THE MAKING全?話
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シリーズ「ザ・メイキング」。身近な製品がどのような技術を使ってつくられていくのかを追い、モノの成り立ちと科学技術の関わりを伝えます。今回のテーマは、「ボウリングの球」。ボウリングの球は指の穴を開けるため、球の重さの中心(重心)をずらしている。 ボウリング場等のボールは直進構造であるが、重心をさらにずらすことで 曲がりやすい球が出来る。球の中心に、特殊な核=「ウェイトブロック」を入れ、曲がりに個性を出す事も出来る。プロはもちろん、アマチュアでもオーダーメイドでは、プレーヤーの個性に合わせ、ウェイトブロックの形が全て違う。ボウリングの球は重さは関係なく、大きさが厳密に規定されている。「ウェイトブロック」の外側は、「中球(なかだま)」といい、この部分の樹脂の種類で、重さが決まる。中球の外側(球の表面)に樹脂をかぶせて層をつくり、完成。この方法で作られる球は「皮付きボール」と呼ばれている。
シリーズ「ザ・メイキング」。身近な製品がどのような技術を使ってつくられていくのかを追い、モノの成り立ちと科学技術の関わりを伝えます。今回のテーマは、「金属バット」。材料となるのはアルミ材をパイプ状に加工したもの。アルミパイプは加工後に長さがのびるため製品の長さより短めに切断される。パイプの肉厚は、外径は変えず打撃部分が厚く グリップ部は薄くなるように成型される。スェージングマシンで、パイプを機械の中でたたいて成型していく。パイプがたたかれて直径が小さくなると逆に肉厚が厚くなるという性質がある。均一な肉厚をもつ素材パイプを加工するとグリップ部が一番厚くなってしまう。これを防ぐために前処理の「肉厚調整」を行う事で、設計通りの肉厚変化と直径変化を作る事ができる。成型が終わったバットは、約500℃で加熱後、 水に入れて急激に冷やす。この熱処理が行われるとアルミ合金の中の金属(銅・亜鉛等)が均一に溶け込む(=溶体化処理)。もう一度炉で加熱すると、アルミとマグネシウムや銅等との化合物が生じ、硬く強い材料に変化する。
シリーズ「ザ・メイキング」。身近な製品がどのような技術を使ってつくられていくのかを追い、モノの成り立ちと科学技術の関わりを伝えます。今回のテーマは、「硬式野球ボール」。1950年頃の硬式野球ボールは、板状のゴムを巻いて作られていた。現在は、「赤ゴム」「黒ゴム」「コルク芯」が主な材料。直径34mmのゴム芯は、中心がずれないように二重構造になっており、糸を巻きつけ、ボールの形をつくる。太めの毛糸で仮巻きをし、ゴム芯を少しずつずらしながら、全体を均等に巻いていく。毛糸は全て100%オーストラリア産の羊毛である。糸巻きが終わると、ボール全体に接着剤を塗布し、糸のゆるみを防ぎ乾燥させ、硬式野球ボールの内側が完成する。革加工では、革を裁断し 同時に糸通し孔もあける。革は日本産の牛革を使用し、一頭の牛革から約160個分がとれるが、その中からプロ用に使われるのは、わずか12~13個分である。
シリーズ「ザ・メイキング」。身近な製品がどのような技術を使ってつくられていくのかを追い、モノの成り立ちと科学技術の関わりを伝えます。今回のテーマは、「手作りのしょう油」。日本独自の調味料「しょう油」。発祥地は和歌山県湯浅町と言われている。しょう油は 鎌倉時代中国から伝わったみそが起源と言われ、 みそ製造の際、樽の底に沈殿した液汁が調味料として発達し「しょう油」となったと伝えられている。しょう油の主原料は、 うまみを作る「大豆」、 香りを作る「小麦」、 うまみを引き出し 腐敗を防ぐ「塩」。小麦は あらかじめ煎って砕いておき、 大豆は洗浄して水に浸した後 圧力釜で蒸す。 蒸し上がった大豆を圧力釜から取り出し、その大豆に煎った小麦と 種麹菌を混ぜる。その後、麹室に送られ、 湿度・温度を一定に保ちながら4日間かけて菌を繁殖させる。しょう油の仕込み作業は、冬場に行われ、6~7月の発酵の最盛期に諸味は熟成する。麹の発酵に合わせて、カクハン作業をくり返し、 しょう油になるには約1年半かかる。
シリーズ「ザ・メイキング」。身近な製品がどのような技術を使ってつくられていくのかを追い、モノの成り立ちと科学技術の関わりを伝えます。今回のテーマは、「プラモデル」。組立おもちゃの中でも最も人気の高いプラモデル。実物の形を縮小し、再現したスケールモデルは大人から子どもまで魅了している。実際の設計図が手に入らないスケールモデルの場合、写真や雑誌等で資料を集め、コンピュータCADで行う。設計のポイントは、一部分を誇張し本物らしく見えるようにすること。実物のサイズをそのまま忠実に縮小すると、逆に曲がってみえたりすることが多い。設計図をもとに作られた木型で実際の見た目と比べ、金型を製作する。金型は大量に生産されるプラモデルにとって最も重要な部品。そのため手作業で丁寧にみがき上げ仕上げる。プラスチック材料を熱で溶かし、金型に流し込むと、プラモデル部品が出来上がる。
シリーズ「ザ・メイキング」。身近な製品がどのような技術を使ってつくられていくのかを追い、モノの成り立ちと科学技術の関わりを伝えます。今回のテーマは、「電球」。電球は電流が導入線を通してフィラメントに流れ赤熱(せきねつ)して光る。クリアー(透明)バルブは、付着しているゴミなどを取り除くため水で洗浄される。次に洗浄が終わって乾燥されたクリアーバルブは、まぶしさを防ぐため白く塗装される。塗装工程では、まず、加熱することによりクリアーバルブにプラスのイオンを帯電させる。塗装は静電塗装という方法で、シリカという粉末を吹き付ける。この時、シリカはマイナス電極、 バルブはプラス電極となり、バルブ全体がシリカを引きつける。静電気の性質を利用することで、瞬時にムラのない塗装ができる。電球のバルブ内にあるフィラメントは、空気に触れると瞬時に燃え尽きてしまうため、空気を抜き完全な真空にし、窒素とアルゴンガスを注入する。アルゴンガスはフィラメントを長持ちさせる働きがある。
シリーズ「ザ・メイキング」。身近な製品がどのような技術を使ってつくられていくのかを追い、モノの成り立ちと科学技術の関わりを伝えます。今回のテーマは、「スピーカ」。 スピーカはアンプから送られた電気信号を音波に変換するもの。 コイルに流れる信号で磁界が発生し、マグネットと反発することでコイルが動いてコーン紙が振動する。 コーン紙の振動が空気を振動させ、音波が発生する。全ての工程は、機械による自動作業。重要な部品となるのがボイスコイル。 スペーサーという機具を使い、正確に位置決めをし、各部品の接着が完了した所で、取り外される。工程の最終は着磁工程。 瞬間的に強い磁界をマグネットにあてることにより、はじめて磁石となる。
シリーズ「ザ・メイキング」。身近な製品がどのような技術を使ってつくられていくのかを追い、モノの成り立ちと科学技術の関わりを伝えます。今回のテーマは、「ビデオテープ」。 ビデオテープの仕組みは、テープ表面に塗られた磁性体に、映像・音声を記録し再生する。磁性体にはコバルト酸化鉄、メタル磁性体などが使われる。溶解工程で磁性体の原料に、溶剤・添加剤などを加え、タンクの中で溶かして混ぜ合わせる。テープのベースとなるのは「PET=ポリエチレンテレフタレート」。これは、ペットボトルなどにも使われる材料。磁性体を、透明なベース(PET)の上に塗る。塗布機では、テープ表面に磁性体が、磁性層、非磁性層と二層塗りされる。
シリーズ「ザ・メイキング」。身近な製品がどのような技術を使ってつくられていくのかを追い、モノの成り立ちと科学技術の関わりを伝えます。今回のテーマは、「パン粉」。カツやフライには欠かせないパン粉は明治の初めに西洋から伝わった。パン粉の中にはたくさんの気泡(空気)が入っていて、断熱の役目をするためにゆっくりと火が通り、おいしく揚がる。パン粉はパンを砕いて作られる。パンには2種類の作り方がある。まずはオーブンで焼いたパンから作られたパン粉=焙焼(ばいしょう)式。もう一方は生地に直接電気を通して作られた、通電(つうでん)式のパン粉。2種類とも、材料は普通のパンと同じ。材料ごとにみると、まずは「小麦粉」。小麦のタンパク質に水を加えると、グルテンという弾力のある組織が作られる。そして「イースト」はパン酵母。これらは生地の中の糖分をアルコールと炭酸ガスに変える。「食塩」は味をつけるだけでなく、生地を強くしたり雑菌の繁殖を抑える。「ショートニング(植物性油脂)」は生地に弾力を持たせて膨らむのを助け、ソフト感を持たせる。
シリーズ「ザ・メイキング」。身近な製品がどのような技術を使ってつくられていくのかを追い、モノの成り立ちと科学技術の関わりを伝えます。今回のテーマは、「ガラスの魔法瓶」。魔法瓶は熱い物を熱いまま冷たい物を冷たいままに保つもの。魔法瓶の秘密は内ビンと外ビンの二重構造にある。熱はガラスなどの物質を通して温度の高い方から低い方へ移動する性質を持っている。空気も熱が移動する通り道になる。そこで内ビンと外ビンの間を真空にし、この真空の壁で熱を閉じこめる。さらに熱が外へ向かって放たれても、銀メッキの鏡によって反射して中へ戻るようになっている。これを輻射熱(ふくしゃねつ)という。二重ガラスビンの原料は、熱に強く大きな温度変化にも耐える「硼珪酸ガラス」。まず外ビンにチップ管を溶接する。これはのちに二重ビンの間の空気を抜くためと銀メッキ液を注入するための管。この管を使って銀メッキ液を注入し、その後空気を抜き密封すると二重ガラスビンは出来上がる。
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