「最愛の社員」今夜最終回!視聴率3%台で低迷もU-NEXTでは好評…“もどかしいロマンス”が明暗を分けた?
カン・フン、キム・ヘジュン、チャ・ウミンら注目の若手俳優が出演するtvN月火ドラマ「最愛の社員 -My Bias, My Boss-」が、9月8日、いよいよ最終回を迎える。
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放送前から期待を集めた本作だが、韓国での視聴率は思うように伸びなかった。初回は全国4.2%と好スタートを切ったものの、第2話で3.1%に急落。その後、第3話3.9%、第4話3.6%、第5話4.0%と一度は盛り返したが、第6話で3.6%を記録して以降は3%台前半を行き来する展開に。そして最終回前日の第11話も全国3.3%にとどまった。
しかし、視聴率だけを見て本作を「不人気作」と判断するのは早計だ。日本ではU-NEXTで配信されており、実際に視聴しているユーザーからは、むしろ好意的な口コミが目立っている。
■期待の若手俳優が集結した「最愛の社員」
「最愛の社員 -My Bias, My Boss-」は、“推し”と同じ会社で働くことになったヒロインを中心に、推しへの憧れと現実の恋が交錯するオフィスラブコメディ。
ヒロインのナム・ダルム(キム・ヘジュン)、代表のカン・ハギ(カン・フン)、そしてダルムが長年推してきたイ・チャン(チャ・ウミン)を中心に、仕事と恋、推し活が絡み合う展開が描かれている。
カン・フン、キム・ヘジュン、チャ・ウミンという旬の若手俳優をそろえたこともあり、放送前から注目度は高く、SNSや話題性ランキングでもトップ10入りを果たすなど、オンライン上では一定の存在感を見せてきた。
■初回4.2%から伸び悩み…前作とは明暗
ところが、視聴率は期待されたほど伸びなかった。
初回4.2%でスタートした「最愛の社員」は、第2話で3.1%へ急落。その後、第5話で4.0%まで回復したものの、そこから再び下降。第6話3.6%、第7話3.2%など、以降は3%台前半を中心に推移している。最終回前の第11話も3.3%。初回の4.2%を超えられないまま、最終回を迎えることになった。
直前まで同じtvN月火ドラマ枠で放送された「残念ながら明日も出勤です!」と比べても、苦戦ぶりは明らかだ。
ソ・イングク、パク・ジヒョン主演の前作は、放送中に他局作品と首位争いを繰り広げながら中盤以降も4%台を比較的安定して維持。最終回では全国4.6%、瞬間最高5.5%を記録して有終の美を飾った。さらに、2026年上半期の同枠ヒット作「スプリング・フィーバー」は、回を重ねるごとに数字を伸ばし、最終回では全国5%台後半、瞬間最高6%台を記録。
「最愛の社員」は、こうした近年のtvN月火ドラマと比較すると、視聴率面では物足りない結果となった。
■「新兵4」は初回2.8%から4.1%へ右肩上がり
そして、時間帯は異なるものの、現在放送中のENA月火ドラマ「新兵4:サボタージュ」と比較すると、「最愛の社員」の苦戦がさらに浮き彫りになる。(U-NEXTでポイント配信中)
「新兵4」は初回2.8%でスタートしたが、回を重ねるごとに視聴率を伸ばし、9月7日放送の第5話では4.1%を記録した。
「最愛の社員」が初回4.2%から3%台へと落ち着いていったのに対し、「新兵4」は2.8%から4.1%へ上昇。スタート時点では「最愛の社員」が上回っていたものの、わずか5話でその差が逆転した格好だ。初回の数字だけでなく、「次回も見たい」と思わせながら視聴者を増やしていけるかという点では、「新兵4」の右肩上がりの推移が対照的だ。
■なぜ「最愛の社員」は視聴率を伸ばせなかった?
韓国メディアの分析では、本作が視聴率を伸ばしきれなかった理由として、ストーリー展開のテンポやロマンスの描き方が指摘されている。
序盤の感情線が“収束”するまでに時間がかかった
本作最大の魅力は、「推し」と「現実の恋」の間で揺れるヒロインの姿だ。しかし序盤では、多黙と“最愛”のイ・チャン、そしてカン・ハギの関係性が、視聴者の期待する形へとスピーディーに進展しなかったとの見方がある。
初回4.2%から第2話で3.1%まで急落したことを考えると、序盤で視聴者を強く引き込むという点で課題が残った可能性がある。
三角関係やスキャンダルも起爆剤にならず
中盤以降には熱愛説やスキャンダルなどが発生し、物語は本格的な三角関係へ。しかし、こうした大きな葛藤も視聴率を押し上げる決定打にはならなかった。むしろ第7話では3.2%まで下落するなど、ストーリーが大きく動いたにもかかわらず、数字には結びつかなかった。
終盤は“もどかしい”すれ違いが続く
さらに終盤には、ハギとイ・チャンの共通の初恋相手であるハン・ジョンヨン(ヨヌ)が登場。これによって、ようやく恋人同士になったハギと多黙の間にも誤解が生じ、物語は再びすれ違いへと向かっていく。
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韓国では、こうした胸が詰まるようなもどかしい展開を「コグマ展開」と表現する。本作でも終盤にこうした展開が続き、「テンポが悪い」「もどかしい」と感じる視聴者がいたことが、最後まで3%台を抜け出せなかった一因と分析されている。
■一方、日本のU-NEXT視聴者からは「当たり」の声も
興味深いのは、韓国での視聴率と、実際に作品を楽しんでいる視聴者の評価が必ずしも一致していないことだ。日本ではU-NEXTで「最愛の社員」を視聴できるが、映画・ドラマレビューサイトFilmarksでは、視聴者から好意的な口コミが寄せられている。
特に目立つのが、王道オフィスラブコメとしての評価だ。「期待せずに見たら、王道のオフィスラブコメで当たりだった」「ベタだけど、こういうのが一番面白い」といった声があり、ラブコメ好きから支持を集めている。また、11年間推してきたアイドルと同じ会社で働くという設定にも、「推し活をしている人にはたまらない」と共感や憧れの声が寄せられている。
さらに、カン・フン演じるハギの勘違いや、登場人物たちのすれ違いを生かしたコミカルな演出も好評。「アンジャッシュのコントみたいで面白い」と、その笑いを楽しむ声もある。キム・ヘジュンについても、南多黙というキャラクターへの愛着を感じさせる評価が見られ、キャストの演技を楽しんでいる視聴者も少なくない。
■「視聴率低迷=面白くない」ではない?
「最愛の社員」の数字を見ていると、現在の韓国ドラマ視聴の難しさも浮かび上がる。
韓国でのリアルタイム視聴率は3%台に低迷している一方、日本の配信視聴者からは「王道ラブコメ」「当たり」「推し活女子にはたまらない」といった声が上がっている。つまり、本作は“話題性がない作品”というよりも、注目を集めるキャストや設定を備えながら、それを韓国のリアルタイム視聴率へ十分に結びつけられなかった作品と見ることもできる。
特に、配信で自分の好きなタイミングに視聴するスタイルが定着した現在、テレビ視聴率だけでは作品の人気を測りきれないケースも増えている。
■最終回で自己最高更新なるか?
とはいえ、最終回で視聴率をどこまで伸ばせるかは気になるところだ。
初回の4.2%を超えられないまま最終回を迎える「最愛の社員」。最後にハギと多黙の恋がどのような結末を迎えるのか、そして視聴率も最終回で再び4%台へ浮上できるのか。
韓国での視聴率という数字では苦戦したものの、U-NEXTで本作を追いかけている日本の韓ドラファンからは高評価を得ている「最愛の社員」。“推し”と“現実の恋”をめぐる王道オフィスラブコメは、最後にどんな結末と余韻を残すのか。今夜の最終回に注目したい。これまでの全話あらすじと見どころ、制作発表会レポート、キャスト・キャラクター徹底解説などまとめている。
◇tvN「최애의 사원」HP