韓国ドラマ「100日の郎君様」第8話あらすじと見どころ:記憶が戻ったふりをするD.O.(EXO)!豆知識:承政院日
ウォンドゥク(D.O./EXO)が待つ麦畑を向かったホンシム(ナム・ジヒョン)は、ウォンドゥクに向けて矢が飛んでくるのを見て…D.O.(ディオ/EXO)ことド・ギョンス×ナム・ジヒョン共演の韓国ドラマ「100日の郎君様」第8話の詳しいあらすじとみどころをご紹介、番組公式サイトで予告動画が公開されている。
(※NHKBSプレミアムにて2019.07.21-11.03放送時に紹介したものです。)
「100日の郎君様」は、記憶を失った世子の100日間の愛を描く前代未聞の世子失踪事件を背景にしたミステリーロマンス・フィクション時代劇。タイトルの“郎君様”は“旦那様”という意味。
【「100日の郎君様」を2倍楽しむ】では、各話のあらすじと見どころと共に、時代背景やキャストの魅力、豆知識などを紹介していく。詳しいあらすじを知りたくない方は見どころまたはネタバレなしの8話あらすじと見どころをどうぞ。
■第8話: 記憶が戻ったふりをするウォンドゥク!
ホンシムは、ウォンドゥクが本当は「上の村のウォンドゥク」ではないことを養父ヨン氏から知らされ、事実を伝えようと彼の待つ麦畑に行く。しかし、世子イ・ユルの命を狙うムヨンが放った矢が飛んでくる。ウォンドゥクが気配に気づいて矢をよけるが、それが権力者パク・ソンドの仕業だと勘違いする。ホンシムはウォンドゥクが偽者だと告白しようとするが、先に「両班の娘だろう」と言われ、打ち明ける機会を失う。
大好きな桜ではないが梅模様の靴を嬉しそうに愛でるウォンドゥク。さあ、ウォンドゥクは花靴をどんな形でホンシムに贈るのか?韓国では時代劇でも現代ドラマでも靴で愛情表現することがとても多い(参照:「赤と黒」コラム(靴で見せる愛情表現)。家を壊されたホンシムたちの仮住まいは市場の酒幕。ここもまた龍仁大長今パーク④のエリアで撮影された。
一方、都では、キム・チャオンにより世子嬪の懐妊が発表され、重臣たちは世子嬪の体調不良は王妃のせいだと、王妃とソウォン大君の廃位を王に迫る。窮地の王妃は、世子嬪の孕んだ子が本当に世子の子か疑う。「世子の死」を調べている役人のチョン・ジェユンが、世子暗殺を命じたのがチャオンかもしれないと考え、世子の密書を使って彼に取り入る。
重臣キム・チャオンと王の力関係が、世子嬪の懐妊でますますチャオンに傾く。密書“踵”にどんな意味があるのか?
ムヨンは妹ホンシムとウォンドゥクの関係をグドル夫婦に尋ね、ウォンドゥクと呼ばれている世子が記憶喪失で、ホンシムと夫婦として暮らしていると知る。一方、ホンシムはウォンドゥクの記憶が戻る手伝いをしようとするが、肝心なウォンドゥクはグドルから雨が降らないのはホンシムと別々の部屋で寝ているからだと言われ、明日から一緒の部屋で寝ようと決心する。
都では、王妃が全ての罪は自分にあり、ソウォン大君には罪はないと王の部屋の前で涙ながらに訴える。その様子を見た王は、キム・チャオンの屋敷を訪ねる。かつてユルを救うためにユルの母シン氏を見捨てたが、結局ユルまで失った。再び妻や息子を見捨てることはできないという王に、私情に流されてはいけませんと、あくまでも二人の廃位を口にするチャオン。世子嬪の産んだ子を世孫に冊封すると言っても、チャオンは引き下がらず、何が望みだと聞く王に、考えるから宮殿で待つように告げる。
傀儡王が妻と息子を守るために今度ばかりは強気で出たが、まったく適わない。いったいチャオンの望みは何なのか?
麦畑の刺客はパク・ソンドの命令だと考えていたウォンドゥクは、パクの屋敷に向かって暗行御史の名を騙って「お前が民を苦しめているのはわかっている。今度民を苦しめたら許さないぞ」と警告の手紙を結んだ矢を射る。ソンドはまだ暗行御史が自分を見張っていると怯える。
矢文作戦はホンシムの案。しばらくはこれでパクはおとなしくなりそうだ。
今日から家で眠りたいというウォンドゥクの言葉に帰ってみると、村人たちがかたずけをしてくれていた。そこに高利貸しのマチルまで姿を見せ、借金のカタにホンシムを連れて行こうとする。本気で怒ったウォンドゥクが一撃を喰らわせると、マチルが死亡してしまい、ウォンドゥクは下っ端役人のパク・ボンウンに殺人犯として逮捕され…。
村人たちのやりすぎに涙で怒るホンシムをいじらしく思ったウォンドゥクが「生涯そばにいるから心配するな。決してお前を一人にしない。お前の郎君だから」と慰める。ウォンドゥクの表情から意地の悪さがすっかり消えている。ホンシムを愛おしそうに見つめる表情の変化をD.O.が実にうまく演じ分けている。役所の片づけで戸籍を見つけてウォンドゥクの誕生日を知ったボンウン。戸籍上ではウォンドゥクは35歳でマチルと同じ年(笑)。殺人事件の後、どんな展開が待っているのか?今回は、村の人びとのいたずらっ気と優しさが全開。このお陰でウォンドゥクは、ホンシムだけでなく村人ともすっかり打ち解ける。
会がお開きになった後、ムヨン(兄のソクハ)が現れる。ウォンドゥクの正体を伝えることができないムヨンは「任務はもう重要でないから今夜一緒に発とう」と言う。しかし、世話になった人たちにお礼をしたいというホンシムの気持ちに10日後に迎えに来ると立ち去る。
その頃、ウォンドゥクは村人たちが素敵に設えてくれた部屋にホンシムを呼び入れ、甘い一夜を過ごそうとする。自分を「郎君様(旦那様)」と呼ばせ、部屋を出て行こうとするホンシムを引き止め、優しく口づけしようとするが、ホンシムは記憶が戻るまでダメだと部屋を飛び出してしまう。
胸キュン展開まであと一歩でまたもや失敗。まさに口は禍の元。結婚式の日に、ウォンドゥクがとんでもない約束をしたために、今宵も共寝ができない。
宮殿では、キム・チャオンが廃位問題を不問にする代わりに白紙に、王の印“玉璽”を押すようにと王に迫る。そして座り込んで涙で訴える王妃に、「今後廃位について口にしてはならない」という王命を告げ、部屋に戻るように促す。
韓ドラ史劇でよく見る座り込んで赦しを乞う姿。これを席藁待罪(ソッコテジェ)という。それにしてもチャオンは玉璽を押した白紙にどんな王命を書こうと考えているのか?
朝廷ではホンシムたちが暮す村の県監が不正をして罷免されたことが話題に。ナ・ウォンドゥクという者が暗行御史ホ・マンシクに県監の出納帳を渡したお陰で検挙できたと報告。王はウォンドゥクの善行を評価し、絹4反を贈るように命じる。後任の県監はチャオンの推薦でチョン・ジェユンに決定する。
話題の村人が、まさか我が子とは想像だにしない王。それがユルだと知ればどれほど嬉しく頼もしく思うだろう。
キム・チャオンの屋敷を訪ねたムヨンは、箱に入れた世子の手を差し出す。疑うチャオンに死体は山中に埋めたのでいつでも確認できると言って、約束通りに自由の身となる。最後に世子嬪ソヘに会ったムヨンは、ソヘが差し出す褒美を断り、懐妊したことへの祝いの言葉を寂し気につぶやくが…。
その頃、村ではグドルの入れ知恵で、ウォンドゥクは記憶が少しずつ戻ったふりをして、なんとかホンシムと共寝をしようとする。しかしホンシムは、ウォンドゥクをある場所に行かせる。
ホンシムはウォンドゥクをどこに行かせるのか?
■豆知識:承政院日記(スンジョンウォンイルギ)
世子暗殺事件を調査するジェユンが、チャオンに疑いの目を向けたのは、「承政院日記」を見たから。そこには、王が突然雨乞い儀式に世子を代理出席をさせようとしたことが記されていた。しかもそれを勧めたのがキム・チャオンだったとも。
この「承政院日記」とは朝鮮王朝の機密記録。2001年にユネスコ指定世界記録遺産に登録された世界最大規模の記録物。日記形式で書かれており、政務以外のことも、王の病状や王室人々の健康状態、王がどこでどんな勉強をし、誰と会って何を話し、そのときの王の表情や感情といったものまでこと細かく記載された。王でも手が出せず、自分の行状がそのまま歴史に残されるため、王の行動の抑止力にもなった。ここには当時の天候状態についても詳しく記載されており、自然科学の面でも貴重な遺産と認められた。詳細は【朝鮮王朝豆知識】「◆歴史記録書」で。
■キャスト
イ・ユル/ウォンドゥク役:ド・ギョンス(EXO-D.O.)
ユン・イソ/ホンシム役:ナム・ジヒョン
左議政 キム・チャオン役:チョ・ソンハ
王役:チョ・ハンチョル
漢城府参軍従7位 チョン・ジェユン役:キム・ソノ
世子嬪 キム・ソヘ役:ハン・ソヒ
ムヨン役:キム・ジェヨン
ほか
◇NHK「100日の郎君様」番組サイト
2020.05.17スタート 日23:00-24:00 地上波放送 NHK総合
2019.07.21-11.03 日21:00~22:00 NHKBSプレミアム
◇Youtube「100日郎君様」予告動画
◇公式Twitter:roukunsama_PR
【作品詳細】【「100日の郎君様」を2倍楽しむ】