「タムナ~Love the Island」済州島は、タムラ?

特集 韓ドラここが知りたい ドラマの不思議
「花より男子~Boys Over Flowers」で、ソ・イジョン=西門総二郎の兄役を演じたイム・ジュファンが主演のフュージョン史劇、「タムナ~Love the Island」が注目を集めている。タイトルの“タムナ”という言葉は、韓国の観光地・済州島の古い呼び名と聞いた。

知りたがり屋のおすすめ隊は早速辞書で調べてみた。…ない!おすすめ隊は、ハングルの辞書を何冊も持っている。

(ネット上に記事を書いていながら、いまだに紙の辞書が大好きだ!)
紙の辞書で一番人気の小学館の“朝鮮語辞典”にも載っていない。

済州島について詳しく調べると確かに、“眈羅=tamra”とある。あれ?“タムラ”ではないか?そういえば、“羅”は“新羅”と同じだ。新羅は、一文字ずつ読むときは、シンラだが、続けるときはシルラとなる。これは、ハングル独特の発音ルールでそうなると習った。なにやら匂う!お気に入りの朝鮮語辞典の出番だ。…巻末にある発音解説にそれらしい説明があった。

以下、朝鮮語辞典より抜粋「8.鼻音化/…漢字語の場合には,終声[m][ŋ][p][k]に[r]が続くと,[p][k]は[m][ŋ]に発音され,[r]が[n]に発音される…」
終声というのは、下の“耽”のハングル1文字目の下についている“ロ”など、全部で7の音節末の子音のことでパチムと呼ばれる。アルファベットと同じく子音だから音に出さないで、“ロ”は軽く唇を閉じる[m]と同じ。キムチのムと同じ。

済州島の古い呼び方済州島の古い呼び方ややこしくなったが、こういった発音ルールのおかげでハングルのセリフが耳に心地よいのだから、頑張ろう!
済州島や耽羅は漢字語で、一文字目“耽”のパチムは[m]で、2文字目の“羅”は[r]で始まるから、上のルールにドンピシャだ。 だから、“タムナ”と発音するのか。この[r]に関しては表記も発音どおりにすることもOKのようだ。

ハングルには、他にも、語中の濁った音が語頭に来ると濁らないという発音ルールがある。
「冬のソナタ」の主人公カン・ジュンサンの名前だけを呼ぶときは、チュンサンだった。

1そういえば、2月9日に行われた、「タムナ~Love the Island」の主人公イム・ジュファンの舞台挨拶のときに、「イム・ジュファンssi~」「チュファニ~♪」「チュファナ~♪」と、ファンの黄色い声はきちんと使い分けていた。さすが、韓流ファンは鋭い!ちなみに、“ニ”や“ナ”は、~ちゃんという意味。
イム・ジュファン緊急来日舞台挨拶200/02/09(現場レポート)は、[韓ドラここが知りたい!][イベント関連]に詳しく紹介してあるので、参考にされたい。

「タムナ~Love the Island」予告動画
動画は、3月26日発売の「タムナ~Love the Island 完全版」DVDの予告動画より。
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作品画像:(c)2009 by Hunus Entertainment & Group Eight「Tamra, Love the Island」(c) Jung Hye Na / Seoul Media Group
放送年: 2009年(MBC)
出演者:イム・ジュファン チュファン ソウ ファン・チャビン イ・ソンホ