チャン・ヒョク父役でカメオ出演「王になった男」第1-2話:王ヨ・ジングと道化師ヨ・ジングが対面!テレ東
王の影武者となった男の愛と数奇な運命を描く韓国時代劇「王になった男」を地上波初放送!冒頭は主演のヨ・ジングが特別出演のチャン・ヒョクと緊迫の共演!第1話と第2話のあらすじと見どころを紹介、予告動画は公式サイトで視聴できる。
※テレビ東京で2020年10月~11月に地上波初放送された時に紹介したものです
「王になった男」は、イ・ビョンホン主演の大ヒット映画をドラマにリメイク。【「王になった男」を2倍楽しむ】では、ドラマの見どころや韓国での評判、主人公のモチーフになった朝鮮王朝の王・光海君についてなどをまとめて紹介している。
■キャスト⇒【押さえておきたい登場人物8名の人物設定】
王 イ・ホン(2役):ヨ・ジング
道化師 ハソン(2役):ヨ・ジング
王妃 ユ・ソウン役:イ・セヨン
都承旨 イ・ギュ役:キム・サンギョン
妓女 ウンシム役:チョン・ヘヨン
チョ内官役:チャン・グァン
左議政 シン・チス役:クォン・ヘヒョ
護衛武士 チャン・ムヨン役:ユン・ジョンソク
※オリジナル16話版を視聴しているために、カットされた場面やあらすじが前後する場合もある事をご理解ください。
■第1話
死に瀕した王は、疎ましく思ってきた世子イ・ホンが、自分への恨みから幼いイ・ユルこと敬仁(キョンイン)大君を苦しめるのではないかと案じながらこの世を去った。王の死により朝鮮の新王に即位したイ・ホン。左議政シン・チスは先王に縁のある者を逆賊として処刑を上訴。イ・ホンはそれを聞き入れ、弟イ・ユルも流刑したのち処刑を命じる。シン・チスは一等功臣に取り立てられる。恐怖政治により絶対的地位を築いたイ・ホンだったが、キム尚宮が用意する怪しい煙草で心身が蝕まれていき、朝廷はシン・チスが牛耳じる。弟ユルの悪夢と自分の命を狙う刺客のせいで眠れぬ日々を送り、精神的に追い詰められたイ・ホンは、側近の都承旨イ・ギュに策を講じるよう命じる。
一方、旅回りの一座で道化を演じるハソン。ある日、地方の屋敷で一席設けてもらうが、王様を笑いものにしたという理由で、びた一文ももらえず追い出されてしまう。怒ったハソンは屋敷にあったかめを割って魚を盗むが、それが原因でその町にはいられなくなり、漢陽へ向かうことに。都・漢陽に到着したイ・ホンは妓楼で一座を売り込むが軽くあしらわれてしまう。妓女ウンシムから、都・漢陽では王ではなく、王妃と側室・宣化堂を笑いの種にするのが流行していると聞く。
冒頭、なぜ王はそんなにまで息子であるイ・ホンを嫌うのか?これについては【エピソード0】で詳しく解説している。チャン・ヒョクとヨ・ジングが親子役で共演する緊迫の4分!ヨ・ジングが何度も子役を務めたチャン・ヒョクがカメオ出演したことで大きな話題になったが、これについては「チャン・ヒョク、カメオ出演は監督への義理とヨ・ジングへのエール?」で考察している。
内官が王の死を嘆きながら屋根の上で王の服を振る姿があるが、これは上位復(サンウィボク)という儀式。詳しくは「不滅の恋人」第1話「豆知識」で解説。ところで、けち臭い地方の両班がハソンの顔を見てなんというのかお聴き逃しなく。保身のために弟に毒入りの食事を与えて処刑させたイ・ホンに対して、イシモチを嬉しそうに妹に食べさせてやるハソン。この違いは置かれた立場の違いだけなのか?ユルに毒入りの食事を与えるのは誰か?第12話で明らかになる。
イ・ホンを狙う暗殺者の登場で、1話から激しいアクションが見られる。ヨ・ジング演じるイ・ホンの狂気の演技と共に目が離せない。
■第2話
側室の宣化堂はおじであるシン・チスから、一日も早く王の寵愛を受けて男児を身ごもるようお札まで用意されるが、これが王イ・ホンの怒りに火をつける。嫡子しか望まないイ・ホンは王妃の元へ。だが聖君とは程遠い今のホンに心を許さない王妃は寵愛を受け入れようとしない。一方、王妃の父で忠臣・府院君ユ・ホジュンと都承旨イ・ギュがシン・チスの不正を暴こうとするが、晋平君の策略によりユ・ホジュンは謀反の罪を着せられる。これによってシン・チスは完全に朝廷を握る。王妃は父の無実をイ・ホンに訴えるが、猜疑心の塊となっているホンは聞き入れない。意気消沈するイ・ギュは、妓楼で王と同じ顔の道化ハソンを見つけ、暗殺者をあぶりだすためにハソンを影武者にすることを思いつく。
道化のハソンと対面したイ・ホンは、後をイ・ギュに任せ王宮を抜け出す。ハソンは多額の財をもらうことを条件に、数日の間王の代わり役を引き受けることに。さっそくイ・ギュとチョ内官から手ほどきを受けるハソン。宮中を散策するハソンは美しい女人に見惚れるが、それが自分が“嫉妬深い王妃”として笑いものにしていた王妃と知り慌てる。そんな中、シン・チスが何者か知らなかったハソンは、言われるままにユ・ホジュンを斬首に処す許可を与えてしまう。これを知った王妃が王(ハソン)の前で死をもって抗議しようとするが…。
妓女ウンシムから聞いた王妃と側室・宣化堂の噂。実際の2人の人となりは?イ・ホンが嫡子(正室の産んだ子)しか望まないのは【エピソード0】で詳しく解説している。イ・ギュが初めてハソンを見て驚くシーン。見事な驚きっぷり。そんなイ・ギュがイ・ホンに“瓜二つ”を説明するために「西遊記」の孫悟空を例にするのが興味深い。
本作は音楽や効果音も高い評価を受けており、太鼓の音がドキドキ感を煽り、弦の音で王イ・ホンと道化ハソンの対面の驚きをうまく表現している。そして最大の見どころである2人のヨ・ジングが向き合うシーン。「2人が向かい合った時の立ち姿や首を動かす角度、顔の表情などをはじめ、目つきとジェスチャーに神経を注ぎました」というヨ・ジング。「後半の2人の再会シーンとの違いを明確に出したかった」とも語っている(「インタビュー」より)。深刻な展開が続く中、カヤグム(韓国の琴)やベル、ドラムに合わせたハソンの王様生活が笑える。食事係のサウォルが急に優しくなった王(ハソン)に驚くシーンや、勝手なことをしたハソンに、プロレスごっこのようなイ・ギュのお仕置きなど、シリアスな展開の中にもコミカルシーンがあちらこちらに散りばめられているのも本作の魅力。
◇テレビ東京「王になった男」番組公式サイト
2020.10.13-11.13 月~金08:15-09:11 地上波初放送
◇「王になった男」予告動画
【作品詳細】【「王になった男」を2倍楽しむ】