「花郎(ファラン)」最終回(第20話)ネタバレあらすじと見どころ:花郎たちが選んだ新しい神国の王は?|全20話版
ソヌ(パク・ソジュン)とジディ(パク・ヒョンシク)…果たして花郎たちが選ぶ“真の王”は?そしてソヌとアロ(Ara)の恋の結末は?韓国ロマンチック時代劇「花郎<ファラン>」(全20話)の第20話(最終回)のネタバレあらすじと見どころ、豆知識などを紹介、本作はDVDも好評発売・レンタル中で、作品公式サイトで予告動画が公開されている。
※以下【「花郎」を2倍楽しむ】で紹介した全24話版を20話版にリライトしたものです。【「花郎」を2倍楽しむ】では、ネタバレあり/なしのあらすじと見どころ、時代背景や豆知識などまとめて紹介している。
※原則、無名(ムミョン)を“ソヌ”と、真興王=彡麦宗(サメクチョン)を“ジディ”と表記。キャスト一覧は文末へ。
■第20話(最終回)「新しい神国」
都で流行る歌を知ったジディは、ソヌを呼び出し刀を向けた。その刀を跳ね除けたソヌもまたジディに刀を向け、「親友を死なせたお前を何度も殺そうとしたが、どうしても殺せなかった」という。刀を捨てたジディは「私を殺して終わるなら斬れ。だがそれで終わるのか?いや、結局他の者が権力の座に就き、横暴に振るう。そうなればまた殺戮するのか?お前と一緒にこの神国(新羅)を変えたかった。身分制度により命が失われぬ世にしたかった。狭き神国を出て三国統一の夢を描きたかった…」という。ジディの腕飾りを切り、「これで借りはない。俺たちは行く道が違うからこれで終わりにしよう」というソヌ。次に会うときは敵として会うのか」と答えるジディ。
「お前を殺せなかったと」いうソヌ。そして涙を流すジディ。どんな言葉より二人が友情で結ばれていたことが分かるシーンだ。二人の歩く道は?
ソヌに切られた腕飾りを握りしめるジディは何かを決意し、源花アロを連れてくるように命じ、太后に譲位を迫り「人を殺めずに王座を守る」と告げる。
真興王の代わりにソヌを王位に就け、傀儡王(操り人形)にして新羅を操ろうと目論むヨンシル。ソヌはそんなヨンシルの元を訪れ、花郎と共に新羅の王を変えるつもりだと宣言し、「他の大臣と共に俺を王に推戴してくれ」と頼む。そしてウィファに会って、「はじめは道など存在しない。これ以上誰かの駒ではいられない。これ以上沈黙はしない」と、己の秩序を築くことを宣言する。「謀反を働くのか」というウィファの問いに、「力なき王は何も成し得ません。今の神国に必要なのは国を変える意思を抱く強き王です」と答え、仙門に戻って花郎を率いてほしいと協力を要請し、私の想いですと、手紙を渡す。
「駒になるな」と言う言葉はハンソンの死を前にしてウィファが花郎たちに告げた言葉だ。ウィファに協力を要請するソヌの表情が穏やかで、どこか清々しい。とてもこれから謀反を起こそうとしている者の表情ではない。手紙にはソヌのどんな想いが認めてあるのか?
只召太后の護衛となったスホは、お茶に毒が入っているかもしれないと告げ、太后が飲もうとする茶を取り上げるが、それでも飲もうとする太后の茶碗を取り上げ、自ら飲み干す。そんなスホに即効性のある毒ではないと教え、以前から知っていたと言い血を吐く太后。
太后を慕うスホの男気に胸キュン必至。
一方、アロを軟禁したジディは、ソヌの脅威から王座を守るための人質だと告げる。ジディらしくない言動に戸惑うアロ。そしてジディは花郎を掌握するために仙門へ。真興王として現れたジディに驚く花郎たち。「貴族の子として軟弱な花郎たちは、今後は王室の下で強き精鋭として生まれ変わる」と告げるジディ。「そこにいる王も同じ」というソヌを黙らせ、「3日後の譲位式で王の親衛隊として勤めを果たせ」と言い、ソヌは、「王を支えるかどうかは花郎である自分たちが決める」と言い返す。その後、ジディと共に仙門を訪れた叔明王女にナムモ王女の墓参りで助けてくれた感謝と想いを受け入れられないことを謝罪するソヌ。
ジディに「礼を尽くせ」と言われて、言葉の最後に「…ヨ(言葉を丁寧にする接尾語)」をつけるソヌが可愛い。ソヌもまた聖骨だと知った花郎たちは、ジディとソヌのどちらを選ぶのか?そして、これまでつれなくされてきたソヌから、最後に「あなたはいい女です」と言ってもらえた叔明王女。
スホは、太后が長く毒茶を飲まされていたことをジディに教える。太后の元へ駆けつけたジディは、毒茶を淹れた侍女に刀を突きつけ、パオに処刑するよう命じる。そして「なぜ、毒茶を飲み続けたのか」と聞く。「気づいたときには手遅れだった。守りたいものがあったから逃げ出さなかった。人の心など信じず王は強くあるべきだ」と答える太后のひざ元で泣き崩れるジディ。
最終回は、ジディ役のパク・ヒョンシルのいろんな涙に泣かされる。
ソヌから協力を求められたウィファは、ジディからも仙門に戻るように命じられる。風月主に返り咲いたウィファは、新羅の未来を変えようと花郎たちに呼び掛け、「自らの意志で選択し信じて進め」と諭す。
ついに、只召太后が真興王へ正式に譲位する日。ジディは、結局一度も振り向いてはくれなかったが、「ジディがなぜ王になるのか己に問いながら生きてきた、一度もあきらめなかったのは目を見れば分かる」と言ってくれたアロに「真の王」になることを告げる。孤独な王座に就くことでまた、ジディが眠れぬ日々を過ごすのかと案じるアロ。ジディは、そんなアロに愛の言葉ではなく「お前のお陰で強くなれた」と感謝の言葉を告げる。
譲位式。居並ぶ貴族や大臣たちの前に姿を見せたのはフィギョン。只召太后は次の座にすわり、ついに姿を見せた真興(ジディ)が玉座に座る。式が始まろうとしたその時、ヨンシルがこれに異を唱え、「ソヌを推戴する」と宣言する。そこにソヌを先頭に花郎たちが現れる。「花郎は新羅の王を選んだ!」というスホの言葉に、ソヌが続けた言葉は「真興王、万歳!」だった。そして「王命を狙った代価を払え」とヨンシルに刀を向け、ソヌとジディはお互い約束した道を進むことをその目で確認し合う。
太后、ヨンシル、そしてソヌの実父。フィギョンの驚く表情に注目。実は、刀を交えたとき、「一緒に…三国統一の夢を描きたかった」と言うジディの言葉に、ジディの新しい神国を作ろうとするジディのゆるぎない決意を汲み取ったソヌは、「ジディが思い通りに神国を変えられるよう、政敵を排除する」と約束していたのだ。譲位式でその約束を果たしたソヌは、王座に立つジディに「これで王座はお前のものだ、思い通りに国を変えろ」と心で語り掛け、ソヌは「お前を失望させぬよう。最後までこの道を行く」と心で応える。実は、ウィファに協力を求めたソヌは、講義でジディが語った「理想の王」を手紙に書いて渡していた。ウィファは2人の秘密の行動を唯一知る大人だった。それでソヌの表情が穏やかで清々しかったのだ。
ソヌは父フィギョンに勝手な行動に出たことを謝り、ジディは花郎生活を懐かしく振り返る。自らの力で王座に登りつめたジディを真の王として誇らしく見つめる只召の命は、果てようとしていた。最後の力を振り絞り、断ち切れなかったアンジへの深い恋心を打ち明け、アンジも「憎もうとしたができなかった」とその想いに答える。
太后の最期の言葉も聞かずに立ち去ろうとするアンジ。ここで恋い焦がれる只召大妃のためにスホが最後にもう一肌脱ぐ。
ジディは、手紙でアロを軟禁したのが彼女の命を守るためだったと伝え、アロを手放す。アロを迎えに来たソヌは、これからは一人にしないと、約束の熱い口づけをする。
今もなお断ち切れてはいないアロへの恋心が、手紙の空白から読み取れる。
その後もスヨンとパンリュは相変わらず秘密の恋をしていたが、そろそろその恋も発覚?一方、アロは変わらずその達者な口で金儲けし、ソヌは新羅を守るために駆けずりまわりちっとも約束を守っていなかった。そして半年ぶりにアロの元に戻ってきたソヌは、結婚を申し込みキスする。
真興王に報告する花郎ソヌ。用があるときしか会いに来ない友に不満の様子の王。報告の後の、友として打ち解けたソヌとジディの会話をお聞き逃しなく。
いつも約束を破ってばかりのソヌ。まだ結婚していなかったのかいっ!と突っ込みを入れたくなる。
ラスト、キム・ヒョンジュン(タンセ役)、チョ・ユヌ(ヨウル役)、ト・ジハン(パンリュ役)、パク・ヒョンシク(ジディ=真興王)、そしてパク・ソジュン(ソヌ)が揃って馬で駆ける素敵なシーンをお見逃しなく。
■キャスト⇒相関図
ソヌ/ムミョン役:パク・ソジュン
ジディ/彡麦宗/真興王役:パク・ヒョンシク
マンムン/ソヌ役:イ・グァンス
花郎
スホ役:ミンホ(SHINee)
ハンソン役:キム・テヒョン/V(BTS/防弾少年団)
パンリュ役:ト・ジハン
ヨウル役:チョ・ユヌ
郎徒
タンセ役:キム・ヒョンジュン
カンソン役:チャン・セヒョン
風月堂/キム・ウィファ役:ソン・ドンイル
只召太后:キム・ジス
ほか
◇公式サイト
【作品詳細】【「花郎」を2倍楽しむ】