リチャード・ギア×黒澤明が描く日米の心の絆!NHKBS『八月の協奏曲(ラブソディー)』あらすじと予告動画

2015年08月19日13時00分映画

直木賞作家村田喜代子『鍋の中』を巨匠黒澤明が大映画化!長崎に住むおばあちゃんの元へ4人の孫がやってくるのだが、もう1人意外な客人が現れた!出演は村瀬幸子、吉岡秀隆、リチャード・ギアほか…NHK BSプレミアム20日(木)午後1時より『八月の協奏曲(ラプソディー)を放送、予告はYouTubeにて公開。

日本映画界、いや世界の映画界において巨匠と言われる黒澤明監督の晩年に製作された作品『八月の協奏曲(ラブソディー)』がNHK BSプレミアムにて20日午後1時より放送される。この映画公開時、世界のクロサワの作品に、ハリウッドの名優・リチャード・ギアが出演するとあって、大変話題になった。当初、クラークの役はジーン・ハックマンにオファーしていたのだが、体調不良のため依頼を断った。その台本を見たリチャード・ギアは尊敬する黒澤明の作品にぜひ出演したいと自ら志願。黒沢監督は、クラークの年齢設定と当時のリチャード・ギアとではイメージが違うと難色を示したそうだが、リチャード・ギアの熱意が伝わり、出演となった。また、大物ハリウッド俳優にもかかわらず、破格のギャラで出演。その変わり、映画のために建てられた「念仏堂」を撮影終了後、リチャード・ギアは譲り受け、アメリカの別荘に移築した。

■あらすじ
ある夏休み、長崎に住む鉦せおばちゃん(村瀬幸子)のもとにアメリカから1通のエアメールが届く。その手紙にはハワイに移住し農園を営む鉦の兄・錫二郎が不治の病にかかり、死ぬ前に一度、鉦に会いたいと記されていた。鉦は兄のことを思い出すことができず、ハワイ行きを拒む。そこで鉦の代わりに息子の忠雄(井川比佐志)と娘の良江(根岸季衣)が行くことになる。2人がハワイに行っている間、良江の息子・縦男(吉岡秀隆)や忠雄の娘・たみ(大寶智子)ら4人の孫が鉦のもとへやってきた。都会生活に慣れきった孫たちは、長崎の田舎暮らしに退屈していたが、鉦から長崎原爆投下の話や亡くなった曾祖父の話をきくうちに、鉦がなぜハワイに行きたがらないのかを理解するようになる。
そんな中、鉦のもとに一人の男が訪ねてきた。それは錫二郎の息子・クラーク(リチャード・ギア)だった…。

【八月の協奏曲(ラプソディー)】(1991)
監督・脚本:黒澤明
原作:村田喜代子『鍋の中』(村田喜代子傑作短編集『八つの小鍋』(文春文庫)に収録
政策:黒澤久雄
出演:村瀬幸子、吉岡秀隆、大寶智子、鈴木美恵、伊崎充則、根岸季衣、井川比佐志、リチャード・ギアほか
備考:カラー/レターボックス・サイズ
『八月の協奏曲(ラプソディー)』のDVDは松竹より絶賛発売中。

NHK BSプレミアムシネマ8月20日午後1時より『八月の協奏曲(ラプソディー)』を放送。監督・脚本は黒澤明。出演は村瀬幸子、吉岡秀隆、大寶智子、鈴木美恵、伊崎充則、リチャード・ギアほか。予告動画はYouTubeにて視聴できる。

NHK BSプレミアムシネマ公式サイト
『八月の協奏曲(ラプソディー)』予告動画(YouTube)