「花が咲けば、月を想い」第15-16話(最終回)あらすじ:禁酒令が解かれるその時、それぞれの恋の行方は?

2022年10月09日08時00分ドラマ
花が咲けば、月を想い|Licensed by KBS Media Ltd. ⓒ 2021 KBS. All rights reserved

禁酒令の敷かれた朝鮮で繰り広げられるストーリーが最終回を迎える!KNTVにて10月8日に2話連続で放送した、韓国時代劇「花が咲けば、月を想い」(全16話)では、遂に主人公らが黒幕に迫る!第15話と第16話(最終回)のネタバレあらすじと見どころで振り返ってみた。



「花が咲けば、月を想い」は、禁酒令が布かれた朝鮮王朝時代、酒の密造で生きる活発なヒロインと家門の将来を背負う監察官のピュアな恋と、酒が罪だった社会に反旗を翻す若者たちを描くロマンス時代劇だ。
【「花が咲けば、月を想い」を2倍楽しむ】では時代背景や見どころ、韓国での評判、キャストの魅力などまとめて紹介している。

■キャスト主要人物紹介
ナム・ヨン役:ユ・スンホ
カン・ロソ役:ヘリ(Girl's Day)
イ・ピョ役:ビョン・ウソク
ハン・エジン役:カン・ミナ
ヨン・ジョムン役:チャン・グァン
イ・シフム役:チェ・ウォニョン
ファン・ソユ役:イム・ウォニ
チュンゲ役:キム・ギバン
 ほか

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カン・ロソ役:ヘリ/Girl’s Day
■第15話あらすじと豆知識
シフム(チェ・ウォニョン)の邸宅で茶器を見つけたヨン(ユ・スンホ)は間一髪でシフムに気づかれる前にその場を取り繕うが、シフムこそが10年前の事件の黒幕「ジャンナビ=申」だと確信する。

その頃、父が遺した捜査日誌から手がかりを得たロソ(ヘリ)も10年前の事件を追ううちに、10年前に世子を殺した毒が中国から輸入されたものだと突き止め、シフムが事件の首謀者だという真実に辿り着く。

事前にイ・ピョに真実を打ち明けたヨンは、自分たちの命を案じて全てを知りながらも口を閉ざしていたイ・ピョに驚く。正体を知られた事に感づいたシフムはヨンを投獄し、ロソは彼女を守りたい世子イ・ピョ(ビョン・ウソク)の懸念から王宮に幽閉される。一方、ヨンに真相を気づかれたと知ったシフムはロソと対峙し、ソヒョン世子とロソの父ホヒョン(イ・ソンウク)との友情、10年前の死の真相までを明かした。

かつて賤民だったシフムは王族ヌンサン君の娘と恋仲になるが、この事が発覚すると愛した人に裏切られ、領議政と共にヌンサン君を謀反の逆賊に仕立て上げ、身を守り、王の信頼を勝ち取った。そしてある時、新しい朝鮮を築き上げるという大志を抱き、ロソの父ホヒョンと友情を結んだ。

権力を手に入れる為に禁酒令を提案したシフムは、世子を毒殺し、王にこれを認めさせる。前世子の翊衛司だったホヒョンは真実を捜査していくが、事件の有益な手がかりになる場面を目撃したチョ行首(イ・チェギョン)からの通報を受け、マンウォル寺を訪れ、刺客と戦闘になる。この時、寺に身を潜めていたヨンを見つけたホヒョンは彼を庇おうと傷を負いながらも、怯えるヨンをなだめる為、娘に贈る予定だった木彫りのトラを託して木箱の中に隠れさせた直後、親友だったはずのシフムの刀によって命を奪われたのだった。
※翊衛司(イグィサ):兵曹の所属で、世子の護衛を主に担当した官庁。

全ての真相を知り恨みの目を向けるロソの目の前で、シフムはホヒョンの捜査手帳を燃やしてしまう。そしてイ・ピョが全ての真相を知っていたことにショックを受けるロソ。

ヨンらが捕らわれる中、事前に用意していた上疏文はエジン(カン・ミナ)や仲間の手を通じて王イ・ガン(チョン・ソンイル)のもとへ。ソヒョン世子の死の真相を知った王は激怒し、シフムに自害を命じるが、シフムは長年に渡り、毒が溶け出す特殊な茶器を使って王に毒を盛り続けていた。シフムの悪事を知りながらも毒に倒れ意識を失う王。

王の身に万が一の事があれば次の王となるのは世子イ・ピョだ。シフムはヨンの前に現れ、新たに王となる甥イ・ピョの下で働かないかともちかける。甥である世子を懐柔し、全ての権力を掌握したかに見えたシフム。ロソを助ける為にシフムの言いなりになっているイ・ピョも心穏ではなく酒に助けを求める。そんな様子を見たエジンは事情を聞いて失望し、世子の頬を叩く。そして、もともと大臣の娘だから王妃になれなくても失うものはないと言って、ある人物へ助けを求めるよう提案する。

こうしてイ・ピョは王妃ヨン氏(ビョン・ソユン)の助けを得て、ヨンとロソを脱出させる。これに怒ったシフムは必ず二人を殺すと脅す。

その頃、崖から落ちたホン(ムン・ユガン)はウンシム(パク・アイン)によって介抱されていた。目を覚まさないホンに気持ちを伝えるウンシムだが、ホンがシフムの息子なのではないかという疑いを抱くようになる。

王宮から脱出したヨンとロソはシフムがホンを使って秘密裏に経営していた密造酒の酒造を襲撃。そこで強制的に働かされていた兄ヘス(ペ・ユラム)とサンモクと再会を果たす。

■見どころ
シフムの黒幕確定で遂に最終決戦へと向かう最終週。事件の真相、そしてシフムに近づいていくヨンとロソ、二人をシフムの手から守りたいが為にシフムの言いなりになってしまう世子など、様々な感情が複雑に絡み合って、事態はどう展開していくのか読むのが難しい。

物語の主軸はヨンとロソにフォーカスされてはいるものの、友を救う為に誤った道を進もうとするイ・ピョをエジンが「イケメンならイケメンらしくしなさい!」とビンタするシーンは必見。世間知らずなお嬢様キャラでありながらも、機転がきき、実際に一同を救うエジンの姿は観ていて痛快だ。彼女のビンタや、世子を前にしても堂々とした物言いに、これまでロソに傾いていたイ・ピョも心を動かされ、違った方法でヨンとロソを守ろうとする展開となり、二人のラブラインも希望が見えてきた。

また、終始ミステリアスに徹してきたウンシムが、目を覚まさないホンに気持ちを伝えるシーンも見どころで、ホンがシフムの息子かも知れないという新たな伏線も登場した。もし、彼女の推測が正しかったとすれば、最終回では親子にどのような展開が待ち受けているのだろうか、こちらも気がかりだ。

これまで、派手に行動するロソらと比べると、官僚として派手な活躍も目立たず、ロソにピンチを救われる事が多かったヨン。終盤では官職をクビになったからと言って、不法酒造を選挙する際に、銃を発砲して不敵に微笑むヨンの姿も印象的で、最終回は出だしからヨンたちの逆転劇が期待できる。残すところあと一話で、物語はどこに行き着くのかぜひ確かめてほしい。



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ナム・ヨン役:ユ・スンホ
■第16話(最終回)あらすじと豆知識
シフムの秘密の酒造を制圧し、反撃の準備を進めるヨンとロソだが、唯一の証拠だったホヒョンの捜査日誌はシフムの手で燃やされてしまった。再会した兄ヘスから、10年前のホヒョンが殺害された日の記憶を聞いた二人は、手がかりを求めて再びマンウォル寺へ。寺に掛けられた絵から、ホヒョンが隠した日誌の1頁を見つけた二人。そこには、毒として緑の顔料が使われたと書かれていた。シフムの邸宅で見つけた緑色の茶器を思い出すヨン。

王が倒れ、権力を掌握したシフムの祝宴が開かれる。ウンシムが現れ、得意の剣の舞を披露するが、彼女は密かに看病していたホンがシフムの息子だと気づいていた。実の息子とも知らずに利用した末に殺そうとしたシフムを殺そうと剣を向けた。そして、ウンシムの献身的な介抱で意識を取り戻したホンも、彼女がシフムを殺そうとしていると気付き、後を追う。ホンが幼い頃、母親に入れられた烙印を見て驚くシフム。かつて自分を裏切った女性との間に生まれた子供がホンだったのか?混乱するシフムの前で、兵の刀からウンシムを庇って命を落とすホン。ウンシムもまた、ホンを追って自ら命を絶つ。

ロソらは大量の酒を漢陽に暮らす人々に無料で配り始める。シフム率いる禁乱庁(酒類取締局)も事態の収拾が出来ない状況に、シフムは二人の逮捕を命じる。その頃、王宮では自らが世子としての地位を放棄する事でシフムの権力を奪えると気づいたイ・ピョは王妃ヨン氏に玉璽を渡し、エジンと共に王宮を出る。
※玉璽:王位継承者の証である印章。

城門前で禁酒令に違反した民を見せしめに処刑しようとするシフムに、思わず声をあげ抗議するロソ。イ・ピョが王位を辞退した事を知らず、この世の全てを手に入れたような態度のシフムだが、そこに新たな玉璽の持ち主となった王妃ヨン氏の命令で動いた軍隊によって捕らわれる。それでも尚、高圧的な態度のシフムの前に現れたのは毒に倒れたはずの王イ・ガンと、イ・ピョの母でシフムの妹である慶嬪イ氏(アン・シハ)だった。兄に命令されても王にとどめをさせなかった慶嬪イ氏の自白で、全ての計画が失敗に終わった事を悟ったシフム。王はシフムの処刑を命じる。

こうして長い禁酒令も終わりを迎え、街はお祭り騒ぎに。チュンゲの頬にキスして喜ぶグム。ロソも過去の事件の真相解明の功績で無罪となり、ヨンと喜び抱きしめ合う。

処刑を前に、ヨンは捕らわれていたシフムにホヒョンの遺した日誌の一部を渡す。そこに書かれていたホヒョンの想いを知ったシフムは、かつて花びらの舞う中、酒を交わした旧友を思い出しながら、花びらの散る夜に処刑される。

その後、王妃ヨン氏は王子を出産し、世子の地位から正式に解放されたイ・ピョは、男装したエジンを連れて、彼女がかねてから行きたがっていた金剛山へ観光に出かける。
※金剛山(クムガンサン):現在、北朝鮮の江原道に位置する古来からの名山。

チュンゲ(キム・ギバン)の好意を初めは煙たく思っていたグム(ソ・イェファ)もすっかり彼に心を奪われ、彼の身分を買い取り、幸せな生活を送っていた。花の咲き誇る中、サンモクが経営する移動式酒屋で酒を飲もうとする一同。満面の笑みで酒を運んできたサンモクだが、転んだ拍子に頭を強打し、かつての記憶(ロソやグムと敵対し、監禁され、毒殺されそうになった挙げ句、崖から転落した事)を全て思い出す。異変に気づいたロソらは大慌てでサンモクから逃げ始める…。

ロソにかんざしを贈り、愛を熱く語り、ロソに告白するヨン。しかし、ロソの反応はいまいち。代わりにロソはストレートに愛を伝え、ヨンを押し倒すと口づけをした。

■見どころ
遂に迎えた最終回では黒幕シフムとの最終決戦と、禁酒令が解かれた後の世界が描かれた。前回、有力な証拠が燃やされてしまい、どうやってシフムに立ち向かっていくのかが注目されたが、イ・ピョの王位継承権放棄や、大量の密造酒を使った「酒には酒を」の戦略など、予測不可能な展開で大逆転を収めていく様子が痛快に描かれた。

禁酒令を利用して長きに渡って権力を拡大してきたシフムもただの悪役ではなく、動機がきちんと描かれた上で、最後に友と交わした酒を思い浮かべ、己の過ちを痛感し、自らが殺してしまった友を恋しがりながら処刑されるシーンは印象深い。

序盤でシフムとホンの親子関係にまつわるエピソードが展開し、互いを想いながら命を落としていったホンとウンシムの結末は多くの視聴者にショックを与えた。

彼らの悲愛とは対象的に、ヨンとロソ、イ・ピョとエジン、グムとチュンゲのラブラインはハッピーエンドで描かれ、禁酒令が解かれ、活気が戻った街での彼らのやり取りが微笑ましい。

まずは言葉や常識、ルールを重要視する理屈っぽいお坊ちゃまキャラのヨン、そして、言葉や常識よりも行動で引っ張っていくタイプのお転婆なお嬢様ロソ。この二人のキャラクター像がクライマックスのキスシーンでもうまく活かされている。

朝鮮王朝を土台にした架空の時代設定と、禁酒令と密造酒という他にはなかったユニークなテーマをもとに、毎回予測不可能な展開が繰り広げられ、ラブコメだけではなく、サスペンス要素、反社会的なダークヒーロー要素など絶妙なバランスで作り込まれた脚本が面白い作品だ。【「花が咲けば、月を想い」を2倍楽しむ】では全話あらすじを紹介しているので、改めて最初から振り返ってみてはいかがだろうか。

「花が咲けば、月を想い」 日本初放送
本放送:8月20日(土)スタート
毎週土 後8:00~10:30 ※2話連続放送
(20日(土)のみ23:30~(予定)※2話連続放送)
再放送 毎週金 前11:30~後2:00 ※2話連続放送

KNTV「花が咲けば、月を想い」番組サイト
 2022年8月20日スタート 土20:00-22:30 2話連続
 (再放送)金11:30-14:00 ※2話連続
KNTV



■視聴方法
KNTVはスカパー!、スカパー!プレミアムサービス、ひかりTV、J:COMほか各ケーブルテレビで視聴可能。
KNTV視聴方法ページ

kandoratop【作品詳細】【「花が咲けば、月を想い」を2倍楽しむ】