興宣君（チョン・グァンリョル）が、命の恩人でもあるチョンジュン（パク・シフ）の命を三度狙い…テレビ東京にて地上波放送中の「風と雲と雨」（全28話）2022年5月31日（火）・6月1日（水）第21話と第22話のネタバレあらすじと見どころ、豆知識をご紹介、DVDも発売中で公式サイト、Youtubeにて予告動画が視聴できる。



「風と雲と雨」は朝鮮最高の観相師と神力を持つ王女、運命に翻弄される愛の行方とキングメーカーたちの王位争奪戦を描くアクション・ロマンス時代劇。【「風と雲と雨」2倍楽しむ】では、2020年に行われたイベントレポート、スペシャル映像、インタビュー映像、各話のあらすじと見どころなどまとめて紹介している。
※当時の時代背景については歴史：哲宗（チョルジョン）、朝鮮最後の王位争奪戦で解説。

※以下、オリジナル全21話版で視聴しているために、カットされた部分やあらすじが前後することもあることご理解ください。また詳しいあらすじを知りたくない方は、見どころと※豆知識をご覧になってあらすじは確認用としてご利用ください。

■キャスト
チェ・チョンジュン役：パク・シフ
ポンリョン（ポンリョン）役：コ・ソンヒ
興宣大院/イ・ハウン役：チョン・グァンリョル
チェ・インギュ役：ソンヒョク
　ほか

■第21話あらすじ
ボンリョンからジャヨンへの贈り物を家まで届けてやるチソンは、自分が興宣君からもらった高価な絹織物も贈ろうとし、遠慮するジャヨンに無理に渡す。そこにジャヨンの兄スンホがやってきて今後、三田渡場にはいかせないと身分違いを言い渡され追い返されてしまう。その三田渡場ではベルヌーから結婚祝いだと自転車のプレゼントをもらったボンリョンは、怖いほど幸せな日々を送る。一方、興宣大院君は国巫からボンリョンの能力の高さを聞かされ手に入れようと企む。

一人で興宣大院君に会いに行くと聞いたボンリョンは不安に駆られ、万一何かあった場合は貿易館のイ・ドギュンの元へ行くよう忠告する。そうしてチョンジュンの帰りを待つボンリョンだったが、以前見えた怒り狂う興宣大院君の恐ろしい幻影が再び見え、それが間も無く現実になることを悟る。そして三田渡場も襲われると分かり急いで民衆らを非難させようとするが、インギュらが訪れ、火を放ち人々は刀や銃で襲われてしまう。ボンリョンはダインに貿易館にいるイ・ドギュン宛の手紙を託す。

その頃、雲峴宮では興宣大院君と酒を飲みながら談笑するチョンジュン。興宣大院君はチョンジュンの言動をさりげなく探り、ボンリョンを利用しようと王宮に戻るよう勧めるが、ボンリョンとは先代王も認めら夫婦だと答え、どんな提案をしてももはや自分の命令を聞かないことを改めて悟った大院君は、チョンジュンが帰った後、配下の者にチョンジュンを襲わせる。かろうじで逃げたチョンジュンは、ボンリョンの忠告に従い豪商イ･ドギュンの元へ駆け込む。ボンリョンを探しに行くというチョンジュンを危険だからと止めたドンギュは、部下にボンリョンを捜して連れてくるので先に出発するよう促す。それでも待つというチョンジュンを気絶させ、船で共に外国へ逃亡させる。

3年後、1866年。外国船が入港し、降り立った宣教師たちの中にチョンジュンの姿があった。一方、興宣大院君は勝手に国境を越えて大同江にまで進出して通商を要求する俄羅斯（今のロシア）や、朝鮮の事情と地理を調べるために出没する異様船（正体不明の外国船）に頭を悩ませていた。

そんな中、趙大妃は王妃選びを急がせる。大院君は第二の壮洞キム氏を生み出さないためにも慎重に構えており、いまだに気に入る相手が見つからず苦慮していた。大院君と手を組んだおかげで朝廷に生き残ったキム・ビョンハクは、身寄りのない娘を王妃にするしかないと言い出す始末。

一方、ナハプの月成楼で楼主となったソンファは、妓楼にやってくる客の情報をインギュに流していた。そんな妓楼には相変わらず、ジャヨンの兄ミン・スンホが弘文館の副提学となった大院君の長男イ・ジェミョンと入り浸っていた。

パルヨンは未だにチョンジュンのことを思い出しながらも、立ち入り禁止となっている酒幕「ペオゲの宿」をねぐらにその日暮らしをしていた。新たに仕事を見つけたと女将の弟クチョルと向かった先にマンソクが現れ、ついていくとそこには懐かしいチョンジュンの姿が。パルヨンらは涙ながらに3年ぶりの再会を喜ぶ。チョンジュンが連れていかれた先は英吉利（イギリス）だった。法国（フランス）の神父にも助けられ列車など多くの異文化に触れた。3年間の間マンソクとは連絡を取っており、マンソクは大院君を警戒してパルヨンたちと縁を切っていたのだった。女将は都を離れて酒幕を開き赤導師はそこで占いをして一緒に暮らしていた。かつての仲間が皆無事であることに安心するチョンジュンは、愛しいボンリョンは大院君の監視下に置かれ、更に薬のせいでチョンジュンのことを覚えていないことをマンソクからの報告で知った。

朝廷では数名の王妃候補の名が挙がるが、どれも大妃の息がかかった家門。大妃は気に入らないなら他に候補を挙げるよう言うが大院君には別の候補を挙げるあてがない。大院君はボンリョンに候補の娘たちを占わせていた。占いの途中、ボンリョンは赤ん坊の泣き声が聞え外に飛び出す。そんなボンリョンを遠目で見つめ必ずボンリョンを助け出すと固く誓う。

■見どころ
冒頭、「好きな人で出来たらその人に」と遠慮するジャヨンに、強引に渡すチソン。きっとその相手がジャヨンだろうが、チソンの純愛は伝わるのだろうか？

チョンジュンを逃がした手下に対する興宣大院君の鬼の形相でのお仕置きが恐ろしい。柔和な表情とのギャップにカリスマ俳優チョン・グァンリョルのすごさを再確認。そんな大院君は専横を極め高宗は完全な傀儡王。中には正しい政治改革もあるが、結局壮洞キム氏の横暴が大院君にとってかわっただけ。しかもボンリョンまで利用し、薬まで使って従わせるとはひどすぎる。ところで、ボンリョンが耳にした赤ん坊の泣き声は？

異様船が入港する場面では、神父に変装した前髪下ろしの素敵なパク・シフが一瞬みられるのでお見逃しなく。

■第22話
貿易館を訪ねたチョンジュンは、豪商イ・ドギュンに王妃選びに介入すると伝えハ・ジュノという新しい身分を手に入れ、ジャヨンに会いにいく。チョンジュンは「王妃の気」を持っているとジャヨンに教え、揀択に参加して王妃になり、この国と自分を助けてくれないかと持ち掛ける。世話になったチョンジュンのためなら従うが、王妃になれる自信はないというジャヨンに、王宮の内情を探るだけでも構わない、と言いながらも、ボンリョンもずっと以前からジャヨンに王妃の気があると予言していたと伝える。こうして大院君の妻の親族であるジャヨンを高宗の妃にする計画がはじまる。※揀択（カンテク）：王や世子の妃を選ぶ審査。詳しくは【韓流コラム】“揀択（カンテク）”で。

大妃はキム・ビョンウンからの手紙を受け取る。大院君に対抗できるのはビョンウンしかいないと考える大妃はインギュに江華島に行かせてビョンウンの腹を探るよう指示する。

大院君の前で従順で意のままになる娘をジャヨンが完璧に演じきった結果、チョンジュンの思惑どおり大院君がジェヨンを気に入る。ジェヨンは久々にチソンと再会し、ある場所に行くように伝える。そこでチソンはそこでチョンジュンと再会する。チョンジュンはチソンが自分の代わりにボンリョンを守っていてくれたことに深く感謝する。

マンソクの子母銭家で千両を借りているミン・スヨンは、担保として家系図を持参するが、断られ屋敷を明け渡すよう言われる。そこに豪商イ・ドギュンのおかげで新しい身分証を手に入れたチョンジュンが清州の大地主の息子ハ・ジュノと名乗って千両を肩代わりしてやる。
※子母銭家（チャモジョンガ）：朝鮮時代の高利貸し

スヨンの紹介で大院君の長男イ・ジェミョンに近づくことに成功したチョンジュンは、大院君側の大臣ばかりを狙って成敗し、奪ったものを民に渡す大怪盗チャン・サムソンについて言及する。パルヨンたちも義賊チャン・サムソンのうわさを市中に広める。チョンジュンは大怪盗をとらえるために都に来たと話す。

民たちは景福宮債権工事のために駆り出され、貧しい両班は寄付金で破産寸前。民らが虐げられている現実を目撃したチョンジュンは、より良い朝鮮を築き上げるべく大院君に協力しジェファンを国王に仕立てたはずだったが、実際はキム一族の時代とさほど変わらない状況を目の当たりにして嘆く。そこで朝鮮を立て直すため再び立ち上がる。

ミン・ジャヨンを占ったボンリョンは「もし彼女が愚かで哀れなら、彼女の後ろに黒幕がいて“虎の興宣君”を欺く者が再び現れる」と予言する。偽の四柱とは異なるボンリョンの占いに戸惑う大院君は、街中で偶然チョンジュンらしき人物を見かけたこともあり、嫌な予感に襲われる。ペオグの宿を調べさせはするが、ジャヨンを王妃に選ぶ。

そんな中、大院君の元へ矢文が放たれる。そこには大院君とチョンジュンの2人がかつて交わした会話の内容が書かれていた。いよいよチョンジュンが戻ってきたと確信した大院君はチョンジュンを捕らえるよう命じ、ボンリョンを雲峴宮の離れに移せと命じる。しかしその道中にチョンジュンが現れ、ボンリョンを気絶させて連れ去る。

その頃、江華島でビョンインと再会したインギュは、ビョンインが再びボンリョンを手に入れ朝廷を我が物にしたいと考えていることを見抜く。そしてインギュを寄生虫呼ばわりし部下に殺害させようとするが、インギュは手の者を忍ばせており、ビョンウンは返り討ちに遭い、命果てる。

翌朝、チョンジュンたちの新たなアジトで目覚めたボンリョンは、自分がチョンジュンの想い人だと聞かされる。一方、王宮では嵐の中、王妃に選ばれたジャヨンと高宗の盛大な婚令式が執り行われる。
※朝鮮王朝第26代王・高宗についてはこちらで詳しく紹介。

イ・ジェミョンに頼んで酒幕「ペオゲの宿」の営業許可を取り戻したチョンジュンは、女将と赤導師を呼び寄せ、再び営業と占いを再開させ、宿に出入りする者の見張りと民の扇動を頼む。

■見どころ
意志が強く賢いジャヨンが、愚かで控えめな娘を完璧に演じて妃に選ばれるまでの一連のシーンは、正にチョンジュンの作戦勝ち！これは大院君の性格や傾向を熟知しているチョンジュン、そして一を聞いて十を知る賢いジャヨンの2人だからこそ成し遂げられたことだろう。チョンジュンらが大院君を揺さぶろうと再び動き出す！この先どのような展開を見せるのか楽しみだ。

一方、ジャヨンが揀択に参加すると知り元気のないチソンに。パルヨンの髪形が変わっているのでご注目を。

記憶のないボンリョンヘ想いを伝えるチョンジュンが切ない。果たしてチョンジュンは彼女の記憶を思い出させることはできるのか？

本作第1話のクライマックスシーンが今回描かれるボンリョン連れ去り事件だ。

嵐の中の国婚がこの後の激しい権力争いを予感させる。

※カメオ（特別出演）：“愉快なおしどり夫婦”として韓国で人気のホン・ヒョンヒとジェイソンが、詐欺師夫婦役で登場。作中でパク・ジュングム扮する豪商イ・ドギュンにひどく叱責され、夫婦喧嘩をしでかし笑いを吹き込む。ユン・サンホ監督は夫婦の演技が気に入り、予定にはなかったチョンジュン（パク・シフ）との出会いのシーンまで追加したという。
ホン・ヒョンヒは人気の女性お笑いタレントで、ジェイソンは住宅バラエティ「古い家をあげる 新しい家を頂戴」で有名になったインテリアデザイナーだ。2人は2018年10月に結婚し、夫婦でバラエティ番組にも多数出演している。

原題：바람과 구름과 비

「風と雲と雨」
DVD-SET1～３発売中
各14,740 円（税抜13,400 円）
※DVD 好評レンタル中
発売・販売元：ＮＢＣユニバーサル・エンターテイメント
© 2020 TV Chosun

◇テレビ東京「替えと雲と雨」番組公式サイト
　2022年5月3日スタート　月～金8：15-9:11
◇「風と雲と雨」公式サイト
◇Youtube「風と雲と雨」予告動画

【作品詳細】【「風と雲と雨」を２倍楽しむ】