「麒麟がくる」第37話、義昭追放!朝倉を倒した信長が権力の頂点へ!第36話ネタバレあらすじと予告動画

2020年12月19日08時00分ドラマ
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長谷川博己主演、NHK大河ドラマ「麒麟がくる」(総合夜8時~ほか)権力の香り、蘭奢待(らんじゃたい)とは?義昭(滝藤賢一)を追放した信長(染谷将太)がついに頂点に立つ12月20日(日)放送の第37話「信長公と蘭奢待(らんじゃたい)」あらすじと第36話「訣別(けつべつ)」ネタバレあらすじ、予告動画は番組公式サイトで公開している。NHKプラスで1週間見逃し配信、NHKオンデマンドでも配信。

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12月13日放送の第36話では信長と戦う決意をした義昭に、自分につき信長を倒せと命じられた光秀(長谷川博己)。義昭の気持ちを翻すことが出来なかった光秀が涙を流し、そんな光秀を見て思わず涙してしまった視聴者も多かったはず。一方で、光秀が妻・煕子(木村文乃)を誘い、できたばかりの坂本城でのデートシーンでは手を取り合う2人が初々しく、特に見つめ合いながら『梁塵秘抄』の「月は船 星は白波 雲は海 いかに漕ぐらむ 桂男はただ一人して」という歌を詠み、微笑み合うというなんとも仲睦まじい姿にほっこりさせられた。将軍を支え知的な武将である傍ら、家では愛妻家だった光秀の一面を垣間見せる場面となった。

そして短い間ながらも光秀と言葉を交わした帝役の坂東玉三郎は、皮膚で演技しているかのような、圧倒的存在感を見せつけた。迷いの中にいる光秀の道標となる言葉をかける尊い姿に「帝の神々しさがすごい・・・」「帝のファンサが手厚い!」と玉三郎の帝姿が注目を集めた。

そして12月20日放送の第37話は、信長包囲網の中、信長にも運気が向いてくる。信玄の急死、反信長勢力の助けを得られなかった義昭が追放され、ついに、信長による越前、一乗谷城の焼き討ちが描かれるなどてんこ盛りの内容に放送が待ち遠しくなる。そして権威の象徴である香木、蘭奢待を手にした信長がついに権力の頂点に立つ!

■狂言界のサラブレッド、野村万之丞が蔵人役で登場!
第36話で三条西実澄が帝に贈った漢詩は中国の明を代表する詩人、高啓の『胡隠君を尋ぬ』というもの。そしてドラマで漢詩を詠みあげ「水を渡り 腹水を渡り・・・」と美しい歌声を披露したのは、蔵人役の六世野村万之丞(のむらまんのじょう)。狂言方和泉流の能楽師で、舞台芸術学院の講師も務める野村万之丞は、1996年生まれの24歳。父は九世野村万蔵、祖父は人間国宝でもある初世野村萬という能楽一家に生まれた彼は、2017年に野村万蔵家の名跡、野村万之丞を六世として襲名した。

これまで数多くの狂言の舞台を踏み、NHK大河ドラマは過去に「利家とまつ~加賀百万石物語~」(2002年)の佐々成政の嫡男、松千代役、「西郷どん」(2018年)の明治天皇役として出演し、今回の「麒麟がくる」で3度目の出演となった。万之丞が演じた蔵人は言わば帝の秘書役。玉三郎との共演に「とても緊張しました!」と自身のTwitterでもつぶやいているが、廊下を歩く所作や、漢詩を朗々と読み上げるのは美しい歌声は幼少の頃から培ったの賜物と言えるだろう。短い間の出演だったのでこれからも蔵人出演を期待したい。

■前回(第36話)ネタバレあらすじ
元亀3年(1572年)冬、光秀は三条西実澄(石橋蓮司)のお供で正親町親王(坂東玉三郎)のいる内裏へやって来た。実澄が持参した歌を披露した後、「庭に珍しき鳥が舞い降りています」と光秀が来ていることを暗に伝えた。すると帝は蔵人を介し光秀に文を渡した。穏やかな世にする為に奮闘するが、いまだ迷いの中にいる光秀に対し「朕も迷う。なれど、迷わずに歩もうではないか」と声をかけ、光秀の名前を胸に留めおくと言葉をかけた。

光秀が館に帰ると、近江から京都に着いた柴田勝家(安藤政信)と佐久間信盛(金子ノブアキ)が待っていた。松永久秀討伐に燃える義昭ら幕府側が、久秀と敵対する順慶の味方につき、信長も久秀を攻める姿勢を見せていた。久秀と順慶の争いは河内まで飛び火し、光秀も信長から援軍を送るよう言われていたが、勝家から信長が戦に前向きでないと聞かされた。同席していた木下藤吉郎(佐々木蔵之介)は酔っ払いながら、今は大和を攻める時ではなく、浅井・朝倉を討つべきだと言い、信長が大和や河内に兵を出し、美濃が手薄になったところを攻め込まれると息巻いた。

義昭に呼び出された光秀を三淵藤英(谷原章介)が出迎えた。義昭は剣術の稽古中で、光秀の姿を見ると、手合わせを願い出た。義昭と間合いを取り、隙を見せない光秀は、覚慶時代の義昭を思い出していた。将軍になって貧しい人を救いたいと言ったかつての優しい義昭の姿はなく、木刀を振り回す義昭に複雑な思いを抱く光秀だった。

その夜、光秀は煕子に胸の内を明かした。今まで、武士は将軍を助けるとものと信じてきた光秀だったが、帝と会ってからはその考えが揺らいでいた。光秀は帝を敬う信長の気持ちがわかったような気がするともらした。煕子から坂本城の完成が近いことを聞くと、光秀は2人で坂本城へ行くことを思い立った。

琵琶湖の畔に築城された坂本城を訪れた光秀は、煕子にできたばかりの天守閣からの眺めを見せた。家族と過ごす坂本城での暮らしを想像して笑い合う2人だったが、光秀は急に真面目な顔をして、煕子や子供たちを坂本に呼び寄せ、京都に残して人質にはさせないと誓った。すると煕子は、信長と義昭、どちらに心を引かれているかと問うのだった。光秀はどちらも大事だが、今のままではいられないと告げるのだった。

元亀3年(1572年)、4月に、幕府と織田の連合軍が河内に向け出陣した。しかし、信長は参戦することはなく、連合軍も松永を取り逃がした。信長と幕府の足並みが揃っていない様子を俯瞰していた甲斐の武田信玄(石橋凌)は、その年の10月、京に向かって出陣した。

美濃の岐阜城にいる信長を訪ねた光秀。信長は義昭に宛て17カ条の意見書を送っていたが、少々配慮に足りなかったと反省していた。そのお詫びとして鵠(白鳥)を義昭に贈ると言ってきた。義昭に気遣いを見せる信長に対し、河内で武田軍と戦っている家康にも援軍を送るよう促すが、信長は朝倉との戦が控えているため援軍は送れないと告げた。さらに、信玄や浅井、朝倉に上洛を促している義昭を信用できないとし、自分を追い落とすつもりかと光秀に迫る信長だった。そこへ、遠江において徳川・織田の連合軍が武田軍に大敗したと知らせた入った。一方、京の駒(門脇麦)のもとに義昭から手紙が届き、そこには駒から受け取った金で鉄砲を買いたいと記してあった。

義昭に呼び出された光秀。義昭は信長から送られた17カ条の意見書を畳にたたきつけた。その意見書には帝への配慮が足りない、将軍の立場を利用し私腹を肥やしているなど罵詈雑言が並べ立てられていた。我慢の限界だと言う義昭は、武田信玄や、浅井、朝倉と共に信長と戦う決意固めた。側に控えていた三淵からは、最近の信長は幕府より帝に関心を持ち、将軍を無き者のように扱っていると指摘され、光秀にもよく考えて共に信長を討って欲しいと切り出された。

今や、光秀は幕府にとってなくてはならない幕臣となっており、三淵はなんとしてでも味方になって欲しいと考えていた。光秀は義昭を説得し、涙をためながら今一度考え直して欲しいと訴えた。しかし、義昭は信玄と共に戦う意向を変えることはなかった。信玄は浅井、朝倉と共に信長を挟み撃ちにする計画をしており、徳川家康が破れ、松永久秀が敵に回った今、信長は窮地に立たされていた。そして義昭は自分の為に信長から離れろと光秀に問うのだった。

今まで武士は将軍を支えるべきだと信じてきた光秀。上洛し、腐敗した幕府や信長への怒りを募らせ武闘派となった義昭に対し、不信感を抱き始めた光秀にとって、この申し出は受け入れ難いものだった。嗚咽する光秀は「それはできませぬ」と止まらない涙を拭い、その場から立ち去った。そして、元亀4年(1573年)3月。義昭が畿内の大名を集め、信長に対し兵を挙げた。

■第37話「信長公と蘭奢待(らんじゃたい)」あらすじ
上洛間近の武田信玄の進軍が突然止まった。義昭は、信玄や朝倉の援軍を得られず孤立してしまい、藤吉郎率いる織田軍に捕らえられてしまう。二条城にいた幕臣、三淵藤英も捕らえられ、早々に信長側についた細川藤孝(眞島秀和)と再会を苦い再会を果たす。

武田信玄が急逝したことを菊丸(岡本隆史)から秘密裡に知らされていた光秀は信長に報告する。信長をそれを受け、後ろ盾を失った朝倉・浅井への攻撃を開始し、ついに攻め滅ぼすことに成功する。ついに権力の頂点に立った信長は、朝廷に対しある突拍子もない提案をするのだが・・・。

NHK大河ドラマ「麒麟がくる」第37話は12月20日(日)総合夜8時より、BSプレミアム午後6時、BSK午後9時より放送。語り:市川海老蔵。出演:長谷川博己/門脇麦/木村文乃/滝藤賢一/佐々木蔵之介/谷原章介/石橋凌/坂東玉三郎/石橋蓮司ほか。番組公式Twitterアカウントは「@nhk_kirin」。第37話予告動画は番組公式サイトで公開されている。NHKオンデマンドにて見逃し配信中。

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