NTT東日本、「フレッツ光」堤真一、瑛太、神木隆之介、二階堂ふみ出演TVCMを公開

東日本電信電話(NTT東日本)は、光ブロードバンド回線サービス「フレッツ光」の堤真一、瑛太、神木隆之介、二階堂ふみが出演するTVCM「モンスターズシェアハウス『思いっきり割』」篇を公開した。
「思いっきり割」は、新規契約者を対象にフレッツ光の戸建て向けサービスの場合945円/月、集合住宅向けサービスの場合115.5円~1165.5円/月をフレッツ光月額利用料から2年間割引く割引キャンペーン。
TVCMは、閑静な住宅街にたたずむモンスターズシェアハウスで、女の子が1号室の住人ドラキュラ(瑛太)が眠る棺をドンドンとたたく。その女の子は、ビックリして起きたドラキュラの前に1枚のチラシを差し出す。
彼女は、ドラキュラが眠りにつく前の管理人の孫娘(二階堂ふみ)だった。ドラキュラが「目覚めると、2013年だった」などとボーッとしていると、「家賃を、思いっきり値上げします!」と宣言。
ドラキュラは、あまりにも衝撃のニュースに「アジャパー」と昔懐かしいリアクションをして見せるが、管理人の孫娘は「なにそれ?」と言い残して部屋を出て行く。ドラキュラは、大きな伸びをしながら、ようやく棺から出てくる。
彼は、部屋を出て、玄関の扉の上に掲げられた「MONSTERS' SHARE HOUSE」という表札を、「シェアハウス・・・、いまどきは下宿をこう呼ぶらしく・・・」などと見上げながら歯磨きを始める。
管理人の孫娘は、続いて2号室住人のオオカミ男(神木隆之介)の部屋を訪れる。ちょっぴり恥ずかしがり屋のオオカミ男は、ドアを半開きで対応するが、彼の目に飛び込んで来たのは「家賃 思いっきり値上げ」という文字。彼は、「僕、狼なんで、人間の言葉はちょっと・・・」と、すっかりおとぼけモードに入る。
2号室の向かいのキッチンで料理をしていたフランケン(堤真一)がオオカミ男の態度を見て、「いや、日本語で答えとるがな!」とツッコミを入れる。それを見て、すかさずチラシを差し出した管理人の孫娘に、フランケンは「思いっきり値上げっておかしいでしょ」と頑に反対する。
画面が切り替わり、「なので、光は思いっきり割で始める」というナレーションがインサート。画面がモンスターシェアハウスの玄関に切り替わり、ドラキュラ、オオカミ男、フランケン、管理人の孫娘で記念撮影をしているところへ、「ヘーックション!」とフランケンが大きなくしゃみをする。
撮影は、6月初旬、都内近郊のスタジオで行われた。閑静な住宅街にたたずむ洋館風のシェアハウスを完璧に再現するため、スタジオ内に大掛かりな建て込みセットを設置して細部にまでこだわった。
30年間そのままだったという設定のドラキュラの部屋は、棺桶も壁も埃だらけ。しかし、家具には、埃を避けるための白いシーツが掛けられている。フランケンが食べているわらじのようなステーキも実は本物で、細部を見れば見るほど楽しくなってくる仕掛けを随所に施している。
30年間寝続けていたということを表現するために工夫されたのは、セットだけではない。ドラキュラのセリフにも、30年間という時代の流れが感じられるのがポイント。
CMの中で、家賃の値上げに驚いたドラキュラは「アジャパー」とリアクションするものの、管理人の孫娘からは「なにそれ」と吐き捨てるようにいわれるだけで何の反応もしてもらえないのだが、撮影では瑛太自身が、監督のカットが掛かった瞬間、何度も「プッ」と吹き出していた。
撮影後、音声のみ収録をするために、見本として自分のセリフを録画で繰り返し聞いたときにも思わず大笑い。どうやらツボに入ってしまったらしく、周りのスタッフからも爆笑が起こった。
そんな瑛太は、撮影待機中も熱心に絵コンテを眺めて演技のイメージを膨らませる。彼は、セリフではなく動作や表情で表現する演技が多く、アレンジ力が要求される難しい役どころ。
しかし、あくびや首を回す仕草でも、スローテンポでどこか不気味だけど憎めない感じを表現したり、全身を動物のように小刻みに震えさせて、体を伸ばしているところを表現したりなど、完全にドラキュラになりきって演じていた。
モンスターズシェアハウス唯一の人間である管理人の孫娘。人間であるにもかかわらず、どのモンスターにも強く、「家賃 思いっきり値上げ」と書かれたチラシを手に各部屋を回り、値上げの告知をしていくという役どころ。
撮影で二階堂ふみは、「家賃を思いっきり値上げします」というセリフを口にしながら、チラシを自分の顔の真正面に正確に持っていくという演技に挑戦。タイミングが非常に難しいお芝居を、監督の指示どおりに完璧にこなし、瞬く間にOKテイクを獲得していた。
彼女は、モンスターが出演するすべてのシーンに登場するため、今回の撮影では最初から最後まで出ずっぱり。それでも、長時間に及ぶ撮影の待ち時間には、他の出演者をリラックスさせるように楽しそうに話しかけて、現場の空気を盛り上げていた。
特に、映画で共演した堤真一とは、終始、和やかなムード。共演シーンでも笑顔が絶えず、順調に撮影が進んだ。
3匹のモンスターの中でも、ひと際注目を集めたのが、オオカミ男役の神木隆之介。ドラマ「家族ゲーム」に出演した彼が、頭から首、両手をすっぽりとオオカミの衣装で包まれた出で立ちで登場すると、スタッフの視線が一斉に集まる。
マスク内の蒸れや暑さを心配したスタッフが、彼に度々声を掛けていたが、オオカミ男のマスクは髪型に合わせた特殊加工のため、通気性が良く蒸れたりすることはないので快適なのだとか。
監督も、オオカミ男のメイクに興味津々だったようで、撮影終了後、神木隆之介と握手をした後に、「へぇ~、手は意外と柔らかいんだねぇ」と語り、神木隆之介のみならず周りのスタッフも大爆笑。特殊メイクに対する皆の興味の度合いが感じられる一幕だった。
神木隆之介演じるオオカミ男は、モンスターシェアハウス屈指のおとぼけキャラ。「日本語がわからない・・・」と煙に巻いて値上げに反対する演技の際、監督から「じゃあ、日本語がわからないという風に、変な日本語で言ってみて!」という難しい注文が入る。
ところが、彼は全く動じることなく、外国人が発音するように語ってみたり、わざとたどたどしく話したりして、バリエーション豊富におかしな日本語を駆使して見事に対応していた。
フランケン役を演じた堤真一は、モンスターなのに関西弁を使ってツッコミを入れる。頭に大きな蛇口が刺さったフルメイクの彼が「よろしく、お願いしまーす」と登場すると、「オオーッ」と歓声が上がりスタジオ内が一気に明るい雰囲気に包まれた。
大きな肩パッドが入ったパッチワークのジャケットを着ると、彼の178㎝の身長がさらに大きく見え、すっかりフランケンのキャラクターになる。フライパンを片手にオオカミ男にツッコミを入れるシーンでは、関西人である彼ならではの芝居を披露していた。
彼は、スタジオ中に鳴り響くような大声で「思いっきり値上げっておかしいでしょ!」と叫ぶが、テイクを重ねるごとにテンションが上がってきたのか、どんどん声が大きくなっていく。
共演者の二階堂ふみもつられて笑みがこぼれ、監督も「いいねえ」と大喜びするなど、現場の空気も盛り上がる。彼も、「舞台中(「断色~danjiki~」)なのに、思わず大きな声を出しちゃったよ」と感慨深げな表情を見せた。
ところが、監督が「じゃあ、今度は静かなヤツもお願いします」とサラリと注文すると、思わず「“静かなヤツ”って、ここまでやらしておいて(笑)」と役柄そのままにツッコみ、スタジオ中が笑いの渦に包まれた。
◇NTT東日本「フレッツ光」TVCM