【ドラマの歴史入門】「朱蒙」と「太王四神記」の意外な関係

特集 韓ドラここが知りたい ドラマで知る歴史
ここ数年、韓国では歴史ドラマが大人気。日本でも、チャングムの誓いが大ヒットし、朱蒙、ソドンヨ、女人天下、チャン・ヒビンなど注目作品が続々と配信されている。

どれも十分見ごたえのある作品だが、韓国の歴史をほんのちょっとでも知ると、作品を超えた相関関係が見えてくる。

たとえば、韓国で昨年秋、視聴率を競ったドラマ『太王四神記』と『ロビイスト』。主演はペ・ヨンジュンことヨン様とソン・イルグク。ソン・イルグクといえば、現在大好評配信中の『朱蒙』の主役チュモン王子だ。このチュモン王子こそは高句麗の始祖、『太王四神記』でヨン様扮する 第19代高句麗王 が敬愛した人物なのだ。なんと!ヨン様は敬愛する高句麗の始祖と視聴率争いをしたということになる。『太王四神記』の物語の中でも、剣、弓、壷など『朱蒙』をリスペクトする逸話がたくさん出てくる。

歴史ドラマをこんな風に観ると面白さも倍増。“韓流おすすめ隊”では、配信中の作品から韓国の歴史を紐解いてみた。

◆ドラマでみた古代朝鮮の歴史

【古朝鮮時代】(BC2333年~BC108年)
一般的に日本は 島国 、韓国は 半島 と思われているが、8世紀ごろまでの韓国は 半島+大陸(中国東北地方の一部)の強大な国家だった。昔々、気の遠くなるほど昔の神話時代、神の子のファヌン(桓雄)が地上に降臨し、二人の女性とめぐり会う。一人は熊族の娘セオ、もう一人は虎族の娘カジン。結局、神の子ファヌンはセオと結ばれタングン(檀君)という息子を授かる。ここから古代朝鮮が始まる。☆太王四神記(第1話)

【三国時代】(BC108年~AD676年)
古朝鮮が滅び中国の漢から支配を受けていたこの頃、各地では小国が興り、そのひとつに扶余(プヨ)国があった。中国の満州あたりに位置しているこの扶余こそが高句麗の始祖であるチュモン王子の故郷だ。(太王四神記、朱蒙、薯童謠(ソドンヨ) など)

【統一新羅・渤海時代(698~918年)と高麗時代】(918~1392年)
高句麗、百済、新羅の3つの大国が微妙なバランスを保った三国時代も、7世紀半ばには新羅が中国の唐の力を借りて高句麗と百済を滅ぼし、統一新羅が誕生する。古代国家の政治体系も完成し、仏教・儒教の宗教と文化が最高に輝いた時代でもあった。(海神、大祚栄(テジョヨン)、太祖王建 など)

【李氏朝鮮時代】(1392~1910年)
高麗王朝も北からは蒙古、南方からは倭寇に苦しめられ滅亡し、14世紀末には朝鮮最後の王朝李氏朝鮮時代が始まる。(チャングムの誓い、女人天下、チャン・ヒビン、ホジュン、王と妃、王の女、明成皇后、商道、大望など)

次は、【古朝鮮~三国時代】 チュモン王、ソドン王、タムドク王の生きた時代。

<お断り>
ここで解説している歴史は、実際の史実とは異なる部分もあることをご理解ください。

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MBC JAPANlで「朱蒙」配信中
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以下、「朱蒙」
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キャスト:ソン・イルグク、ハン・ヘジン、キム・スンス
監督/演出:イ・ジュファン
脚本:チェ・ワンギュ、ジョン・ヒョンス