Netflix「剣の詩」第1-2話あらすじ:トラウマを抱えたキム・ナムギルが辺境の地で生きる希望を見出す!
キム・ナムギルがNetflixオリジナル作品で初主演を果たした事でも話題のドラマ「剣の詩」。1920年代、日本の支配下にあった朝鮮半島を生きた盗賊イ・ユンとその周辺人物たちのヒューマンドラマを描いた作品だ。気になる第1話、第2話のあらすじとキャストをチェックしてみよう。
●【「Netflix」で独占配信の韓国ドラマ】
「剣の詩」(도적: 칼의 소리=盗賊:剣の音)は1920年代、無法地帯の間島(カンド)を舞台に、日本軍、朝鮮の独立軍、殺し屋、盗賊、朝鮮からの移民など、それぞれがそれぞれの目的の為に互いにぶつかり合うドラマだ。【「剣の詩」を2倍楽しむ】では時代背景や舞台となった間島(カンド)、キャスト紹介、制作発表会映像などまとめて紹介している。
■キャスト
イ・ユン役:キム・ナムギル
ナム・ヒシン役:ソヒョン
チェ・チュンス役:ユ・ジェミョン
イ・グァンイル役:イ・ヒョヌク
オンニョニ役:イ・ホジョン
キム・ソンボク役;チャ・チョンファ
ほか
Netflix シリーズ「剣の詩」独占配信中■第1話
1915年の京城。時は日本統治時代。6年前のとある事件がきっかけで酒浸りの生活を送っていたイ・ユン少尉(キム・ナムギル)は、探していたある人物の居場所を突き止めた。奴婢だった彼を日本統治による身分制度撤廃以降、「友」として接し、日本名三浦と名乗るグァンイル(イ・ヒョヌク)は、どうにかユンを軍に復帰させようとするが、突然の決別を言い渡したユンは北を目指した。
辿り着いた間島は日本の支配もあまり及ばない無法地帯ながら、道には処刑された独立運動家の死体が磔になっている殺伐とした土地。先に移住し、表向きはホテルを経営しながらも武器の売買で成功を収めていた姉ソンボク(チャ・チョンファ)に連れられやってきた明井村で馬賊ギリョン(ハン・ギュウォン)の縄張り争いを目撃。しかし、駐在する日本の警察も、独立運動家を数多く殺してきたギリョンの悪行には目を瞑っていた。
かつてグァンイルの指揮のもと、村人を殺した時の悪夢にうなされるユン。夜中にも銃撃戦は続き、姉と別れ更に奥地を目指すユンが目にするのも木に吊るされた遺体など凄惨なものばかり。目当てのチュンス(ユ・ジェミョン)と出会えたユンだが、村では騒動が起こり、なかなか用件を伝えられずにいた。
最近村に来たという女性に寝床の支度をしてもらったユンだが、彼女が嘘をついていることに気づく。彼女はグァンイルが送った殺し屋だった。過去に起きった出来事を打ち明けたユン。彼は6年前に日本軍少尉として義兵を掃討するための民間人大虐殺を招く引き金となったことを悔いて、母子を殺そうとしていた仲間を射殺。その時の遺族であるチュンスに懺悔をするためにやって来たのだった。
真相を聞いたチュンスは一度はユンを殺そうと弓に手をかけるが、時を同じくして村をドクサン(パク・ブゴン)の一味が襲撃。村の家族が引き裂かれ無惨に殺されていくところを目撃したユンは、戦うことを進言するがチュンスは応じず。ユンはただ一人、姉のもとに戻り武器を手に入れるとドクサン一味のアジトに潜入。ユンはかつてロシアの艦隊をたった一人で闇討ちした実力者だった。
瞬く間に一味を壊滅させ、さらわれた娘を村に返したユンに、家族を守るために仲間にならないかと提案するチュンス。こうして不安な時代の中で同じ志を持つ者を探し始めたユンだった…。
■第2話
Netflix シリーズ「剣の詩」独占配信中5年後の1920年。偵察中だった日本の兵士一団が壊滅。主犯は虎狩りのサングン(キム・ドユン)、曲芸師出身のチョレンイ(イ・ジェギュン)、怪力のグムス(チャ・ヨプ)、そしてかつては義兵を率いていた弓の達人チュンス。瞬く間に日本軍を殺害した一味はユンが集めたスペシャリスト集団だった。生き残りから報告を受けた日本軍も追撃を受けて壊滅。
その頃、グァンイルはヒシン(ソヒョン)へのプロポーズを成功させていた。彼女は初めて身分の隔たりを気にせずユンの名前を呼んだ人物でユンが忘れられずにいる女性だった。そして、彼女には独立軍という裏の顔があった。資金を受け取るためにレストランを訪れたヒシンだが、そこにグァンイルが現れた。どうにか誤魔化してその場を離れたヒシンだが直後に独立軍同志が捕まるのを目撃し、代わりに間島へ向かう現金輸送列車を襲う計画を立て、危険な任務に最適な人物を雇うことにする。
一方、独立軍の勢いが増す中、武器の取引が立ち回らなくなってきたソンボク。資金調達が困難になる中で、日本総督府の満州鉄道計画の起工式に合わせて敷設資金20万ウォンを強奪する計画を立てる。同じ頃ヒシンもまた、オンニョニ(イ・ホジョン)に全く同じ任務を依頼。5年前、素性を隠してユンを襲った彼女は凄腕の雇われ殺し屋だった…。
Netflix シリーズ「剣の詩」独占配信中■見どころ
※アクションと韓国での評判についてこちら⇒キム・ナムギル&イ・ホジョンのアクションを絶賛する日本ファン!韓国での評判は?
日本の統治下で翻弄された1920年代の朝鮮半島を舞台に繰り広げられる人間模様を描いた本作。その序章となる第1話では、主人公ユンが京城(現在のソウル)を離れ、間島(カンド、現在の中国吉林省、延辺朝鮮族自治州の一部)を目指す経緯が描かれ、第2話では生きる目的を見出したユンが戦闘のスペシャリストを集めて、朝鮮民族の土地を守るために立ち回る様子が描かれた。
第1話では上述の通り、主人公ユンを蝕んでいた6年前の事件に対する罪悪感の正体が徐々に明らかになっていき、彼が間島を目指した理由が語られ、全体的に暗い印象を受けるものの、第2話では個性豊かな戦闘のスペシャリストが登場。日本軍の首が飛んだり腕が飛ぶなどグロテスクな描写はあるものの、登場人物が増えたことで様々な人物の関係が複雑に絡み合い、物語に深みが生まれてきた。
注目したいのは第2話で初めて名前が明かされたヒシンだ。ユンにとって忘れられない女性である彼女は、ユンの宿命の相手である親日派グァンイルの婚約者となるものの、本当は独立を目指す運動家。そんな彼女が独立運動資金調達のために雇ったのは5年前にユンを襲ったオンニョニ。そして双方が同じように鉄道の敷設資金強奪を計画することで、両者の衝突は避けられないはず。第3話以降どのような人間模様が描かれていくのか興味を掻き立てられる。
「剣の詩」はNetflixにて独占配信中だ。
■スタッフ
監督:ファン・ジュニョク
脚本:ハン・ジョンフン
原題:도적: 칼의 소리(盗賊:剣の音)
【作品詳細】【「剣の詩」を2倍楽しむ】