「ホン・チョンギ」は、神霊的な力を持つ女性画員ホン・チョンギと、星座を読む赤い目の男ハ・ラムが描くファンタジーロマンス時代劇。
★特集【「ホン・チョンギ」を2倍楽しむ】 ネタバレあらすじ、見どころ、深掘り
■解説
ベストセラー小説『홍천기(ホン・チョンギ)』が原作で、タイトルにもなっている“ホン・チョンギ”は、朝鮮時代に実在した唯一の女性画員である洪天起/洪天機(生年没日不詳、15世紀)をインスパイアしたヒロイン。そんなヒロインと恋に落ちるのはハ・ラム。幼い頃に出会った2人は、国の雨乞いの儀式をきっかけに波乱に満ちた運命に翻弄されることに…。
舞台設定は架空の王朝“タン王朝”だが、衣装や儀式などほぼ李氏朝鮮と同じ。コアな韓ドラファンにはおなじみの俳優たちが脇を固め、“国巫”(クンム)など、あの「太陽を抱く月」を思い起こさせる言葉も出てくる。というのも本作の原作者が「太陽を抱く月」の原作者チョン・ウングォルなのだ。
第1話冒頭では、凝ったCGが使用され、魔王が出てくるなど、正統派時代劇ファンを驚かせるスタートで、韓国における反応もその辺に関してはシビアだったようだが、話数を重ねるうちに演出に関する評価は高まった。しかも架空王朝という設定ながらも、実在の歴史的人物をモデルにしたキャラクターが登場するため、歴史に詳しいファンも楽しめるはず。
女性画員ホン・チョンギを演じるのはキム・ユジョン。「トンイ」、「太陽を抱く月」、「秘密の扉」などで主人公の少女期を、「雲が描いた月明り」ではじめて成人女性を演じ、日本でも人気のある女優だ。ちなみにキム・ユジョンは「風の絵師」でヒロインの子供時代を演じており、本作で2度目の画員を演じることになる。
キム・ユジョンが愛するハ・ラム役を演じるのは、アン・ヒョソプ。バラエティー番組「バッハを夢見て~いつもカンターレシーズン2」でバイオリンを披露して注目を浴びるようになった。「ポンダンポンダン王様の恋」で俳優デビューし、「適齢期惑々ロマンス~お父さんが変!?~」、「30だけど17です」などで着実に演技力を高め、「浪漫ドクター キム・サブ2」で大ブレイクした。
“詩”“書”“画”を愛するロマン主義者で、後にホン・チョンギを愛することになるタン王朝の3番目の王子ヤンミョン大君を演じるのはコンミョン。ボーイズグループNCTのドヨンの実兄で、「華政(ファジョン)」で時代劇は経験済。タン王朝の2番目の王子で野心家のチュヒャン大君をクァク・シヤンが演じる。クァク・シヤンもまた時代劇「魔女宝鑑~ホジュン、若き日の恋~」に出演している。そしてタン王朝の聖君ソンジョを演じるのは、「トキメキ☆成均館スキャンダル」、「キム・マンドク~美しき伝説の商人~」で2度も朝鮮王朝第22代王・正祖を演じたチョ・ソンハ。2018年には「100日の郎君様」で悪役、左議政役で注目を集めた。さらに、物語の冒頭では「ヘチ 王座への道」で悪役を演じたハン・サンジンが、ハ・ラムの父親ハ・ソンジンとして出演し、視聴者の心を惹きつけた。他にも、「ピノキオ」や「花郎(ファラン)」などで脇役を演じたキム・グァンギュが画団の主を演じるなど、日本でも時代劇でおなじみの俳優たちが物語に重厚さを与える。
■「2021 SBS演技大賞」で4冠を受賞!
2022年12月に開催された「2021 SBS演技大賞」では、最優秀演技賞・ミニシリーズ:ジャンル/ファンタジー部門(キム・ユジョン)、ベストキャラクター賞(クァク・シヤン)が、優秀演技賞・ミニシリーズ:ジャンル/ファンタジー部門(アン・ヒョソプ)、ベストカップル賞(アン・ヒョソプ&キム・ユジョン)の4冠を達成した。
■あらすじ
“鬼”と“魔”と“神”が、ロマン主義者で人間の生活に関与していたタン王朝時代。日照りが長く続き、国による雨乞いの儀式が開かれようとしていた。儀式の生贄になったのが、少年ハ・ラム。雨乞いの儀式の後、ハ・ラムは視力と父を失ってしまう。一方、魔王の呪いで生まれつき目が見えなかった少女ホン・チョンギは、神の加護によって目が見えるようになる。幼い頃に出会った2人は成長して19年後に再会し、ホン・チョンギはハ・ラムのために危険を承知で王の肖像画を描くことになるが…。
■作品紹介
【ホン・チョンギ(原題)】(全16話)韓国ドラマ紹介
【「ホン・チョンギ」を2倍楽しむ】
Leminoにて「ホン・チョンギ」2023年7月20日独占配信
©SBS