シン・ヘソン×キム・ジョンヒョン「哲仁王后」初回放送後の韓国での評判は?

2020年12月14日20時00分ドラマ
©tvN

「30だけど17です」「黄金の私の人生」などの人気女優シン・ヘソンと「愛の不時着」で人気爆発したキム・ジョンヒョンの破格的なフュージョン史劇ドラマ「哲仁王后」がついに12日(土)から韓国tvNで放送スタートし、早くも韓国中で話題となっている。今回は初回放送後の韓国人視聴者の評判や視聴率などの最新情報をご紹介したい。

「哲仁王后」は、不慮の事故により大韓民国を代表する見栄っぱり男の魂が宿ってしまった王妃キム・ソヨン(シン・ヘソン)と、二つの顔を持つ哲宗(キム・ジョンヒョン)の間で広がる魂家出スキャンダルを描いたドラマだ。



「王の顔」「花郎<ファラン>」などを手がけたユン・ソンシク監督、「ドクター・プリズナー」のパク・ケオク作家、映画『6年目も恋愛中』を執筆したチェ・アイル作家がタッグを組み、放送開始前から話題を集めていた。

12日(土)の初回放送では視聴率は8%を記録し、幸先良いスタートを切った本作品。近頃は「視聴率10%を超えれば大ヒット」と言われている時代、また先週最終回を迎えたばかりのスジ×ナム・ジュヒョクの人気ドラマ「スタート・アップ」の最高視聴率が最終回の5.6%であったことからも、この8%という記録がいかに好成績かお分かりいただけるだろう。因みにこの数値は「ミスター・サンシャイン」に続き、tvN歴代土日ドラマ初回視聴率で2位に該当する記録だという。
続いて13日(日)の第2話の視聴率は8.8%と前日から更に0.8p上昇。特に首都圏基準では平均9.5%、最高10.9%を記録し、両日共に同時間帯1位を守った。現在韓国では、コロナ感染者増加による政府の対策で夜9時以降は飲食店やスポーツジムなどが営業停止となっており、週末の夜も自宅で過ごす人が多いことも影響しているだろうが、何より前評判の良さが結果となって出たようだ。

視聴者達のコメントでも、「これまで史劇ドラマに出てこなかった主人公二人の演技がとても良かった」「俳優陣の優れた演技力と演出も良く、1話からおもしろい」と評判も上々。特に男性の魂が乗り移った王后を演じたシン・ヘソンに対しては「初回からぶっ飛んだ演技」といったコメントも多く、高い評価を得ている。彼女の体当たり演技がこのドラマの1番のポイントなだけに、視聴者達もシン・ヘソンの期待以上の姿に満足気な様子だ。また哲宗を演じたキム・ジョンヒョンに対しても「2つの顔の哲宗を完璧に演じた」「繊細な表現力と安定した声の演技」など好評だ。
更には、王后キム・ソヨンの体に乗り移ってしまったチャン・ボンファン役を演じるチェ・ジニョクは特別出演以上の活躍を見せた。 放送前から虚勢男(見栄っぱり男)などと紹介されていたキャラクターをチェ・ジニョク独自の演技で魅せ、時にはワイヤーアクションを披露し、自身が女性になったことに動揺した場面ではリアルさを感じるナレーションで表現するなど、視聴者の笑いを誘った。

しかしながら、これだけ話題の作品となればついて回るのがアンチなどのコメント。本作品の原作は中国でドラマ製作される程人気を集めた小説。それに対して「嫌韓論議を起こした作家の原作をドラマで作った」という論議が放送開始前から囁かれていたものの、初回放送直後に再び話題を集め、しまいにはネット記事に取り上げられるほどに。一部インターネットユーザーは嫌韓作家と関連したドラマを視聴しにくいという反応を見せているようだ。 ただし、このような論議を意識してのことか、ユン監督は去る9日に開催された製作発表会(記事はコチラ)の場において「現代の男性の魂が王后の体に入るという設定以外のストーリー展開は全く違う」と言及しており、それ以上に面白いといった肯定的な意見が圧倒的に多いことからも、この話題は一過性のものと捉えても良いであろう。

このように、開始早々からフュージョン史劇コメディの真価を発揮し、お茶の間からの熱い反応を呼び起こした本作品。勿論そんなコメディチックなストーリーの中でもいくつかの伏線も張り巡らされ、今後の展開も気になるばかりだ。

「哲仁王后」は、韓国tvNにて毎週土日夜9時〜放送中だ。

公式番組サイト

kandoratop【作品詳細】【「哲仁王后」を2倍楽しむ】