「麒麟がくる」第25話新将軍は誰だ?!将軍の座を巡り陰謀が渦巻く!24話ネタバレあらすじと予告動画

2020年09月26日08時00分ドラマ
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長谷川博己主演、NHK大河ドラマ「麒麟がくる」(総合夜8時~ほか)次期将軍は誰の手に?そして光秀(長谷川博己)と牧(石川さゆり)が懐かしい美濃へ帰郷する9月27日(日)放送の第25話「羽運ぶ蟻」あらすじと第24話「将軍の器」ネタバレあらすじ、予告動画は番組公式サイトで公開している。NHKプラスで1週間見逃し配信、NHKオンデマンドでも配信。

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9月20日放送の第24話「将軍の器」では将軍・足利義輝(向井理)暗殺の「永禄の変」や次期将軍擁立を巡り戦々恐々とした緊迫感のある放送回となった。しかしその中でもくすっと笑わせてくれたのが近衛前久(本郷奏多)が東庵の家へ行くシーン。公家にも関らず一人で町人の家へ行き、しかも人の家で人払いをするというあり得ない展開に「あり得ないとわかっていても前久なら許す!」「関白フットワーク軽すぎ!」と意表を突く演出に視聴者も喜んだ。そして、ラストワンカットにも関らずファンを喜ばせたのが正親町天皇役の坂東玉三郎の登場。「御簾越しでも所作が美しい玉様」「玉様の正親町天皇が高貴すぎる」とTwitterで話題にあがり、今後の活躍に期待が高まった。

そして27日放送の第25話「羽運ぶ蟻」ではかつて戦で美濃を追われた光秀と牧(石川さゆり)が帰郷し、懐かしい村人たちと再会。激しい戦の中、「明智壮を守る」と光秀と約束を交わした元家臣・伝吾(徳重聡)が再び登場する。そして、空位になっている将軍の座を争い、義栄派と義昭派が激突する。さらに光秀は信長(染谷将太)から家臣にならないか誘いを受けるが・・・。光秀ついに表舞台へ躍り出るか、第25話もお見逃しなく。

■剣豪将軍、足利義輝が散った「永禄の変」
「永禄の変」は永禄8年5月19日、第13代将軍・足利義輝が三好義継、三好三人衆(三好永逸、三好宗謂、岩成友通)、松永久通らが率いる三好軍に殺害された事件。実権を握っていた三好長慶の死後、三好義継らにとって復権を企てる義輝が邪魔な存在になっていた。そして、ついに将軍暗殺という前代未聞の事件を起こす。三好一派はおよそ8000の兵を引き連れて義輝のいる二条御所に押し寄せ、将軍に訴訟ありと偽り取次ぎを求めた。しかし、奉公衆が取次ぎの対応をしている間に、三好、松永の鉄砲衆は四方の門から侵入し攻撃を開始したとされる。

将軍の奉公衆らの抵抗むなしくことごとく討ち取られる中、義輝は畳に何本も将軍家ゆかりの刀を差し、刀を変えながら敵衆に立ち向かった。剣豪将軍の名の通り強かった義輝に相手も手を焼き、動きを封じる為に畳で四方を囲んで殺害されたという説がある。こうして不遇な人生を送った将軍・足利義輝は30年という短い生涯を閉じた。(また、義輝の最期においては、敵の槍に倒れたところを一斉に襲撃されたとも、切腹して自害したとも様々な記録が残されている。)

「麒麟がくる」では義輝は畳ではなく障子に囲まれて敵衆に襲われたが、これははかなくも美しい将軍・義輝を演じた向井理のイメージに合わせて練られた演出だった。ちなみに義輝最期のシーンは撮影再開後すぐの収録で、撮影休止期間中、演出プランに至っては制作側と向井が直接相談できない中の撮影となった。しかし向井は事前に送られた殺陣の動画を参考に完璧に動きをマスターしていており周囲を驚かせたそうだ。第24話で描かれた「永禄の変」はそんな向井と制作側の熱い思いがこもった名場面となった。

■前回(第24話)ネタバレあらすじ
永禄8年(1565年)、5月、覇権を取り戻そうとする三好長慶の子、義継の軍勢が足利義輝を襲撃した「永禄の変」が起こる。義輝は自ら刀を持って戦うが、敵襲により殺害され、30年の生涯を閉じた。襲撃を引き起こした三好義継、松永久通ら三好一派は義輝の弟、覚慶(滝藤賢一)を幽閉し、次期将軍として、いとこの義栄を擁立しようとする。義輝と共に、母親と末弟も殺されたとあり、覚慶の命を心配する細川藤孝(眞島秀和)と松永久秀(吉田鋼太郎)はなんとしてでも覚慶を助けようと動き出す。

その頃、覚慶は興福寺一乗院に幽閉されていた。そこへ松永がやって来て、「将軍になる心構えはあるか」と覚慶に問いかける。自分は武家の棟梁に相応しくないと答える覚慶に対し、松永はこのまま三好に殺されるか、生きるか、どちらがいいかと食い下がる。「死にたくない」という覚慶の気持ちを確認した松永の手引きで、藤孝らが覚慶の脱出を図る。脱出に成功した藤孝は、覚慶の身柄を甲賀へ移し、将軍擁立へと動き出した。

一方、越前の光秀は朝倉家を訪れ、家老・山崎吉家(榎本孝明)に大和へ行く許可を取ろうとしていた。松永に会いたいの一点張りで居座る光秀に、朝倉義景(ユースケ・サンタマリア)は大和へ行くことを許す。許しを得た光秀は一路、松永のいる大和の多聞山城へ向かう。義輝は討たないと言っていた松永だったが、松永の息子、久通が暗殺に加担していることから光秀は松永を激しく責める。

すると松永は幕府の存在意義を唱え、藤孝らと共に義輝の実弟、覚慶を将軍に擁立する意向を伝える。さらに、義景からの書状を見せる。そこには、覚慶が将軍の器であれば越前で身柄を引き受けるが、覚慶がどのような人物で、将軍の器に相応しいか光秀に見てきて欲しいと書いてあった。そして松永から「越前でこの世が変わるのを座して待つつもりか」と問われた光秀は、義景の命を受け甲賀へ向かうのだった。

京では東庵(堺正章)と駒(門脇麦)が伊呂波太夫(尾野真千子)の依頼で丸薬作りに精を出していた。そこへ近衛前久(本郷奏多)が伊呂波太夫を訪ねてやってくる。関白である前久は三好一派に見張られ、さらに将軍には覚慶ではなく義栄を擁立するよう圧力をかけられていた。血筋から言えば覚慶が次期将軍と考える前久だったが、義栄を推さなければ斬ると脅されていた。

そして、甲賀にある和田惟政の館に到着した光秀は、覚慶に出会う。三淵藤英(谷原章介)から義輝が一目置いていた人物だと紹介された光秀。すると、覚慶は自分に将軍が務まるかどうか光秀に問いかける。戦は好きではない、死ぬのが怖いという覚慶だが、三淵らの手配で次期将軍の座を狙うため還俗(出家した者が俗人に戻ること)することが決まっていた。あまりに頼りない覚慶の姿を見て光秀の顔が曇る。しかし、次期将軍は覚慶と考える三淵、義孝兄弟から義景の力を貸してもらいたいと頼まれる。

越前に帰った光秀はさっそく義景に面会した。覚慶が将軍の器であるか問う義景に、光秀は「次なる将軍の大任、あのお方はいかがとは存じます」と答え、義景は困惑の表情を浮かべる。その頃、空位になっている征夷大将軍職に足利義栄を推挙すると前久が帝に奏上した。

■第25話「羽運ぶ蟻」あらすじ
覚慶は還俗し、足利義昭を名乗る。しかし、身柄を受け入れると言っていた越前の朝倉義景の態度が決まらず、近場で立ち往生を余儀なくされていた。義景と共に上洛することを望んでいる義昭一行だが、義景からの返事は来ず側近の藤孝は焦りを見せる。

一方、信長(染谷将太)は長きに渡る斎藤義興との戦に勝利。光秀はかつての家臣、伝吾(徳重聡)からの文を受け取る。そこには、かつて暮らしていた明智壮が以前のままの姿であることが書かれていた。それを受け、母、牧(石川さゆり)は美濃に帰りたいと申し出る。光秀は母と共になつかしい美濃へ旅に出る。

稲葉山城にいる信長を訪ねた光秀は、信長から自分に仕える気はないかと誘いを受ける。しかし、慕っていた義輝を死なせてしまった後悔の念に気持ちの整理がつかない光秀は信長の申し出を断ってしまう。また、「何の為に戦うのかわからなくなった」と言う信長に、光秀は「上洛して新しい将軍と幕府を再興すれば、武士が誇りを持てる平和な世の中になり、皆が喜ぶ」と助言する。そして、懐かしい人々に別れを告げ越前へ戻った光秀を待ち構えていたのは、足止めを食らっていた義昭だった。

NHK大河ドラマ「麒麟がくる」第25話は9月27日(日)総合夜8時より、BSプレミアム午後6時、BSK午後9時より放送。語り:市川海老蔵。出演:長谷川博己/染谷将太/向井理/本郷奏多/ユースケ・サンタマリア/滝藤賢一/吉田鋼太郎ほか。番組公式Twitterアカウントは「@nhk_kirin」。第23話予告動画は番組公式サイトで公開されている。NHKオンデマンドにて見逃し配信中。

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