王妃からの突然のキスにびっくりしてしゃっくりが出てしまった初心なハソン！そんなハソンはイカサマ勝負で数学の天才に勝ったが、仕官するかどうかは本人任せ…庶子の自分を気持ちを尊重してくれた王（ハソン）に心酔したチュ･ホゴルは？ヨ・ジング主演の韓国時代劇「王になった男」第9話と第10話の詳しいあらすじと見どころを紹介、予告動画は公式サイトで視聴できる。
※テレビ東京で2020年10月～11月に地上波初放送された時に紹介したものです

「王になった男」は、イ・ビョンホン主演の大ヒット映画をドラマにリメイク。【「王になった男」を2倍楽しむ】では、ドラマの見どころや韓国での評判、主人公のモチーフになった朝鮮王朝の王・光海君についてなどをまとめて紹介している。



■キャスト⇒【押さえておきたい登場人物8名の人物設定】
王 イ・ホン(2役)：ヨ・ジング
道化師 ハソン(2役)：ヨ・ジング
王妃 ユ・ソウン役：イ・セヨン
都承旨 イ・ギュ役：キム・サンギョン
妓女 ウンシム役：チョン・ヘヨン
チョ内官役：チャン・グァン
左議政 シン・チス役：クォン・ヘヒョ
護衛武士 チャン・ムヨン役：ユン・ジョンソク

※オリジナル16話版を視聴しているために、カットされた場面やあらすじが前後する場合もある事をご理解ください。

左：チュ・ホゴル役（イ・ギュハン）
右：イ・ギュ都承旨役（キム・サンギョン）■第9話
チュ･ホゴルは横領の証拠を提出し、さらにシン･イギョムに命を狙われたことを告白。イギョムは父チスからの鞭打ち100回の刑を受ける。このことで出世が約束されるホゴルだが、さして高い身分ではない算学訓導（会計士と新人の指導）の官職を希望する。

一方、チュ・ホゴルに恥をかかされたことを悔しがるシン・チスに、ハソンは、自ら忠臣を名乗るチスが、なぜ罪なき者の悔し泣きが聞こえないのか、チスの対面などホゴルの命に比べたら何でもないと、罵声を浴びせる。その後、イ・ギュは街中で物乞いの少年に刺され、通りかかったホゴルに助けられて妓楼に運ばれる。混乱を防ぐためにことを荒立てたくないイ・ギョムは、僧侶のチョンセンに傷の手当てを頼む。そのころ、療養のため寺に身を寄せるハソンの妹ダルレは、僧侶が出かけた隙に気になっていた東屋を覗き、中で身動きできないように繋がれているハソンとそっくりな男を見かける。

王妃が倒れる。体が弱り、御医に静養を進められた王妃は王宮を離れるが、ハソンが恋しくなり早々と王宮に戻る。王宮へ戻る途中、重陽の節句で賑わう街を見物することにするが、ダルレの消息を探りに王宮を出ていたハソンと鉢合わせる。だがその頃、東屋から抜け出した王イ･ホンも街へと繰り出していた。

都承旨イ・ギュは、ホゴルが狙われるのを察していたのだ。それにしても遺体確認することまで計算していたとは恐れ入る。居並ぶ遺体に並んで一晩過ごすホゴル、頭だけでなく勇気もある。彼に勇気を与えてくれたのがチャン武官。鞭打ち100回の刑で親子に恥をかかせてひとまず溜飲を下げたハソンだが、こんなことで妹ダレルを襲ったイギョムの罪は帳消しにはできない。
“大明律”とは明の法典。法治国家を目指した朝鮮はこの大明律を基本に法を整えた。詳しくは【朝鮮王朝豆知識】「◆朝鮮経国典と経国大典」で解説。
気持ちが安らぐからと、何度も“体にいいはずの”お茶をよく飲まされていた王妃、なぜ体が弱ったのか？大妃は何を企んでいるのか？そして体の弱っている王妃が静養に出るとき王の居る大殿のそばを、輿を使わずわざわざを歩いたのはハソンの姿を見るため？恋する女性のいじらしさが見てとれる。

ハソンと王妃が遭遇した“重陽の節句”は中国から来たお祭りで、最も縁起の良い“陽”の日が重なる9月9日に健康を祈願する。ここではチャン武官の忠心ぶりもよくわかる。「兄のように命懸けで王のために忠誠を尽くして死ぬのが希望だ」というチャン武官に、ハソンはなんというのか？そしてハソンと王妃の胸キュンの遭遇シーン。この後のお忍びデートで豚ホルモンのクッパ（汁飯）を食べながらどんな話をし、どんな家で暮らしたいというのか？そして王妃はハソンに何をプレゼントするのか？この後の展開をお楽しみに。
また、後金と明の関係については屈辱の王・仁祖と朝鮮王朝中期を考える！の「■倭乱と仁祖反正」「■胡乱と屈辱の降伏」を参考にされたい。

チャン・ムヨン武官役（ユン・ジョンソク）■第10話
ダルレの手を借りて寺を抜け出した王イ･ホンは、王宮に戻る。ハソンが王妃ソウンと市場の散策を楽しんで王宮に戻ると、ホンが待っていた。ホンは、自分とハソンの区別がつかずに呆然と立ちすくむチャン武官に怒り、斬ろうとするが、ハソンが命懸けで止める。不在中にハソンが都承旨イ･ギュと大同法を施行しようとしていたこと、ソウンとの距離を縮めていたことに憤り、イ・ギュにハソンを殺させようとする。しかしそれだけでは許せないホンは、山奥にハソンを捨て、トラの餌にするようチャン武官に命じる。そしてシン・チスを参内するよう伝令を送るが、事情を知らないチスは仮病を使ってこれを拒否する。イ・ホンはキム尚宮に怪しい薬を用意させ、王妃との床入れを明日にしろと命じる。

一方、山奥に連れていかれたハソンは、だましていたことをチャン武官に謝罪し、チャン武官は表情を変えずにハソンを穴に突き落とす。王宮に戻ったチャン武官を待ち受けたギョムは、ハソンを恨むチャン武官に、ハソンの人となりと王材を知りながらも、彼が死罪に値すると思っているのかといい、ハソンの居場所を聞くが、チャン武官は死んだと答える。絶望したギョムは、即位後暴君となってしまったイ・ホンと、偽の王でありながらさまざまな場面で王の資質をみせたハソンの姿を思い浮かべ、2人を比べてしまう。

王を暗殺しようとした黒幕が大妃だと知ったイ・ホンは大妃に会い、二度と殺そうとするなと恫喝する。そして口実を作って参内を断るシン・チスの屋敷を訪ね…。

さあ、王イ・ホンと偽王ハソン。2度目の2人ヨ・ジング！このシーンは特にヨ・ジングが意識したシーン。インタビューでこの時の苦労とスタッフの苦労についても言及しなら語っている。ここでチャン武官も影武者のことを知ってしまう。そして「静養するより王様と一緒の方が安らぐ」など、ホンには見せなかった柔らかい笑顔で語る王妃の言葉を聞くイ・ホンの嫉妬を押し殺した表情と、扉の向こうで畏れならが聞くハソンの様子をお見逃しなく。狂気のホンに「裏切ってはいない」と忠心を訴えるイ・ギュの目に浮かぶ涙の意味は？そして刀を手にしたイ・ギュは…。本物が現れてもチョ内官はまだハソンのことを“王様（殿下＝チョナ）”と呼んでいる。虎の出没する山中に捨てられたハソンは？

◇テレビ東京「王になった男」番組公式サイト
　2020.10.13-11.13　月～金08：15-09：11　地上波初放送　
◇「王になった男」予告動画

【作品詳細】【「王になった男」を2倍楽しむ】
【映画版】↓