韓国ドラマ「君は私の春」第13-14話あらすじと見どころ:最悪の誕生日、11歳の自分と向き合うヨンド

2021年08月18日08時00分ドラマ
画像:tvN「君は私の春」予告動画より

屋上でヨンドとダジョンの誕生日を祝おうと隠れていた仲間たちは、ヨンドが酷な言葉でダジョンに別れを告げるのを聞いて驚く!韓国tvN月・火ドラマ「君は私の春」8月16日、17日に放送された第13話と第14話の詳しいあらすじと見どころを紹介、本作は日本ではNetflixで独占配信している。
※ネタバレが気になる方は、先に見どころをご覧になって、あらすじは視聴後の確認用にどうぞ。



「君は私の春(너는 나의 봄)」(脚本:イ・ミナ、演出:チョン・ジヒョン)は、7歳の心の中に抱いたまま“大人”として生きていく彼らが殺人事件の発生したビルに集まって生きることから繰り広げられる物語を描くヒーリングロマンス。【「君は私の春」を2倍楽しむ】では、ドラマの見どころや、韓国での放送前の評判などまとめて紹介している。

■キャスト
カン・ダジョン役:ソ・ヒョンジン
チュ・ヨンド役:キム・ドンウク
チェ・ジュン/チェ・ジョンミン役:ユン・バク
イアン・ノーマン・チェイス役:ユン・バク
アン・ガヨン役:ナム・ギュリ
 ほか

■第13話
ヨンドを引き留めることのできなかったダジョンはミランに「絶対に恋すべき?」と聞き、ミランは「もちろんよ。人間なら恋しなきゃ」と答える。翌朝、ヨンドを呼び出したミランは、江陵で無神経に「体を壊すな」といった言葉を謝る。そしてダジョンが子供のように泣くのをはじめてみたと教え、お守りを渡す。

そんな中、ウナたちの父でビルのオーナーのパク・チョリが99ビルにやってきて住人たちを召集し、ダジョンとヨンドは気まずく向き合う。耐え切れずに体調不良を口実に先に帰るダジョン。

後日、コ刑事たちは指名手配したファン・ジェシクの家を捜索し、小袋に入った粉と殺人の記録を発見する。それはタイトルを付けたファンが犯した3つの殺人日誌だった。
『赤い血、赤いしゃもじ』2003年3月15日、18歳の少年の手引きでファンは女の家に入り、キム・ミョンジャを殺害。『3階の猟犬』2020年12月18日、18歳の少年がファンを殺害するために送ったチョ・グァンフンを99ビルの3階で殺害。『愚かな勇気の代償』2018年6月3日刑事イ・ジョンボムを殺害。
コ刑事はパク刑事にチェイスの体から検出された薬と小袋の粉が同じか確認するように命じる。

ダジョンが働くホテルで行われる結婚式に出席したヨンドは、帰路、巨大なチキンのクッションを持っているダジョンと鉢合わせ。落としたクッションを拾おうとするヨンドの親切を断るダジョンは、二人で作った今までの記憶を消すのも大変だったのに、また新しい記憶を作りたくないと告げる。

ダジョンからヨンドのことを聞いたガヨンは99ビル3階に押し掛け「好きな人を傷つけるなんて。何が怖いの?」と恋を諦めようとするヨンドを怒鳴りつける。

チェイス医師がマ女史から受け取ったUEBにはジョンミンの死の真相があった。2021年1月25日夜、ファンは殺害した3人の写真をジョンミンに見せ、「全員お前が殺したんだ。あの時俺を訪ねたせいだ。お前をいつでも殺せる。お前が死ななければ次の遺体は99ビルの4階から出る」と脅されていたのだった。だが、2003年ファンを訪ねたのはチェイスだった。散歩から戻ったチェイスは、マ女史から「今回の件が成功すれば後腐れなく解決できる。何も心配せず今回だけ一線を越えて」と手術の念押しの電話を受ける。

後日、スンウォンとハヌルはヨンドの誕生日のやり直しをしようとヨンドの家へ。スンウォンが買い物に出た間に、ヨンドがハヌルに本心を語る映像が撮影される。スンウォンがそれをウナに送信するが、ウナは断固としてダジョンに見せない。だが、ガヨンと3人でキャンプに出た先でダジョンのヨンドへの深い愛を知り、その映像をダジョンに送る。それは「一緒にいたい。すごく会いたい。10年でも20年でも時間を戻してでも一緒にいたい」という、ヨンドの狂おしいまでのダジョンへの愛の言葉。2人でイカれた夜を過ごした場所でそれを見たダジョンは、ヨンドに電話し「私もやり直せる。この言葉が本心ならここに来てくれますか?」と告げ、ヨンドは車を走らせダジョンの元に駆けつけ、2人はキスをする。

10話で占い師が“チュ・ヨンド1984年5月10日”を見て「彼は今生きているのか」といった後、愛着を抱くなと忠告するが、ミランは食い下がってその方法を聞き出したようだ。「もしこの人がこの時間に生まれたなら、黒猫がロウソクの火の前に立ってた時だ。この時間なら強く息を吹きかけても火は消えない。(猫に火が燃え移っても)この猫の命は9つある」と。だからミランはヨンドのために9つの命を買った。果たしてミランはそれをヨンドにどう伝えるのか?そして、ダジョンの背中を押した映像のヨンドの言葉の全文はドラマで確かめよう。本作の脚本家はヒョンビン×ハ・ジウォン主演「シークレット・ガーデン」のソン・シギョンが歌う挿入歌「君は僕の春だ」の作詞をしたイ・ミナ作家。12話でコ刑事に吐露したダジョンへの想い、13話でハヌルに打ち明けたダジョンへの愛が、この歌の歌詞とクロスする。
ところで、ガヨンが過去から現在にタイムスリップした王女役を演じる劇中ドラマ「ザ・プリンセス」で、相手役を務めているのは俳優キム・ナミ。今回はパトリックとガヨンの恋の手伝いもしてくれる。


君は私の春■第14話
離れていた時間を埋めるように、できるだけ多くの時間を2人で過ごそうとするヨンドとダジョン。テレビのニュースに偶然映り込んだ2人のラブラブぶりを見て、江陵のミランも2人の仲が戻ったと知る。

ジノは思いを伝えにハヌルに会いに来るが、彼の視線がウナを追いかけるのを見て帰る。しかし、ウナの熱い視線の先にはテジョンが…。2人はダジョンにいつ告白しようか悩んでいた。そんな中スンウォンの恋愛バラエティ番組の収録が始まり、意を決してジノはハヌルに花を差し出すが、ハヌルはそれを断り、結局一組もカップル誕生とならず番組はお蔵入りに。番組の進行を担当したパトリックは、スンウォンに頼んで99ビルの屋上でガヨンとの密会に成功するが、パトリックの一直線すぎる想いを心配するガヨンは1週間だけ別れてみようと提案し、パトリックは怒って帰ってしまう。

警察では事件現場の録画映像からノ・ヒョンジュ殺害はファン・ジェシクの犯行と断定する。そして彼の家から見つかった直筆の殺人日誌などから、ジョンミンの単独犯行と思われた3件の殺人事件は、ファンが共犯者あるいは協力者だと判断する。また、ジョンミンの遺書はファンが作成、チェイス医師に薬を飲ませたのもファンで、彼はジョンミンとチェイスの2人に恨みを持っているという考えを捜査班全員で共有する。コ刑事はチェイスを呼んで、ファンの居所やファンとの関係を問う。チェイスは答えずに席を立ち、「何を隠そうとしているのか」というコ刑事の質問に答えず帰る。

ファンの犯行はテレビでも報道され、ダジョンも知るところに。ヨンドは警察に出向き、ファンが残した日誌などの筆致からすべて同一人物が書いたもので、『純潔なる殺人』だけは想像で書いたものだと分析する。そして頻出する“18歳”という言葉から、ジョンミンかチェイスのいずれかが殺人の引き金になったかもしれないと話す。

その頃チェイスがダジョンの前に現れる。ダジョンは教会のことを聞いた時、チェイスが昔の記憶がないといったことが嘘だと確認し、オルゴールの中にあった写真の裏の「ずっと捜してた」という言葉の意味を尋ねる。そして「あの時助けてくれる人が誰もいなかったら、助けたい、いまでも…」というダジョンに、教会での出来事を語り始めるチェイス。あの時、教会にはダジョンの頭を撫でた子とダジョンに怒った子がいた。2人は双子の兄弟で兄は名前も付けてもらえず教会の児童施設に売られた。あの日、母は弟も捨てに来た。兄弟はそれを悟って隠れた。弟はクリスマスツリーの中に隠れ、ダジョンが黙っていてくれたおかげで見つからずに韓国に残れた。それから弟はずっとダジョンを捜していた。一方、兄はみつかりアメリカに養子に出された。その日、ダジョンがすれ違った車の中に見たのが幼いチェイスだった。

退勤時間にあわせてヨンドが迎えに来る。ヨンドのおかげで過去のトラウマに向き合えたダジョンは、ヨンドを助けてやれなかったことが腹立たしかったと話し、ヨンドは車の中で辛い過去を話す。兄が死んだとき誰も慰めてくれなかった。母は腎臓の提供をしなかったヨンドを受け入れず、ヨンドは兄の死が自分のせいだと苦しんだ。唯一の慰めとなったのが初恋の人の飴だったと。ダジョンは「もし私がその場にいたら激怒したと思う。でも今のヨンドがそこにいたら、きっと母親を抱きしめたはず。当時の母は今のあなたより幼く、怖かったはず」。そしてかつてヨンドは話した「近い人の死んだときは魂、天国、転生…何もかも信じたくなる。病気から開放されて好きなところに行き、天国で好きなものを食べているはず。とても会いたくなったらきっと風になってそばを通るはず」という言葉を母親にいって抱きしめてやるはずと。納骨堂に車を走らせたヨンドは、少年ヨンドを見向きもしなかった母に、今のヨンドが手を差しだし、握り返した母をそっと抱き締めてやる。母は泣きながらヨンドの名を呼び、謝る。

過去のトラウマに向き合えたヨンドに、ダジョンはご褒美の飴を上げる。その時ヨンドは、傍の石で丸く囲っている花を見つけ、初恋の人がそばにいたことに気づく。そしてその花の横に飴を挿す。

ダジョンを大事にしたくて車のドア開けのサービスまでするヨンド。ヘアチェンジしてお洒落までも。果たしてダジョンの反応は?しばらく秘密にするはずが、友人や出会う人ごとに彼女ができたと言いふらすヨンドにあきれるダジョンだが、彼女も…。ダジョンにはデレデレだが、ファンが遺した文書の筆致から事件を見事に分析するヨンド。
今回、ヨンドと看護師たちとの食事の席で、ヨンドと看護師オ・ミギョンとの出会いがミギョン自らの告白で明らかになる。8年前、夫が死の直前にかけてきた電話を多忙を理由に受けなかったことで、ミギョンは死を考えるほどに苦しんでいた。ヨンドはたった一度、それも診察途中で席を立ったミギョンを心配し、電話を掛けた。「死んだ人の分まで生きようとしなくていい」の言葉に救われた彼女は、ヨンドが精神科医院を開院すると聞きつけて看護師に名乗り出たのだった。
ヨンドのおかげでダジョンは9話で過去のトラウマと向き合うことができた。今回はヨンドの番だ。ダジョンがナレーションが優しい。


「君は私の春」は7月5日から、毎週月・火曜夜9時から、韓国ケーブルテレビtvNで放送、日本ではNetflixで独占配信している。

tvN「너는 나의 봄」番組サイト
Youtube|日本Nefflix版予告動画

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