」など、最初から最後まで完璧だったという声が「竜頭竜尾」という言葉で表現された。
「スッキリする終わり方ではないけれど、だからこそ心の奥深くに突き刺さる。ラストでテジュとジウォンが静かに並び立つカットを観た時、鳥肌が立った。これほど見事な着地を見せたサスペンスドラマは久しぶりです。」など、SNSには絶賛コメントが残された。

■視聴率は最高潮、社会派ドラマとして成功
初回の全国視聴率2.9%でスタートした「かかし」。第2話で4.1%、第6話では7.4%と毎回のように自己最高を更新し、これまでENA月火ドラマ歴代1位だった チョン・ヨビン 主演のドラマ「優しい女プ・セミ」(2025、7.1%)の記録を突破し、新たな歴史を作った。

そして最終回で全国8.1%、首都圏も8.3%(ニールセン・コリア、有料世帯基準)を記録し、自己最高視聴率で有終の美を飾った。最高視聴率は全国基準で9.3%、2049ターゲット視聴率も最高3.3%まで上昇。月火ドラマ枠および同時間帯全チャンネルで1位を獲得し、圧巻のフィナーレとなった。これはENAドラマ歴代視聴率ランキングでも第2位にあたる記録となる。なお、歴代1位は パク・ウンビン 主演の「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」(2022)の17.5%。社会派サスペンスとして大きな成功を収めた。


「かかし」の最終回は、犯人の特定や冤罪の回復という“決着”を描きながらも、被害者の完全な救済や社会構造の解決には至らない現実を描いた。

その結末は、単なるミステリーではなく、「真実とは何か」「正義は誰のものか」という問いを視聴者に残すものとなった。30年の時を越えた物語は終わったが、“終わらない戦い”は今も続いている。

ドラマが描きたかったことはこちらで詳しく解説している。
“法で裁けなかった現実”を描いた衝撃作、その実話との共通点とは

「かかし」全話はU-NEXTで独占配信中だ。なお、後続ドラマは「孤島のエリートドクター」(原題/ドクター・ソムボーイ)で、6月1日に初放送される予定だ。

【「かかし」を2倍楽しむ】では全話あらすじと見どころ、キャスト・キャラクター徹底紹介、制作発表会レポートなどまとめている。

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ENA「허수아비」HP

kandoratop【作品詳細】【「かかし」を2倍楽しむ】