「私の国」第3-4話あらすじ:戦地での再会と記憶をなくした妹ヨン|BS朝日(全16話)
ヤン・セジョン×ウ・ドファン×ソリョン/AOA×チャン・ヒョクの共演で送る韓国時代劇「私の国」(全16話)が、BS朝日でで無料BS初放送中!5月12日(水)、13日(木)の第3話と第4話の詳しいあらすじと見どころ、豆知識などを紹介、予告動画は作品公式サイトに公開中だ。
※ネタバレなしはこちら⇒第1-4話あらすじ
「私の国」は、激動の朝鮮建国期を生き抜く若者たちの愛と友情の行方を描くロマンス・アクション時代劇。【「私の国」を2倍楽しむ】では、時代背景や実在の人物、5つの見どころ、キャラクター紹介などまとめて紹介している。
■第3話
フィが遼東攻伐軍の先発隊として戦地に送られ、ヒジェは「フィなら、そこが地獄でもきっと救い出してくれるはず」とソノを責め立てる。その後、ヒジェはヨンを探すが見つからない。王とチェ・ヨンが先発隊を送り込んだため、ソノもイ・ソンゲ将軍に同行して戦地に向かうことに。梨花楼に行き、「最後の杯は思い人に」と想いを告白するソノに、「私の最後の杯はフィに捧げた」と答えるヒジェ。
戦地に着いてソノは冷静な分析でイ・ソンゲに戦況報告。その頃、フィは地獄のような最前線の遼東で、生き残りを賭けた壮絶な闘いに挑んでいた。呆然とした一瞬、自ら先発隊の副長に志願したパク・チドに喝を入れられる。隊長にたてついたフィは、日没まで敵将の首を取って来いと無理難題を吹っ掛けられる。組を作るというフィだが、誰も顔を上げない。パク・チドが監視するために同行すると名乗り出てくれる。二人で敵陣に近づき、まるで亡き父のような的確な指示を出してくれるチドのおかげで敵将を射抜くことに成功。しかし、追っ手にチドが斬られてしまう。傷を介抱するフィは彼の腕に入った刺青に気づき、父ソ・ゴムとの関係を知って驚く。ソ・ゴムは元北方討伐隊「黒蛇組」の隊長で、フィに鎧を渡すようチドに頼んでいた。鎧にはフィとヨンの名前が刺繍され、1枚の紙が忍ばせてあった。
遼東に送られる多くは重罪人。チドがそんな場所に志願したのはフィのためだった。チドが語る入れ墨の意味が悲しい。
遼東では、知略と武術に長けたフィが周囲の信望を集めて頭角を現していき、もはや腰抜け隊長の命令を聞くものは一人もいない。そこでフィは医者もどきのパク・ムンボクと酒に弱いチョン・ボムと懇意になる。
父の形見の鎧を着けたフィはまるで隊長のような貫禄。ムンボクとボムの補助を受けた騎兵隊への息の合った弓矢攻撃に注目。
対岸の動かない本隊が都に引き返すつもりかもしれないと考えたフィは、本隊に死亡425名、生存75名と戦況を矢文で知らせる。知らせを受けたのはソノだった。その時、イ・ソンゲは腐った高麗を終わらせるために、軍を引き返す決意を固める。最前線でフィが奮闘していることを知ったナム・ジョンは、それをソノに教えず、遼東の兵を見捨てるようイ・ソンゲに進言し、ソンゲは刺殺隊を送って75名を殺害するよう指示を出し、それをソノに任せる。
実在した李成桂将軍が軍を引き上げる決心をしたのは4つの理由から。「六龍が飛ぶ」20話「豆知識:四不可論」で詳しく説明している。
その頃、都では行首ソ・ソルにも失望したヒジェが梨花楼を離れることを決意。行首が10年前から病を患っていたことを知り、動揺するが、イ・ソンゲ将軍のニ番目の妻、神徳王后カン氏の元へ。梨花楼では、イ・ソンゲが頼りにする五男のイ・バンウォンが部下と共に酒に興じていた。そこにイ・ソンゲからの手紙が届く。王命に逆らって軍を戻せば、チェ・ヨンが家族を狙うと予想し、家族の避難をバンウォンに頼んだのだ。チョンガに第一夫人である母を頼み、カン氏とその子供たちを東北面に避難させるためにバンウォンが馬を走らせる。
史実にもイ・ソンゲの家族思いは描かれている。詳しくは「六龍が飛ぶ」12話「豆知識:①家族思いな李成桂」で。カン氏が、その度胸と感の良さで傍に置くことにしたヒジェが、ひと目で馬上の男をイ・バンウォンと見抜く。果たしてヒジェはバンウォンをどんな人物と評するのか?気位の高いカン氏を演じたのは、「善徳女王」でチョンミョン王女を演じたパク・イェジン。
その頃戦地では本隊が都に戻る準備はじめ、フィは隊長にこれを報告するが聞き入れられず、滅多打ちにされる。対岸では、ナム・ジョンは前線の兵を一人残らず始末しろと、ソノたち刺殺隊を送り出す。夜陰に紛れて刺殺隊がやってきて…。
隊長が火の中に放り込んだ絹の布は、ヒジェがフィの傷隠しに巻いてくれた髪飾りの布。
■第4話
先発隊を始末すべく刺殺隊として遼東に向かったソノが剣を交えた相手はフィだった。運命的な再会に驚くフィの背後の侍衛長ソンノクをみたソノはとっさにフィを庇って刺される。ソンノクを斬ったフィは、瀕死の友を救ってほしいとムンボクに懇願する。「お前にとっては友でも、我々にとっては刺殺隊だ。まずは説得してダメなら頼むのだ」とパク・チドにいわれ、跪いてムンボクに頼む。やがてソノは意識を取り戻すが、ヨンが死んだと聞かされたフィはソノに背を向け、ナム・ジョンへの復讐を決意する。
少年のころ、亡父の埋葬をナム・ジョンに断られたが、息子のソノは、遺体の埋葬を手伝ってくれたことがフィの回想で分かる。
フィはソノを抱えて生き残ったパク・チド、ムンボク、ボムと共に川を渡る。川岸で待ち受けていた刺客がナム・ジョンの仕業と知り、息子のソノまで見捨てたジョンに憤怒する。近くの村に逃げ込んだフィたちは薬房に乗り込む。ムンボクの手当てでソノは一命をとりとめる。村では子供たちが不思議な歌を唄っていた。一方、遼東でフィに斬られたソンノクは息を吹き返し、応援隊と共にフィたちを追う。
このドラマの登場人物たちはまるでゾンビのように生き返るので、死んだと思っても油断されないように。子供たちが歌う歌は「“子”が木を持ち上げたら“李”。子と木が国を得るってさ(木子得國)」。高麗の王族“王氏”の時代が終わって“李氏”つまりイ・ソンゲが王になるという“易姓革命”を意味する。これは同じ時代を舞台にした「六龍が飛ぶ」17話や「チョン・ドジョン」41話、「武人時代」41-45でも詳しくえがかれる。また、「六龍が飛ぶ」22話では「十八子為王」という歌が登場する。
意識を取り戻したソノは、すべてを打ち明けるが、友の裏切りを信じたくないフィは言葉を遮る。だが、ソノはヨンが死んだと教え、生きるために一生隠れて暮らせと言う。ナム・ジョンだけは許さないというフィは、「次に会うときは友ではなく敵だ」と言い捨てる。その時、ソンノクたちにより火矢が射ち込まれ、フィたちはソノを残して都へ戻る。闇の王になることを決心したソノは、お互い捨てられたソンノクと手を組むことに。その頃、ソンノクからの伝書鳩でソノが先発隊の人質になってことを知ったイ・ソンゲは、ナム・ジョンに「国か、息子か?」と迫り、ナム・ジョンは「国」を選ぶ。
フィたちは山賊に取り囲まれるが、ボムの機転で食事のご馳走までありつける。そこで、イ・ソンゲが天下を取ったことを知ったフィは、みんなに別れを告げ、一人家に帰る。
王宮でナム・ジョンは、王族と外戚すべてを捉え、抵抗したチェ・ヨンを護送していると報告し、「この国はイ将軍のものです」という。「謀反を起こせというのか」というイ・ソンゲに、「開国をし、王を殺して王族を根絶やしにしなければ新しい世は築けない。私が手を汚します」と、忠臣ぶりをアピール。その様子を見ていたバンウォンは、「司僕寺正ごときが偉そうに…父上の側近はもともとソ・ゴムだった。新しい世界はお前の物でなく。父の国、そして私の国でもある」とナム・ジョンに言い放つ。ところが今度はイ・ソンゲがバンウォンを跪かせ、役職と品階で人を評価するなと叱責。カン氏を送り届けた息子に、「ご苦労だった」の一言もない父ソンゲに恨みごとを言うバンウォン。
司僕寺(サボクサ)は宮廷の馬や牧場の管理を担当する部署。「馬医」6話で詳しく解説している。
重臣を集めたイ・ソンゲは、「困窮する民を戦から解放し、反逆者から王室を守るために立ち上がった」というと、重臣から「民のためなら、高麗の民である先発隊をなぜ殺したのか?」と問われ、言葉に詰まる。そこにソノが姿を見せ、先発隊が明への投降をしようとしたため全員殺したと、脱走兵の名簿と降伏文書を差し出し、その場を収める。
よく戻って来たと、ナム・ジョンに抱きしめられたソノは、母を捨てたことなど酷い仕打ちを思い出し、怒りを抑えて「フィが来るはずです」と耳打ちする。その夜フィは、ナム家の屋敷に忍び込み、ナム・ジョンを殺害しようとするが、そこに美しく装ったヨンが入った来たために、小刀を収める。ヨンは記憶をなくしていた。立ち去るヨンを黙って見送るフィに、「命令に背けば妹の命はない、ヨンを助けたければバンウォンを探れ」とナム・ジョン。ヨンが大切にされていることを確認したフィは立ち去る。翌朝、思い出の花靴をそっとヨンの部屋の前に置いたフィは、ソノに会って殴りつけるが、「バンウォンの心をつかんで、殺せ」という命令に従うしかなかった。
家に戻って涙するフィが手元に持っていたものは?
一方、イ・バンウォンと共にカン氏と幼い王子たちを守り抜いたヒジェは、カン氏の心をつかみ、カン氏の側近となる。
■キャスト
ソ・フィ役:ヤン・セジョン
ナム・ソノ役:ウ・ドファン
ハン・ヒジェ役:ソリョン(AOA)
イ・バンウォン役:チャン・ヒョク
イ・ソンゲ役:キム・ヨンチョル
ナム・ジョン役:アン・ネサン
パク・チド役:チ・スンヒョン
パク・ムンボク役:イン・ギョジン
チョン・ボム役:イ・ユジュン
他
◇BS朝日「私の国」番組公式サイト
2021.05.10 月~金08:30-10:00
◇「私の国」公式サイト
【作品詳細】【「私の国」を2倍楽しむ】