「トンイ」第6話あらすじと見どころ:粛宗とトンイ、笑える運命の出会い!

2011年05月15日01時03分ドラマ

チャン尚宮の住まい就善堂(チソンダン)を探っていたトンイは、何者かに襲われて納屋に閉じ込められてしまう!目の前には殺された楽器職人(編磬匠)の死体があったが、何とか脱出したトンイが役人を連れ戻ったときには死体は跡形もなく消えていた…第6話では、ついに注目のトンイと粛宗王との出会いの場面が登場する。公式サイトでは二人の出会いの瞬間が予告動画で公開されている。
(以下、NHKBSプレミアムにて2011年04月~2012年06月放送時に紹介したものです)

【「トンイ」を2倍楽しむ】で、時代背景や実在の人物、各話のあらすじ(ネタバレあり、なし)、見どころ、豆知識などまとめて紹介している。



トンイ (c) 2010 MBC死体が消えてなくなったという件を視聴して、ドラマ「イ・サン」のファンの方は第5話でサンを狙う刺客の死体が消えた場面を思い出したのでは?あちらは、なんともカッコいいイ・ソジン王が魅せてくれたが、ドラマ「トンイ」は、ハン・ヒョジュ演じるヒロインのナイスなアイデアと行動力に驚かされる。トンイが納屋からどのようにして脱出したのかは、ドラマでとくとご覧いただこう。

さて、宮内はもちろん、民たちまでが、チャン・オクチョン(チャン尚宮)が入宮したために“隕石”が堕ち、楽器の音が乱れる“音変”(ウムビョン)が起きたと騒ぎ、都は騒然としていた。音変とは突然楽器の音が乱れ滅亡する兆候として、隕石の墜落とともに忌み嫌われていた。
しかし、南人派ではオクチョンのバックについている潤沢な資金が必要で、なんとしてもオクチョンを粛宗の側室にして、彼女を守らなくてはならなかった。

中人とは、両班と常民の間の身分階級で、儒教しか学べない両班に代わって、外国語、語学、医学などの雑学といわれる実用的な学問を究め、それに従事していた。中でも清との外交で通訳を務める中人は、そのおこぼれを頂戴して、両班以上の莫大な財産を保有するものも少なくなかった。オクチョンの叔父は、まさにこの通訳を務める中人だったのだ。(身分制度について、詳しくは朝鮮王朝豆知識を参照)

南人派と西人派が腹の探りあいをしていた中、明聖大妃(粛宗の母)が、オクチョンを訪ねて来た。ドラマ「張禧嬪」でキム・へスが演じたチャン・オクチョンは強烈な悪女として描かれているが、「トンイ」ではそうでもないようだ。韓国史に残る三大悪女の一人であるオクチョンを、本作ではどのように描いていくのか今後が楽しみだ。それでも、大妃とオクチョンとの対決シーンはなかなかの見ごたえたっぷりだ。

さて、トンイは一連の出来事を楽師ヨンダルに相談するのだが、それを聞いたファン・ジュシク主簿は、死体もないのに義禁府に通報しても無駄!奴婢は人間扱いされない!と叱る。なんとも悲しい現実を突きつけられるのだが、ドラマは決して湿っぽくならない。あくまでも明るく楽しい。トンイ、ジュシク、ヨンダルの3人が、当面コミカル面も担当してくれそうだ。
それでもトンイは今回の音変は人為的に誰かが仕組んだことと考え、まずは楽器職人を殺して死体をかくした人物を探そうと一人動き出す。
その頃トンイと同じく今回起きたさまざまな出来事は、全て誰かが仕組んだものと考えた粛宗もまた、捜査に乗り出した。

ここで、トンイと粛宗との出会いがあるが、出会いのシーンも何とも傑作!粛宗を王と知らないトンイが、粛宗のダメっぷりにあきれる様は思わず声を出して笑ってしまう。「チャングムの誓い」のあのミン・ジョンホナウリとはまったく違う、チ・ジニの魅力を堪能しよう。

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