新たな登場人物により深みを増す「ある日~真実のベール」第3-4話あらすじと見どころ:弁護士〜自白

2021年12月06日08時00分ドラマ
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キム・スヒョンとチャ・スンウォン主演の社会派犯罪ドラマ「ある日〜真実のベール」(全8話予定)がAmazon Prime Videoにてプライム会員向けに独占配信中!第1話では事件発生、第2話では主人公ヒョンスが拘置所に勾留されるまでが描かれたが、気になる第3話と第4話のあらすじと見どころを紹介しよう。
※2021年11月27日から毎週土日に1エピソードずつ追加配信される。



「ある日~真実のベール」は、ある一夜の事件がきっかけで殺人の容疑者になってしまった大学生とそれを助ける三流弁護士が歪んだ司法制度に挑むドラマであり、2008年にイギリスのBBCで放送されたドラマ「クリミナル・ジャスティス」のリメイクでアメリカやインドでもリメイクが制作されるほどの人気を博した作品だ。

■第3話「弁護士」
グクファ殺人事件の被疑者として拘置所に送られたヒョンス(キム・スヒョン)は名前や年齢、暴力団組織との関わりなどを尋問された後、再び全裸にされ身体検査を受け、他の囚人と同様に収監されるが、他の囚人からリンチを受けていた同部屋の男に鎮痛剤を渡したところを見られ、目をつけられてしまう。更に検察と警察は「犯行の残忍さと余罪の可能性」を言い分にヒョンスの実名や写真を全国に公開してしまい、ヒョンスは獄中でもリンチの対象になってしまうが、拘置所を束ねるボス格の囚人ト・ジテ(キム・ソンギュ)だけはヒョンスに関心を持ち、救いの手を差し伸べる。

一方、ヒョンスの弁護の正式な契約をしに実家を訪れたジュンハン(チャ・スンウォン)は家の事情を察して割引料金での弁護を提案するがそれでも両親にとっては受け入れがたい金額だった。ジュンハンはその後、事件現場に潜入して新たな手がかりを見つけるが、ジュンハンから提示された金額を見て困惑していた両親は、ローファームの代表弁護士パク・ミギョン(ソ・ジェヒ)が無料で弁護を申し出た為、ミギョンへの弁護依頼を即決してしまい、突然の弁護士交代にヒョンスとジュンハンは困惑する…。

そして拘置所ではある夜起きた事件がきっかけでヒョンスは自身にとって不利になる行動を起こしてしまう…。

■見どころ
第3話では登場人物が一気に増えるが、中でも注目したいのがヒョンスを救おうとする人物だ。まずは拘置所で一目置かれる囚人ト・ジテ。ヒョンスに暴行を加える他の囚人とは異なり、ヒョンスの力になろうとするが、その理由や目的は明かされていない。もう一人はヒョンスの弁護を無料で引き受けたパク・ミギョン。ローファームの代表だが警察署長と通話しているシーンが描かれ、こちらもヒョンスを弁護する理由や目的は今のところ明かされていない。

また、今回もキム・スヒョンの迫真の演技は視聴者リアルな恐怖や絶望感を与えた。他の囚人から首を吊らされるシーンが登場するのだが、恐怖と苦痛にもがく姿はもちろん、縄を解かれた後の呼吸までが生々しい。監獄での想像を絶する生活に耐え切れず逃げ出そうとするシーンが登場するが、その時の絶望と恐怖に満ちた表情が視聴者に臨場感を与え、動揺して物事を不利な方向に進めてしまう姿は視聴者にもどかしさを与えて、より作品に没入させる。

OneOrdinaryDay一方、チャ・スンウォン演じるジュンハン弁護士はどんな状況でも口をへの字にして何かを考えているようなのだが、何を考えているのかは決して伝わらないミステリアスさがあり、感情移入しやすいヒョンスのキャラクターとは対照的に描かれている。足先にアトピーを患い、サンダルで行動する長髪・無精髭の三流弁護士という役柄で、パンツ一丁で足のケアをしながらビールを飲むだらしないシーンがたびたび挿入されるが、仕事となると渋さが光る。アメリカ版リメイクで同役を演じたロバート・デニーロとも一味違う渋さだ。作中では今のところ離婚した妻と娘がいる事ぐらいしか素性が明かされておらず、金銭的に苦しんでいるヒョンスの家庭を見て弁護料金を予定から4千万ウォン(約400万円)も値引きしてしまうなどお人好しな描写も見られるが、彼もまた弁護を引き受けた真意や目的は定かではない。

■第4話「自白」
アン・テヒ検事(キム・シンロク)とパク・サンボム刑事(キム・ホンパ)は裁判を有利に進める為に、ヒョンスにグクファの遺体を見せて動揺させた上で嘘発見器にかけようとするが、これを知ったジュンハンと、ミギョンを手伝う新人弁護士スジン(イ・ソル)は強引な捜査に抗議して尋問を中止させる。

勾留を継続するかどうかの審査でも釈放が叶わず、拘置所に戻される絶望から慟哭するヒョンス。ジュンハンは事件現場から見つけた手がかりから被害者が3年前から麻薬指定された薬物をたびたび処方されていた事を突き止め、ミギョンはテヒに処方箋を見せ被害者が薬物中毒者だった事を証明し、ヒョンスの自白を条件に求刑を無期懲役・死刑ではなく懲役10年にするよう裏取引を成立させる。

信じてもらえない無実を主張して無期懲役または死刑になるか、嘘の自白をして懲役10年の判決を受けるか。ヒョンスは究極の選択を迫られジュンハンに相談するが…。

■見どころ
第4話ではいよいよ警察と検察、弁護士と検察の間でそれぞれの思惑をぶつけてせめぎ合う様子が描かれる。まず冒頭でテヒがサンボムに対して、どんな結果が出てもヒョンスを犯人と断定するのに有利になるとして嘘発見器検査を提案。サンボムも検査の前にヒョンスに被害者グクファの遺体を見せて動揺させるなど、ヒョンスを犯人にする上で都合のいい作戦を企てた。また、無料で弁護を引き受けたミギョンも最終的にはテヒと量刑について交渉し、求刑をより軽くする為にとヒョンスに嘘の自白を迫る。殺していないというヒョンスの主張とは全く別の次元で裁判をゲームのように進めようとする公権力の闇が描かれた。

なお、被害者グクファ役を演じたファン・セオンは第4話でバストアップのヌードを披露している(解剖後の傷だらけの遺体としてだが)。また、キム・スヒョンも第3話では再び背面からの全裸シーンが登場しており、本作は役者としても勇気のいる作品だったのではないだろうか。地上波では見られない体を張った演技にも注目したい。

■キャスト
キム・ヒョンス役:キム・スヒョン
シン・ジュンハン役:チャ・スンウォン
ト・ジテ役:キム・ソンギュ
アン・テヒ役:キム・シンロク
パク・ミギョン役:ソ・ジェヒ
ソ・スジン役:イ・ソル
パク・ドゥシン役:ヤン・ギョンウォン
パク・サンボム役:キム・ホンパ

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