“時政”彌十郎退場に涙!「鎌倉殿の13人」第39話 復讐に燃える寛一郎が登場!第38ネタバレあらすじ

2022年10月03日08時30分ドラマ
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10月2日(日)に放送のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(総合午後8時~、BSP、BS4K午後6時~)第38話「時を継ぐもの」で北条一族の権力争いに幕が下りた。16日(日)放送の第39話「穏やかな一日」に頼家の息子・公暁役で寛一郎が登場、新たな火種に・・・予告動画は番組公式サイトで公開、NHKプラスで1週間見逃し配信、NHKオンデマンドでも配信中だ。



10月2日放送の第38話では、“時政パパ”の愛称で親しまれた北条時政(坂東彌十郎)が妻・りく(宮沢りえ)に乗せられ謀反を企むも義時(小栗旬)に追い込まれて退場。壮絶な北条一族の権力争いに幕が下りた。時政が義時に送った「北条を引っ張って行くのはお前だ」という言葉。そして、時政の前で息子の顔に戻った義時が今生の別れを告げ「父がこの世を去る時、私はそばにいられません。」と涙を流すシーンなど、父子のやり取りに視聴者の涙腺も崩壊。涙ながらに本心を吐露する小栗旬の演技にTwitterでは「父と子の別れに泣いた。小栗旬、本当にすごい」「時政と義時の別れのシーンに涙。最後まで愛すべき時政パパだった」と小栗旬と坂東彌十郎の演技に称賛の声が寄せられた。

さらにラストは執権になり漆黒の着物に身を包んだ義時。キービジュアルと同じ着物に黒い烏帽子姿の小栗旬に視聴者が沸いた。江間義時から“最終形態”である執権・北条義時の誕生に「ラスボス来た!」「いよいよ最終形態!」など盛り上がりを見せた。10月9日は本編を休止し、代わりにトーク特番「鎌倉殿の13人」応援感謝!ウラ話トークSP ~そしてクライマックスへ~」(午後8時)を放送する。特番では小栗旬をはじめ、豪華ゲストを迎えてドラマのウラ話を爆笑トークで振り返るとともに、クライマックスに向けての見どころも紹介される予定だ。

そしてトークスペシャル番組をはさみ、10月16日の第39話では北条義時による新体制の政がスタート。しかし、その傲慢なやり方に三浦義村(山本耕史)や和田義盛(横田栄司)ら仲間からの不満が持ち上がる。そんな中、源頼家の次男でつつじの子、公暁(こうぎょう)が登場する。幼い頃に比企尼(草笛光子)から植え付けられた北条への憎しみから後に大事件を引き起こす公暁。演じるのは佐藤浩市の息子の寛一郎で、今回が大河初出演となる。佐藤浩市は頼朝に殺された上総広常を演じていることから、同一大河に親子二代で出演することで注目を集めている。

さて、兄の意思を受け継ぎ、頼朝の元で政治を学んできた義時がついに御家人の頂点に立った。最終章を迎え、まだまだ和田合戦や承久の乱などクライマックスに向けて加速する「鎌倉殿の13人」をお楽しみに。

■“時政パパ”で親しまれた彌十郎、大河を完走
りくの策略の失敗により鎌倉を去ることになった北条時政。坂東武者としての誇りを持ちながら、チャーミングな時政を演じたのは、今回が大河ドラマ初登場となる歌舞伎俳優・坂東彌十郎だ。梨園一の高身長で、力強い芸風を持つ彌十郎は、同世代の十八世中村勘三郎と少年期より交友があり、生前の勘三郎と共に企画に名を連ねることも多かったという。そんな彌十郎が満を持して大河ドラマに出演、しかも役どころは主人公・義時の父で初代執権の北条時政という大役。しかし屈託のない笑顔やどこか憎めない時政はすぐに視聴者の心を掴み、“時政パパ”と愛称で呼ばれるほど人気のキャラクターとなっていった。

その裏には北条ファミリーの気遣いもあったようで、彌十郎の誕生日には瀬戸康史が似顔絵を描いて贈ったり、小栗らがプレゼントを用意したりと、本当の家族のように絆を深めていったという。また撮影では映像に慣れていない彌十郎を気遣い「父上、大丈夫ですよ」と声をかけてくたり、相談しながら演技を進めていったという小栗と彌十郎。第38話では敵対していた北条親子が今生の別れに涙するシーンが感動を呼んだが、演じている彌十郎はこれまで小栗のフォローを思い出し、時政としても彌十郎としても「ありがとう」という気持ちで義時の肩に手を置けたと公式Twitterのインタビューで語っている。ドラマで時政には会えないが、9日放送の特番には出演する彌十郎。どんなこぼれ話が出て来るか、こちらも期待して待ちたい。

■前回(第38話)ネタバレあらすじ
北条時政は源実朝(柿澤勇人)を屋敷に閉じ込め、出家することが記された起請文を書くよう迫っていた。ついに実朝に向かって刃を向ける時政だったが、和田義盛が間に入りなんとか刀を納めた。しかしその時には義時が兵を引き連れ時政の屋敷を包囲。もはやここまでと悟った時政は、義時に寝返った三浦義村に頼んで、りくだけ逃がし、自分は死ぬ覚悟を固める。京へ逃げることを拒み、時政の元を離れないようとしたりくだったが、義村が家来たちを屋敷から避難させる間、使用人たちに紛れてりくは屋敷を出ていくのだった。

実朝は心を開いている義盛に対し、「武衛」の意味や、自分はその上の階級の「羽林(うりん)」と説明するなどして、穏やかな時間を過ごしていた。その間、屋敷を抜け出したりくは政子(小池栄子)に会いに行き時政を助けて欲しいと協力を仰いでいた。政子は義時を止めるべく屋敷へ出向き、義時を説得した。その頃、屋敷内では時政が実朝に頭を下げ、無理強いをしてしまったことを詫びた。そして、その意志の強さを持って鎌倉をけん引して欲しいと告げ、義盛に実朝を連れ出すよう命じる。さらに義時に対し、自分の意思を受け継ぎ北条と鎌倉を引っ張っていけと言い残し別れを告げた。

やっと解放された実朝が屋敷から出てきたが、義時が時政を許そうとしなかったので、政子は手をついて父の命乞いをした。その頃、屋敷内では時政が自害しようとするのを八田知家(市原隼人)が止めた。「息子でなくて悪かったな」とつぶやくも、義時の指示であることは明白だった。時政は出家を決め、りくと共に御所に幽閉されていた。その間、文官たちと義時の間で時政の処分が議論された。これまでの時政の功績を重んじ、結局、時政はりくと共に伊豆へ流されることになった。首をはねられてもやむなしと思っていた義時だったが、彼らの判断に頭を下げた。

義時は伊豆行きを時政に告げ、ずっと父の背中を追って来てここまで来たのに父と別れることが無念だと涙を流して訴えた。義時は父が死ぬときに手を握ってやれないことを悔やみ、そうさせたのは父だと時政を責めた。その時、「チャッチャッチャ」と鳥の鳴く声が聞こえてきて、時政は突然「あれが何の鳥かわかるか?鶯だよ。」と話し出した。ホーホケキョと鳴く時は雌を口説く時に鳴き、普段はチャッチャッチャと鳴く。そんな他愛もないことを語り出す時政と、それを聞く義時の間に、一瞬だけ普通の親子のような時間が流れるのだった。そして元久2年(1205年)、閏7月19日、北条時政は出家した。

一方、政子は実衣と共にりくに別れを告げるため会いに行き、これまでの思い出話に花を咲かせた。2人ともりくにこれまでの礼を伝え、りくも手をついて「お世話になりました」と頭を下げた。政子たちが出て行った後、女中に成りすましたトウが夕食を持って入って来た。義時がトウ(山本千尋)にりくを暗殺するよう命じていたのだ。しかしトウがりくを殺そうとしたその時、義村が入って来た。トウの正体を見破った義村はトウと揉みあいになり、善治仕込みの身軽さでトウはなんとか逃げ切った。

時政たちが伊豆へ向う日、りくは自分を殺そうとした義時に、「目の前に大きな力があるなら奪い取りなさい」と執権になるよう背中を押して鎌倉を去った。りくの後押しもあり、義時はついに執権を継ぐ決心を固めた。そして執権になると、今回の騒動を引き起こしたりくの片棒を担いだ源朝雅(山中崇)を誅殺する。実朝を操り鎌倉を手中におさめようとしていた後鳥羽上皇(尾上松也)は、義時の台頭に怒りをあらわにするのだった。

■第39話「穏やかな一日」あらすじ
未だに跡継ぎがいない源実朝と千世を心配する政子と実衣。一方、義時は御家人たちが謀反を起こさないよう政の仕組みを改めるが、傲慢なやり方に三浦義村や和田義盛らが不満を募らせていく。泰時は慣れない和歌に悪戦苦闘し、源仲章(生田斗真)に相談を持ち掛ける。そんな中、成長した頼家とつつじの息子・公暁(寛一郎)がある計画を企てていた・・・。

NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第39話は10月16日(日)総合午後8時より、BSプレミアム、BS4K午後6時より放送。脚本:三谷幸喜、出演:小栗旬/坂口健太郎/山本耕史/菊地凛子/小池栄子/坂東彌十郎/宮沢りえほか。番組公式Twitterアカウントは「@nhk_kamakura13」。第39話予告動画が番組公式サイトで公開されている。

NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」番組公式サイト

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