「太宗イ・バンウォン(原題)」第21話・第22話:チュ・サンウクついに朝鮮第3代王に!あらすじと見どころ
「王は私です」というバンウォンに、「王にしたのは、この私です!朝鮮の半分は私の者です」と一歩も引かないミン氏…KNTVで日本初放送の韓国本格時代劇「太宗イ・バンウォン(原題)」(全32話)12月18日(日)の第21話と第22話の詳しいあらすじと見どころをご紹介、日本版予告動画も番組公式サイトで公開している。
詳しいあらすじを知りたくない方は、見どころと※豆知識をご覧になって、あらすじは確認用にどうぞ。また、次の土曜日に再放送するので、見逃した方はチェックをお忘れなく!
「太宗イ・バンウォン(原題)」は朝鮮王朝の礎を築いた第3代王“太宗”となるイ・バンウォンの生涯を新たな視点で描く本格時代劇だ。【「太宗イ・バンウォン」を2倍楽しむ】では、時代背景や登場人物とキャストの紹介などまとめている。
■キャスト⇒イ家の家族・俳優紹介
イ・バンウォン(太宗)役:チュ・サンウク
イ・ソンゲ(太祖)役:キム・ヨンチョル
元敬王后ミン氏役:パク・ジニ
神徳王后カン氏:イェ・ジウォン
ほか
■第21話あらすじ※豆知識
妻ミン氏(パク・ジニ)が、イ・バンウォン(チュ・サンウク)を王にするために励んだ理由が、自身が王妃になるためと気づいたバンウォンは妻に失望する。ミン氏は誤解を解こうとするが、バンウォンは聞く耳を持たない。
チョ・ヨンム(キム・ボブレ)が、王バングァ(キム・ミョンス)が上王イ・ソンゲ(キム・ヨンチョル)を哀れに思い宮殿の外に出したと報告する。反乱を懸念するバンウォンはすぐにイ・ソンゲを捜すよう指示する。王はイ・ソンゲにはもうそんな力はないとバンウォンを安心させ、近く王座をバンウォンに渡すので準備するよう告げる。
王権を強化したいバンウォンは私兵を廃止し国が軍隊を保有すべきだと主張するが、周りはそれでは緊急事態の時に迅速に対応できないと反対。特に義弟ミン・ムグは自分たちが信用できないのかと強く反対し、説得するのに苦労する。ハ・リュンは義父ミン・ジェ(キム・ギュチョル)から説得するようアドバイスする。
バンウォンはミン氏と気まずくなって以来、屋敷には戻らず、ミン・ジェは「国の半分は自分のものだ」といった娘ミン氏を叱責する。ミン氏はバンウォンに会いに行くが、夫婦の関係はさらに険悪になってしまう。それでも私兵廃止に関しては、責任をもって家門を説得すると約束し、「いつもあなたが一番でした。夫への愛まで疑わないで下さい」と告げる。
ミン氏から頼まれたミン・ジェは、バンウォンの力になろうと朝廷やイ・ガンやほかの宗親に会い根回しをするが、バンウォンはさらにミン氏一族を警戒するようになる。
イ・ソンゲはバンウォンが予想したとおり東北面に向かい、チョ・サウィに兵士と兵仗器を集めるよう指示していた。チョ・ヨンムはイ・ソンゲに会って様子を探るが、イ・ソンゲは自分に「王におなりください」と一晩中願ったチョ・ヨンムが、バンウォン側に付いたことが許せず、「裏切者は必ず罰を受ける」と言い捨てる。複雑な心境を抱えて漢陽に戻ったチョ・ヨンムは、武器が没収されている現場に遭遇し、兵士たちを力づくで止める。
私兵廃止がほぼ終わり、イ・ゴイが非協力的だったことをバンウォンに報告するミン氏。そして実家や親せきに預けていた子供たちを引き取ったと伝える。入れ替わってハ・リュンが、チョ・ヨンムが兵士に暴行を働いたと報告する。バンウォンはイ・ゴイを地方に派遣し、命令に逆らったチョ・ヨンムを罷免して黄州へ流刑に処する。
帰宅し子供たちの寝顔をみたバンウォンはミン氏に即位する日が決まったことを伝え、夫婦はかつてのように互いを労わる。だが、バンウォンの「今後は足並みをそろえるのではなく、一歩後ろからついてきてほしい。臣下になってほしい」という言葉にミン氏は凍り付き、「いっそ逆賊になります」と部屋を出ていく。
父イ・ソンゲが朝鮮を建国して9年、ついにバンウォンが第3代王・太宗(テジョン)となった。だが、即位式には妻ミン氏はいなかった。この日からミン氏は王の政敵となった。
※太宗(生1367.613-没1422.5.30):兄弟を自らの手で殺し、1400年11月13日王位に就いたが、即位後は多くの改革で王朝の基礎を築いた。詳細。
■見どころ
ミン氏も結局カン氏(イェ・ジウォン)と同じく王妃になりたかったのだ。だが、カン氏と違って男心を知らなさすぎる。「苦労は分けられても権力は分けぬという男を見ながら、私も裏切られた思いでいる」と、正面切って売り言葉に買い言葉で、夫と完全に対立してしまった。
夫婦喧嘩の火種にもなった「私兵撤廃」。元は鄭道伝(チョン・ドジョン)が推し進めようとした政策。だが2人の目指した政治はまるで違う。鄭道伝は賢明な宰相が国政を率いる臣下の国「宰相政治」を目指し、バンウォンは「王が中心となる社会」を望んでいた。そのためにも太宗は、外戚の権力を分散させようと、側室を9人も娶った。次回ドラマではこのあたりをどう描くのか大いに気になる。
21話は、仲良し親子のイ・ジラン(ソン・ドンヒョク)とファサン(テ・ハンホ)との別れも描かれた。殺伐とした骨肉の争いの中、癒しになっていた親子の別離は何とも悲しい。
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ⓒ 2021 KBS. All rights reserved■第22話あらすじ※豆知識
第3代王に即位したバンウォンは、臣下たちを前に「余は罪人だ。その罪を償う方法は朝鮮が千年、万年と続く強固な国家の土台を作る。邪魔する者は厳しく処断し、国王の地位を狙う者は絶対に許さない」と決意を新たにする。自分たちがバンウォンを即位させたと自負する義弟ミン兄弟は不満を露わにする。ミン・ジェの妻ソン氏(イ・ウィギョン)は娘が王妃として宮殿に行くことを楽しみにしていたが、まだ許可が下りていないと聞いて驚く。ミン氏は王の臣下になれと言われたことを母ソン氏に話す。
上王となったバングァはミン氏に頑なな態度を取るバンウォンに意見するものの、バンウォンは王妃カン氏の前では優しい男になり、自分たち息子の前では厳しい父だったイ・ソンゲの二の舞は演じぬと突っぱねる。「私情を断ち切らねば公を正せぬ」と考えたのだ。状況を察したミン・ジェはミン氏一族に対する警告だと告げ、息子たちにくれぐれも言動に気をつけるよう注意する。
バンウォン即位の知らせは太上王となったイ・ソンゲにも届く。イ・ソンゲは寺の横に小さな宮殿を立てて余生を送るとバンウォンに伝えて油断させる。だがその裏では反乱の準備が着々を進んでいた。
ミン氏が子供たちを連れて許可なく宮殿に入りする。王バンウォンと向き合い、「王の望む女になれると決心したが、それでは自分ではなくなる。だから、冷たい屍になる決心をしたので、好きにしてください」と冷たく言い放つ。なんとしてもミン氏を臣下にするつもりのバンウォンは、夫婦の争いに子供たちを巻き込むなとだけ忠告する。
王バンウォンが予想した通り、ミン氏を王妃に冊封すべきという上奏が全国から上がってくる。仕方なく認める王だが…。ミン氏は母ソン氏がつけてくれた料理上手の下女を連れて正式に王妃・元敬王后(ウォンギョンワンウ)として入宮する。だがその日、王は王妃ではなく宮女を寝所に入れ、その後も他の宮女を寝室にいれ王妃を拒み続ける。宮女3人を側室に迎えた。
ミン家ではミン氏の不当な扱いに憤慨する。だが、王妃ミン氏はそれが王のやり方と悟っており、父ミン・ジェに近くある科挙で弟子をたくさん合格させ、家門の者で朝廷を埋め尽すよう伝える。ところが王は、ミン氏が連れてきた下女まで寝所に入れる。これに怒ったミン氏は王の寝殿に乗り込むが寝室の扉を開けることはできなかった。
その頃、これまで息子たちに軽率な行動に出るなと戒めていたミン・ジェだったが、儒生を動かして夜ごと異なる宮女を寝室に入れることを批判する集団上奏を上げるよう手を回す。義父ミン・ジェ疑う王は、代表者を拷問させ、背後を突き止めるよう指示する。一方で配流したチョ・ヨンムに、もう一度チャンスを与えるために漢陽に連行するように命じる。ミン氏は王の寵愛(承恩)を受けた下女を実家に帰らせるよう命じる。下女は雨の中一晩中許しを求めて土下座し、尚宮はそのまま放置し死にそうになる。
拷問を受けた代表者はミン・ジェからの指示と白状し、王はミン・ジェを司憲府に送るよう指示する。そして中宮殿にいる宮女と侍女を全員追い出すよう命じ、王妃の身の回りは自分でさせよと命じる。そして新しい王妃を迎える準備をするよう命じる。
※司憲府(サホンブ):風紀の取締や役人の違法行為を監督する行政機関。 ※嘉礼(カレ):婚礼などめでたい儀式のこと。
■見どころ
「王は王らしく、臣下は臣下らしく」これがバンウォンの信条。第22話はイ・バンウォンが王権強化のためにまずは、妻の実家であるミン家をけん制し、妻ミン氏を臣下にするために一切の妥協なく突き進む。20話までの夫婦愛はどこに行ったのか?見ていて辛くなる。
今回はバンウォンの3人の息子たちの様子も描かれるが、就寝時の会話。ミン家で育った長男ヤンニョン君が「(自分は)長男が王になる」というと、弟たちが「父上は長男じゃないのに王になった」と反論するシーンがある。ここでヤンニョン君が「叔父上たちのお陰で王になれたと」と言う。これは日ごろからミン家でそのような会話がされていたという証拠。バンウォンの仕打ちは行き過ぎている感はあるが、ミン氏をそのままにすると、確かに「王が中心となる社会」は作れないかもしれない。ミン家としては権力欲がないことを示さなくてはならないのだが、果たしてそれはできるのか?
それにしても、母が生存中に第二夫人を迎えた父イ・ソンゲを恨んだはずのバンウォンが、新たな王妃と迎えようとするとは…。
日本初放送 10月9日(日)スタート
毎週日 20:00~22:10 ※2話連続放送
再放送 毎週土 11:30~13:40 ※2話連続放送
※主演チュ・サンウクの独占インタビュー番組「太宗イ・バンウォン」インタビューSPを放送。
12月26日(月)後1:30~2:00
◇KNTV「太宗イ・バンウォン(原題)」番組サイト
【作品詳細】【「太宗イ・バンウォン」を2倍楽しむ】
■視聴方法
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