焦る鈴愛と閉塞する律に風が吹く!「半分、青い。」第24週:風を知りたい!あらすじと23週ネタバレ

2018年09月08日15時01分ドラマ
©NHK

行き当たりばったりで生きて来た鈴愛(永野芽郁)と、慎重に歩いてきたはずの律(佐藤健)のアラフォーはどちらも悲惨な状況!紆余曲折の末、ついに二人が協力して新たなビジネスに打って出る!NHKで放送中の連続テレビ小説(朝ドラ)「半分、青い。」第24週(9月10~15日)「風を知りたい!」のあらすじと見どころをご紹介、予告動画は番組公式サイトで公開中。

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2010年になった23週は、鈴愛(永野芽郁)と律(佐藤健)の再会を通して空白の2年間を教えてくれた。
夫婦やり直そうと一家で渡米したが、言葉の壁や寂しさからより子(石橋静河)は翼(山城琉飛)を連れて半年で帰国。律とは1ヶ月前に離婚し再婚相手もいるようだ。律自身も不況のあおりでロボット部が閉鎖となって帰国しており、現在は経営企画課勤務。はめ殺し窓のオフィスで予算の締め付けやリストラなどの仕事を担当し。エンジニア畑一筋の律には息が詰まりそう。

そんな律は風の谷の住人に。大学卒業後も交流を続けて来た正人(中村倫也)が見つけてくれた風通しの良い家で新生活を始めていた。実は正人は3か月ほど前に鈴愛とも偶然再会しており、律と引き合わせようと計画を練っていた。ドラマチックな再会とはいかなかったものの、律と鈴愛は2年ぶりの再会を果たし、お互いの2年間と近況を知った。

鈴愛の2年間も律に負けず劣らず悲惨なもの。しゃべる岐阜犬の成功に味を占めた津曲(有田哲平)がしゃべる土佐猫に手を出し大失敗。多額の借金を抱えて夜逃げ。土下座で債権者の対応に明け暮れた鈴愛は、恵子(小西真奈美)のオフィスの片隅を借りてカメレオン蛇口、ま~あかん袋、イケメンの声できれいだねという鏡よ鏡、チヤホヤ粉といった訳の分からないものを細々と制作・販売。もちろんそれだけでは食べて行けずに五平餅の屋台を引くじり貧生活を続けていた。

そんなある日、花野(山崎莉里那)が紙コップで作ったカニを輪ゴムと割りばしで動かしてやった律は、花野の喜ぶ顔を見て、小学生の頃、鈴愛と一緒に作ったゾートロープや糸電話を思い出し、改めて人を笑顔にするモノづくりをしたいと思い、真剣に転職も考え始める。

ちなみに、逃げた津曲はシェアオフィスに戻って来ておりラーメン店を開いているが、性懲りもなく何か企んでいる様子。

そんな中、草太(上村海成)からの連絡で晴(松雪泰子)が初期がんを患っていることを知った鈴愛は帰省することに。その日はシェアオフィスのフリマの日で、花野もカニ釣りゲームで参加する予定。律と正人に花野のことを頼んで晴の見舞いに岐阜に戻った鈴愛は、晴に心配をかけないように「凄いものを作っている」と口から出まかせ。「あんたなら、きっと何かやってくれると思った」という晴の言葉に、親孝行になる何かを作りたいと切実に考える。

一方、花野の子守で初めてシェアオフィスを訪れた律は、宇佐川研究室にいた時に世話になった南森(山崎樹範)と再会。大手自動車メーカーのロボット部を辞職した彼もシェアオフィスで「なんでも作るよオフィス」を起業していた。南森の話を聞くうちに律も起業の夢が膨らみ、シェアオフィスの風通しの良さも手伝って恵子から詳しく話を聞く。実は現状に悩む律を見かねた正人は、わざとここに連れて来たのだった。律からの起業の相談に「君ならできる」と力づけた正人。

岐阜から戻って来た鈴愛は、律の務める菱松電機の平均年収が800万円超と分ってびっくり。そんなとき、律が起業を考えていると知り「律には向いていない。律は看板に守られて生きてきた。律は精神的に弱い部分がある」と大反対。すると律が声を荒げて「人の心の中仁踏み込んでくるな!」と怒鳴った。

じり貧から抜け出そうと焦る鈴愛と妻と離婚し仕事にも悩み閉塞感を抱える律が描かれた23週。結局より子に妻としての挽回のチャンスもないままドラマは最終回に突き進むようだが、より子があれほど怒らせようとしても怒らなかった律を、鈴愛はいとも簡単に怒らせた。これまでより子に同情して見ていたが、つくづく2人は相性があわないのだと痛感。2人を離婚させてくれた脚本家・北川悦吏子に感謝だ。

さて、最終回に向けていろいろな伏線の回収が始まっている。23週は律と正人が高校受験の時に助けた犬(チェロ)の飼い主も登場した。ちなみにチェロは2人のお陰で26年間生きて長寿犬としてギネスにも上ったそうだ。
また、元夫・涼次の叔母たちが登場し鈴愛と叔母たちの良好な関係も描かれた。光江(キムラ緑子)は鈴愛の再婚を願っており、花野のスケート費用も叔母たちが援助してくれている。麦(麻生祐未)からは祥平(斎藤工)の消息も聞けた。祥平は大手ではやりたいことができないと『かたつむりの囁き』の映像を自主制作しているようだが、なかなか難しい様子。小鳥のブローチをつけた藍染の浴衣を素敵にきこなして祥平のことを話す麦に、ロマンスの陰を感じるのは筆者だけだろうか?

いよいよ残り3週、24週は鈴愛のひと言で律に風が吹く。どうやらこの風には律と鈴愛、そして正人も巻き込まれるようだ。風といえば100円ショップで思い出す台詞があるが…。次週は晴の手術もあり、最終回に向けて懐かしい顔がまた登場する。残り3週、どの回も見逃せない。。

【第24週(2018/9/10-15)あらすじ
■第139話(月)
晴(松雪泰子)の入院が決まり、岐阜に帰ってきた鈴愛(永野芽郁)は、律(佐藤健)にひどいことを言ってしまったと晴に相談する。晴は、鈴愛が漫画家になると宣言したときの律がそうだったように、今こそ律を応援するときだと鈴愛にアドバイスする。東京に戻った鈴愛は律を訪ね、気持ちを伝える。すると律は、別れた妻が再婚したことを鈴愛に打ち明け、もう自分は鈴愛のマグマ大使ではないのだと力なくつぶやく。だが…。

■第140話(火)
鈴愛(永野芽郁)のひと言から、そよ風の扇風機を作ることをひらめいた律(佐藤健)。そこで律は、鈴愛に扇風機のデザインを任せて、自分はロボットの研究開発の経験を生かし、自然のそよかぜを生み出す羽根の設計を担当することに。律は、いつか秋風(豊川悦司)からかけられた言葉を胸に菱松電機を退社。扇風機を作るためにシェアオフィスに事務所を構える。そして正人(中村倫也)も巻き込んで、そよ風の計測をスタートさせる。

■第141話(水)
草太(上村海成)からの連絡で、晴(松雪泰子)の容体の急変を知った鈴愛(永野芽郁)は翌朝、律(佐藤健)とふたりで岐阜に駆けつける。着いた頃には既に容体は安定していたものの、さすがに今回の件で気弱になったと打ち明ける晴。さらに晴は、鈴愛の将来のことが心配でならないと続ける。晴の視線に何かを感じ取った律は、鈴愛とともにそよ風の扇風機を開発中で、そのためにふたりで会社を立ち上げたと口にしてしまい…

■第142話(木)
晴(松雪泰子)の手術は無事に成功し、鈴愛(永野芽郁)は宇太郎(滝藤賢一)たちに見送られ、岐阜をあとにする。そのころ東京では津曲(有田哲平)を訪ねて、離れて暮らす息子・修次郎(荒木飛羽)がやってくる。久しぶりの再会に舞い上がる津曲は、なんとか会話を成立させようとがんばるが、修次郎との会話はなかなか弾まない。一方、岐阜から戻った鈴愛と律(佐藤健)は来る日も来る日も、そよ風の研究に勤(いそ)しんでいて…

■第143話(金)
手術は成功したものの、晴(松雪泰子)の5年生存率は50パーセントだと宣告される。晴を心配する鈴愛(永野芽郁)は、花野(山崎莉里那)を連れ岐阜に帰省。そこで鈴愛は晴から、毎日が幸せで仕方がないと打ち明けられる。その手にはあるものが…。一方、扇風機の改良に余念のない律(佐藤健)は、不眠不休で没頭するが、打開策を見出せない。見かねた津曲(有田哲平)が、少し休んだほうがいいと声をかけるが…。

■第144話(土)
実家で見つけたあるものから、かつて100円ショップで経験したことを鈴愛(永野芽郁)は思い出す。早速、東京で実験を繰り返している律(佐藤健)に電話をかけ、とあることを提案する。鈴愛の言うとおりにすると、そよ風に近い感触を得られることを実感した律は、その風の計測に取り掛かる。そのとき、オフィスの扉をノックする音が聞こえ、懐かしい人物が現れる。

【作】北川悦吏子
【出演】永野芽郁,佐藤健,松雪泰子,滝藤賢一,上村海成,中村雅俊,山崎莉里那,志尊淳,清野菜名,間宮祥太朗,斎藤工,嶋田久作,キムラ緑子,麻生祐未,須藤理彩
【語り】風吹ジュン

NHK「半分、青い」番組公式サイト
 <総合>(月~土)午前8時~8時15分/午後0時45分~1時[再]
 <BSプレミアム>(月~土)午前7時30分~7時45分/午後11時30分~11時45分[再]
   (土)午前9時30分~11時[1週間分]
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◇公式Twitter「@asadora_nhk」

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