「トンイ」第31話あらすじと見どころ:<イ・サン>に繋がる玉指輪!トンイ特別尚宮に…

2011年11月05日23時40分ドラマ

粛宗が尚膳に下した命は、トンイに承恩尚宮の着用する略式礼服を着せて入宮させること…つまり、トンイを王の寵愛を受けた特別な尚宮として正式に宮廷に迎え、これを重臣たちに堂々と宣言することだった!番組サイトでは、予告動画と、前2回分のダイジェスト動画が公開されている。
(以下、NHKBSプレミアムにて2011年04月~2012年06月放送時に紹介したものです)

トンイ(ハン・ヒョジュ) 画像=navicon公開記者会見「トンイ」(全 60 話)は、最下層の身分から朝鮮王朝第 19 代王・粛宗の側室となり、後の第 21 代王・英祖の生母となったトンイ(淑嬪 崔氏スクビン チェシ)の一代記。朝鮮王朝の最も派閥闘争の激しかった時代を背景に、粛宗を巡るロマンス、女性同士の権力争い、そして英祖の成長過程を交えながらドラマチックに描く。【「トンイ」を2倍楽しむ】で、時代背景や実在の人物、各話のあらすじ(ネタバレあり、なし)、見どころ、豆知識、記者会見の再現レポートなどまとめて紹介している。



粛宗は、トンイを私家にかくまうのではなく、宮中の自分の傍に置いて彼女を守ろうとしたのだ。“承恩尚宮”というのは、正式な側室の一歩手前。王の寵愛を受けた特別な尚宮のことで、独立した居室が与えれられる。地位としては、側室の一番下位“淑媛(スグォン)”の下というところ。しかし、宮中で働く女官や重臣たちより地位は高い。ともかく、トンイが特別尚宮になれば、めったやたらに手出しできなくなる。「イ・サン」のソンヨンもこの承恩尚宮から始めた。(詳しくは朝鮮王朝豆知識◆宮女の身分で説明している)

トンイ(c)2010 MBCトンイを罪人として取り調べようとしていた南人派の重臣たちは、粛宗のこの宣言に驚き猛反対。しかし重臣たちより驚いたのは、当の本人のトンイだった。用意された礼服をまとい宮廷に戻ったトンイは、事情がわからず戸惑うばかり。そんなトンイに、皆が礼を尽くして接するのを見て、「尚膳が誤解している」と殿下に告げたほど。もちろん、粛宗は、トンイを重臣たちから守るためだけに特別尚宮にしたのではない。トンイに対する気持ちは本心。

そんな思いを指輪に込めてトンイに渡し、「自分の気持ちを受け入れてくれるか、考えてくれ」とトンイに告げる。トンイも粛宗に心を寄せていたが、何しろ自分は“剣契(コムゲ)”の首長の娘。今も追われる身であるのは変わりない。そんな身分を隠したまま粛宗の気持ちを受け入れ、そばにいられないと悩んでいた。そしてトンイは、宮廷を抜け出しある場所へと向かった。果たしてその場所とは?

トンイの心を誰よりも知るチャ・チョンスは、粛宗にトンイへの気持ちを尋ねるのだった。家臣が王にこんなことを聞くとは無礼千万!さあ、粛宗が何と答えるのか?そして、この後の展開はドラマを観てのお楽しみ。

■豆知識
粛宗がトンイに想いを伝える場面で指輪を渡すシーンがある。このシーンは韓国で大いに注目された。この指輪は“옥가락지(オックカラッチ)”と言って直訳すると“玉(ぎょく)の指輪”となる。つまり“翡翠(ひすい)”で作った指輪。翡翠は金以上に珍重された。日本には、唯一の欠点を「玉にきず」という言葉があるが、韓国にも「옥에 티다(オゲ ティダ)」という言葉がある。

何故この玉指輪が話題になったかというと、ドラマ「イ・サン」の第44話で、トンイの息子(英祖王)からヒロイン(ソンヨン)に指輪が手渡されるシーンがあるのだ。ドラマをよーく見ると、実際には同じ指輪を使っているわけではないが、イ・ビョンフン監督が、この2つの指輪を意識したのは間違いないはず。トンイを守った指輪が後世になって孫の嫁(側室)ソンヨンを守るなんて、時代を超えた何ともステキなエピソードではないだろうか。これだからイ・ビョンフン監督のドラマはやめられない!

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NHKBSプレミアム「トンイ」番組サイト

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