NHK「王女ピョンガン 月が浮かぶ川」第13話あらすじと見どころ:ナ・イヌが剣を握る理由!|全22話
「タルに刀を持たせるな!」亡きオン将軍(カン・ハヌル)が残した遺言には理由があった…NHKBSプレミアムにて日本初放送中のキム・ソヒョン×ナ・イヌ主演「王女ピョンガン 月が浮かぶ川」、1月30日(日)放送の第13話のネタバレあらすじと見どころ、豆知識を紹介、番組サイトで予告動画とメインキャストのインタビュー映像など公開している。
●韓国で未放送、未公開映像収録のDVD-BOXスペシャルディレクターズカット版4月発売決定
※ドラマ本編[ステレオ2か国語(主:日本語吹き替え/副:韓国語)| 字幕放送有り]
※20話版を視聴してあらすじ紹介しているので、あらすじや見どころが前後している場合もあること、ご理解ください。
「王女ピョンガン 月が浮かぶ川」は、三国時代の高句麗(コグリョ)を舞台に、国を守るために戦う王女と純朴な青年の真実の愛の物語。
全30話版のネタバレあらすじや、時代背景や、押さえておくべきキャストについては【「王女ピョンガン 月が浮かぶ川」を2倍楽しむ】で詳しく解説している。ドラマの見どころは5つの見どころで詳しく紹介している。
※KBS演技大賞で同じ賞を受賞した本作と「恋慕」の比較はこちら⇒トキメク時代劇、共通点はヒロイン主導の韓国フュージョン史劇
■キャスト⇒相関図
ピョンガン/ヨム・ガジン[カジン]:キム・ソヒョン(声:合田絵利)
オン・ダル[タル]:ナ・イヌ(声:三木眞一郎)
コ・ゴン[コン]:イ・ジフン(声:河西健吾)
へ・モヨン:チェ・ユファ(声:甲斐田裕子)
オン・ヒョプ:カン・ハヌル<特別出演>(声:阪口周平)
ほか
■第13話あらすじ
ピョンガンと養母を救うために敵の兵士を斬ったタル。初めて人をあやめたことに強い衝撃を受け落ち込む。幽霊谷の村では、コ・ウォンピョの策略による襲撃に備え、兵の修練と村の防備を急ぐ。村長のサ・ウナムからタルの亡父の話を聞いたピョンガンは、タルをある場所に連れて行く。タルが幼いころに父と行った墓だ。それが誰の墓か聞いたタルは…。一方コ・ウォンピョは、国王を毒殺するための毒薬を作るようモヨンを脅す。
■以下、第13話ネタバレ
危機にさらされたピョンガンと養母を助けるために初めて人を殺めたタルは鮮血に染まった手を見て涙を流す。遺体を埋葬してきたというタルに、まるで刺客時代のような口ぶりで、罪悪感を持つ必要がないというピョンガンを、やりきれない思いで見つめるタル。
その頃、コンは長白薬草房にいた。王宮での騒動がヒョン妃の懐妊儀式のためと知っているモヨンを見て、占い師を仲介したのが彼女だと確信したコンは、賭けを持ち掛ける。お互い質問して真実だけを答える。嘘の答をした場合、罰として酒を飲むという賭けだ。そして「私を好きなのか?」と質問し、モヨンはこれを否定して罰酒を飲む。今度はモヨンが「コウォン太子の師匠と近衛隊長になったのは、王女のためで、今も王女を待っているのか」と聞くと、「他の男と結婚した女を待つわけがない」と軽く流し罰酒を飲むコン。お互いきりがないといっていよいよコンが「いつから新羅の密偵になったのか?もともと新羅の人間なのか?」と尋ねる。だがモヨンが答える前に、コ・サンチョルが重傷を負ったという知らせが入る。父が自分に黙ってピョンガンを暗殺しようとしたと察したコンは、モヨンに見張りをつけて屋敷に駆け戻る。
王女暗殺を計画した父を責めるコンだが、反対に大対盧(テテロ)キム・ピョンジンを逃がしたことで責められ、ピョンジンを味方につけるべきだと訴え、父に慎重になるよう忠告する。
幽霊谷。時がたつほどに人を殺めた衝撃が深まるタル。「順奴部の復権はそれほどの犠牲を払ってやる価値があるのか」と、問われたピョンガンは、「苦しむならタルはやめてもいい」と抱きしめる。その頃、ウォンピョは「軍を作って武器まで準備している順奴部の討伐」を王に願いでる。諸加会も同意するが、王は「王女まで逆賊扱いするのか!」と不快感をあらわにし、今後、討伐や逆謀を口にするものを一人残らず処刑するよう近衛隊長のコンに命じる。
ピョンガンは、ウォンピョによる襲撃と、今後、順奴部を逆賊にしたてて討伐軍を送るかもしれないとサ・ウナム村長に報告する。これを予想していた村長は全国の順奴部に密書を送っていた。そして襲撃に備えて村人全員で動き出す。だが、その中にタルはいない。
タルの苦悩が、亡きオン将軍の遺言のためだと考えたピョンガンは、サ氏夫人と村長からオン将軍について聞き、遺言を残した理由に思い当たる。実は、少年タルは父オン将軍に連れられて岩の墓の前に折れた宝剣を埋めたことがあった。当時、それが誰の墓かは教えてくれなかったが、その墓は、タルの母の墓だった。将軍は、国を守り、民を救う、といった大義のために、大切な妻を死なせたしまったのだ。だから「タルに剣を握らせるな」という遺言を残した。だがそれは、「大義や名分など大事ではない。命がけで守るべき人、その一人のために剣を握れ」という意味だった。それを知ったタルは、「準備ができたか!」という亡き父の声に、「私の愛する人を守ります」と答え、埋めた父の宝剣を掘り出しし、心配そうに見つめるピョンガンに「やっと剣を握る理由が分かった」と告げる。
※折れた宝剣を埋めたのは第1話
その頃、王宮を穢した罪で囚わえた占い師トゥ・ジュンソ(天誅房の頭)の非凡な能力が気になるチン王妃は、彼を処刑せずにいた。そんな王妃の心中を見抜いたジュンソは、「王様の身に危険が及ぶ卦が出ている」と告げ、その占いが外れたら自らの首を差し出すという。一方、「順奴部復権のための会合」がなぜウォンピョに漏れたのか気になっていた王は、一度はコンを疑うが、コンに助けられたキム・ピョンジンが彼の潔白を証言する。今後ウォンピョたちが私兵を動かして順奴部の討伐に出るかもしれないことを杞憂する王は、北周との国境を守る絶奴(チョルノ)部の兵を呼び戻して、ウォンピョと決着をつけようと考えるが…。
※絶奴部:北部、後部とも呼ばれ、王妃は絶奴部から立てられることになっていおり、王妃を出す部族として力はあった。ドラマでもヨン王妃はこの部族出身だが、あまり力のない設定となっている(詳細は知っておくべき貴族勢力(五部)参照。
その頃、ウォンピョに呼び出されたモヨンは、決して毒とはバレずに王を急死させる毒薬を内密に作れと脅され、モヨンの正体を知るコンからも、「王女の順奴部再建計画の内容と、王女を助ける理由」を話せと脅される。父子から脅されたモヨンは、「ウォンピョから王に飲ませる毒薬作りを命じられた」と明かし、「毒薬を作るか、断ってウォンピョに殺されるか、どちらを選べばいいでしょうか?」と切ない眼差してコンに答えを求める。
一方、タルは武芸の修行のために再び山に戻り、村では討伐軍の襲撃の準備を進める。様子を見に来たウォルグァン和尚は、「自分のためにみんなが命を落とすかもしれない。タルも苦しめている」と嘆くピョンガンに、「それは王女のせいではない。信頼と恋心のせい」と教えてやる。そして心配なのはタルではなく、王女自身の中にある「迷い」だとも。
山に戻ったタルを待っていたのは、和尚ではなくピョンガン。ピョンガンは自らの迷いを払うために、タルと真剣での勝負を挑む。剣を交わしながら「タルを利用するために、心も山も奪った」と告白するが、「知っていて、それでも一緒にいたい。俺がお前を選んだ」とピョンガンへの想いを口にし、ピョンガンの剣を払いのけるタル。二人が変わってしまうことを恐れる彼女に、変わらぬ想いを告げ「私の妻を失いはしない」と抱きしめ、約束の口づけをする。その夜、ピョンガンは、母が残してくれた守護石の片方を夫婦の証としてタルの腕に巻く。
太子との食事の席で王が突然苦しみ倒れる。原因がわからず、太子は毒を疑うが、医師は胃腸炎に似た症状で服毒の形跡はないという。手を尽くしても改善せず、チン王妃は占い師トゥ・ジュンソに助けを求め、彼を王の元へ連れて行く。実は、モヨンはコンから解毒剤を作るよう指示されたおり、それをジュンソに渡していた。王殺害の絶好のチャンスだが、簡単に死なせるわけにはいかないと考えるジュンソは、王に解毒剤を飲ませて命を救う。
王毒殺に失敗しウォンピョは、今度は兵権委任を得ようと、病床の王に代わって太子に願い出る。父王の順奴部への思いを知る太子はこれを認めず、ピョンガンが順奴部に脅されていると説得されても、「姉は他人に利用されたりしない」と断固拒絶。自分もも利用されたくないと立ち去る。兵権委任にも失敗したが、ウォンピョはすでに桂婁部の私兵を先発隊として幽霊谷に送っていた。一方、襲撃に備えるピョンガンの元に順奴部の武将たちが集まる。だが、周辺を見張っていたプンゲとタラ・ジンたちが先発隊に捕らわれてしまう。
深夜、そっと高句麗を発とうとしたモヨンを、「傍にいてほしい」とコンが呼び止める。「他の女を恋慕する男にこれ以上利用されたくない」という彼女に、「それならお前が奪えばいい」というコンを試すように、ピョンガンが窮地にあることを教えるモヨン。コンは血相を変えて父ウォンピョの元へ。父が謀反を起こそうとしていることを知ったコンは、「一族の嫡男として、王女を手に入れろ」という父の命令に従い、夜明けとともに桂婁部の私兵を率いて順奴部討伐に向かう。その頃、ピョンガンは人質解放のために単身で先発隊の元へ乗り込む。そして軍を率いてやってきたコンに、「順奴部は最後まで戦う」と宣言すると「王女が止めるまで桂婁部も最後まで戦う」と言い返すコンは、王が危篤だと、ピョンガンを揺さぶり、「王女が王宮に戻ってこそ高句麗の平和が保たれる」と告げる。自分が王宮に戻った後、順奴部を皆殺しにする魂胆を見抜くピョンガンは、「自分だけを殺せ」とコンに迫る。その時、プンゲから事情を聞いたタルが駆けつけるが…。
■見どころ
ピョンガンと進む道がどんな道なのかを改めて思い知るタル。今回、回想の中で久々にオン将軍(カン・ハヌル)が登場するのでお見逃しなく。大対盧キム・ピョンジンを助けた一件で、王からの疑いを晴らしたコン。これも計算ずくなのか?
山頂での、ピョンガンとタルとの本音をぶつけ合いながらの真剣勝負の迫力に圧倒される。心を決めたタルはもはや無敵の強さのようだ。
コンのためにわざと王毒殺に失敗したモヨン。モヨンの流した涙はコンへの愛、その涙をぬぐったコンの指に愛は込められているのか?揺るぎない主人王カップルのロマンスの裏で、計算づくの二番手カップルのロマンスも気になる。そしても一つのロマンス。プンゲのタラ・ジンへの想いも膨らんできたようだ。
◇NHK「王女ピョンガン 月が浮かぶ川」番組サイト
2021年10月31日 日曜21:00~22:00 日本初放送
【作品詳細】【「王女ピョンガン 月が浮かぶ川」を2倍楽しむ】