パク・シフ主演「王女の男」スタート前に朝鮮王朝を地図とドラマの年表で予習-NHK記者会見動画公開中
ドラマ「王女の男」は、15世紀半ばの朝鮮王朝前期を舞台にしたロミオとジュリエットのようなロマンチック時代劇…しかし、ドラマの背景にあるのは1453年に実際に起こったクーデター「癸酉靖難(ケユジョンナン)」で、実在の人物や史実に残る事件をストーリーに巧妙に織り交ぜて描いている史劇!NHK番組サイトには、主演のパク・シフとムン・チェウォンが出演した公開記者会見の動画を公開している。この作品は、日本でも人気の主役陣の登場で、ドラマの時代背景を知らなくても十分楽しめるが、当時の時代背景や登場人物をある程度知っておれば、ドラマはもっと楽しめる。そこで、【「王女の男」を2倍楽しむ】では、ドラマスタートまで、朝鮮王朝の歴史や登場人物についてちょっぴり紹介するので、予習のつもりでお付き合いを。放送開始後は、ドラマのあらすじや見どころを紹介していくのでお楽しみに。
朝鮮王朝はクーデターから始まった…14世紀末、半島は北からは蒙古、南方からは倭寇に苦しめられていた。王室は弱体化し力のある武人たちの台頭が目立ってきた。そんな中、頭角を現したのは、数々の戦功で活躍した高麗の武将イ・ソンゲ(李成桂)だった。武将として力を持った彼が、次に王権を握ろうとしたのはごく自然の成り行き。1388年、李将軍は、勢いを増してきた明を抑えるべく、元から出兵の命令を受けるが、この命令を決行すると見せかけて、鴨緑江(アムノッカン)・威化島(ウィファド)で軍を引き返し、王都・開城を攻めるというクーデターを起こした。世にいう「威化島回軍(ウィファドフェグン)」、1388年のこと。
実権を握った李将軍は、疲弊しきった王朝の国家財政を立て直すべく奴婢の開放や田制改革を通して民心をつかんだ。そして1392年高麗王朝最後の恭譲王(コンヤンワン)から王位を受けるという形で王位についた。そしてこれまで構想していた理想の国づくりをするため国号を“朝鮮”とし、自らが太祖となって500年続く朝鮮王朝の骨格を作った。
鴨緑江(アムノッカン)さて、ここで地図と年表で確認しよう。左の地図は朝鮮王朝時代の半島の地図だが、ほぼ現在の朝鮮半島と同じ。(現在の地図はこちら→各時代の地図)。左の地図の上部ブルーのラインが鴨緑江。現在の中国と朝鮮半島(北朝鮮)との国境となる川だ。高麗時代の女傑の生涯を描いたドラマ「千秋太后」や朝鮮王朝の大人気ドラマ「推奴-チュノ-」など、史劇によく登場するので、視聴された方はご記憶にあるのでは?
ドラマの年表(朝鮮王朝編)を見ると、前王朝末期から朝鮮王朝の初代~4代までを描いたドラマ「龍の涙」で、建国の背景が描かれている。全話159話とおそれをなしそうな大長編だが、朝鮮王朝を極めたい方にはぜひとも視聴をお勧めしたい作品だ。それほどの気力と根性のない方は、次回の説明を参考にされたい。
次回は、朝鮮王朝の建国後からハン・ソッキュとチャン・ヒョクの共演で話題になった新作ドラマ「根の深い木」で登場する名君・世宗大王(セジョンテワン)までを紹介するのでお楽しみに。
「王女の男」は、7月8日(日)よりNHKBSプレミアムにて夜9時から放送。
ナビコンでは、【「王女の男」を2倍楽しむ】にて、ドラマ放送前には時代背景やキャストの魅力を、ドラマの放送に合わせては、各話のあらすじと見どころ、ロケ地情報などを紹介するのでお楽しみに。
NHKBSプレミアム「王女の男」番組サイト
韓国KBS「王女の男」番組サイト
韓国KBS「王女の男」番組サイト予告動画視聴ページ(韓国語)
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■作品紹介
・放送:KBS、2011年
・話数:全24話
・製作:チョン・スンウ、クム・ドンス
・プロデューサー:イ・ソンジュ、キム・キョンウォン
・脚本:チョ・ジョンジュ、キム・ウク
・キャスト:パク・シフ、ムン・チェウォン、ソン・ジョンホ、ホン・スヒョン、イ・ミヌ、イ・スンジェ、キム・ヨンチョル
(C)KBS