ヒョンビン、ソン・イェジン主演「愛の不時着」ドラマを盛り上げるOSTの特筆すべき点とは!?
ヒョンビン、ソン・イェジン主演「愛の不時着」は、財閥の娘と北朝鮮の将校とのラブストーリー、現在Netflixにて配信中で、OSTにはIU、ソン・ガイン、ユン・ミレなど、多くのアーティストが参加している。今回は、ドラマを盛り上げているOSTをピックアップしてご紹介したい、楽曲はYoutubeにて視聴できる。
※【「愛の不時着」を2倍楽しむ】では、韓国での評判やインタビュー・メイキング動画、ネタバレなし、詳しいあらすじと見どころ豆知識などまとめて紹介している。
「愛の不時着」は、韓国tvNで放送されたドラマで、最終回視聴率21.7%を記録、tvNドラマ歴代視聴率としては「トッケビ」を超え1位の大ヒットとなった。ドラマを盛り上げるOSTには、IU、ユン・ミレほか「「トッケビ」のOSTにも参加したCrushなど、注目の若手アーティストも参加し、ドラマと共に注目を浴びている。また、最近トロット歌手として一躍スターダムにのし上がったソン・ガインの歌う『私の心の写真』には、丁寧に作りこまれた本作の魅力の一端が隠されているが、その魅力とはいったい何か?
◆【Crush】(二人だけの世界に行こう)
Crushといえば、「beautiful life~~ beautiful day~~」のフレーズでお馴染みの「トッケビ」挿入歌『Beautiful』が記憶に新しい。
Crush(本名/シン・ヒョソプ)は、1992年ソウル出身27歳の男性歌手で、ジャンルは主にピップホップ、R&B。
2012年にシングル『Red Dress』でデビューし、2014年にはコン・ヒョジン、チョ・インソン主演のドラマ「大丈夫、愛だ」のOSTに参加した。2015年にGaon Singles Chart(英語版)でZionTとのコラボレーション曲『それだけで』が一位になる。Mnet Asian Music Awardsのベストコラボレーション&ユニットを受賞。2016年には少女時代のテヨンをフィチャリングしたシングル『忘れないでください』を発売し、SHOW CHAMPIONでも一位を獲得した。本作中でも、挿入歌『二人だけの世界に行こう』がさまざまなシーンで効果的に使われている。
◆【ペク・イェリン】(再び私は、ここ)
ペク・イェリンは1997年生まれの22歳、大田(テジョン)出身。10歳の時に、SBSの“スターキング”に出演、ホイットニー・ヒューストンの「I have nothing」を歌って優勝し、注目を浴びた。以後JYPエンターテイメントの公開採用1期オーディションではビヨンセの「Listen」を歌って合格、練習生生活を経て2012年からパク・ジミンと女性デュオ15&として活動した。2015年以降、15&の活動は暫定的に中断され、2019年9月にJYPとの契約満了後独立して以来は、ソロとして活躍している。“感性音色女神”という修飾語がつくほど優れた感性を持つペク・イェリン。「Square(2017)」は英語の歌詞で歌った韓国人の女性シンガーの曲で唯一1位を取った。ハスキーなのに透明感を感じるなんとも魅力的な歌声が、ジョンヒョク(ヒョンビン)とセリ(ソン・イェジン)のせつない恋にベストマッチしている。ペク・イェリンがこれまでに参加したOSTはユ・アイン主演「シカゴ・タイプライター」など。日本語でのカバー曲には久保田利伸の「la la la love song」などがある。
◆【10CM/シプセンチ】(偶然のような運命)
10CMは高校時代の先輩・後輩の仲だったユン・チョルジョン(1982年生まれ)とクォン・ジョンヨル(1983年生まれ)のデュオとして2010年にデビューしたが、ユン・チョルジョンの脱退により、現在はクォン・ジョンヨルの一人体制となっている。10CMという名は2人の身長差が10cm差あるということで名付けられた。また西アフリカの太鼓「ジャンべ」を演奏するのも彼らの特徴だ。2011年にMBCバラエティ番組「無限に挑戦」で話題になり、同年に発売したシングル「アメリカーノ」がメジャー系音楽配信チャートで一位を独占した。その後、韓国でも数々の賞を受賞し、2013年9月には大橋トリオとコラボ配信曲を発表し、日本デビューも果たした。本作中では曲のタイトルどおり、主人公二人の偶然のような運命を象徴するかのようなシーンに効果的に使われている。
◆同じメロディーで別々の歌詞!ソン・ガイン『私の心の写真』はApril 2nd(エイプリルセカンド)が歌う『懐かしの丘』の返歌!
トロット歌手であるソン・ガインの歌う『私の心の写真』はアカペラで始まるノスタルジックな曲。一方、April 2ndが歌う『懐かしの丘』はバンドらしく曲調が少しポップになっている。この二曲は同じメロディーに乗せて、別々の歌詞で歌われているところが特筆すべき点だ。
ジョンヒョク(ヒョンビン)の気持ちをApril 2ndの歌が表し、その返歌として、セリ(ソン・イェジン)の心情をソン・ガインの歌が表しているといえる。
以下、歌詞一部抜粋
April 2nd『懐かしの丘』
「君と向かい合って座って歌った歌を覚えているかな、君はあの季節を恋しがっているだろうか、想い出の向こう側で静かに微笑む君を呼んでみる、君は聞いているだろうか…」
◆ソン・ガイン『私の心の写真』
「あなたと向かい合って座って歌った歌を覚えています、小さな写真のようにあなたは永遠に残っています、この道に一人残されるとしても、こうしてあなたを見ることにします、あなたの顔、あなたの息遣い、すべての瞬間を消すことができません、小さなその写真のように…。知ってる?あなたのお陰で今日も私が生きていられるっていうこと、だから、寂しがらないで、こうして私の心に生きていて…」
ドラマを視聴しながら、この二曲を聴き比べてみるのもおもしろい。「シークレットガーデン」のときは、ペク・チヨンが歌う『その女』の返歌として、ヒョンビンが同じメロディーで『その男』を歌った。今回はヒョンビンの声とはいかなかったが、いつかヒョンビンの声でも聴いてみたいと思うのは贅沢な望みだろうか。
そのほかには、OST界の女王とも称されるユン・ミレの歌う『Flower』がジョンヒョクとセリの出会いのシーンで効果的に使われ、女優としても活躍しているIUが歌う『心を差し上げます』は二人の別れのシーンなどで流れ、視聴者のトキメキに拍車を掛けている。
■あらすじ
パラグライダー中に思わぬ事故に巻き込まれ、北朝鮮に不時着してしまった韓国の財閥令嬢。そこで出会った堅物の将校の家で、身分を隠して暮らすことになるが…。
■キャスト
リ・ジョンヒョク役:ヒョンビン
ユン・セリ役:ソン・イェジン
ソ・ダン役:ソ・ジヘ
ク・スンジュン役:キム・ジョンヒョン
チョ・チョルガン役:オ・マンソク
チョン・マンボク役:キム・ヨンミン
軍人社宅の妻たち
マ・ヨンエ役:キム・ジョンナン
ナ・ウォルスク役:キム・ソニョン
ヒョン・ミョンスン役:チャン・ソヨン
◇Youtube予告動画
◇Netflix
【作品詳細】【「愛の不時着」を2倍楽しむ】