「ジンの世界は楽しくて優しいの」上野樹里の台詞に瀬戸康史の目ウルウル…「私小説」後編、高校時代を演じたのは?【ネタバレ】

2023年04月09日08時00分ドラマ
(C)市川拓司/朝日新聞出版・テレビ朝日

4月8日(土)テレビ朝日 スペシャルドラマ「私小説-発達障がいのボクが純愛小説家になれた理由-」後編が放送され、ABEMAとTVerで見逃し配信を開始した。後編のネタバレあらすじと、主人公の高校時代を演じた俳優を紹介しよう。

「私小説-発達障がいのボクが純愛小説家になれた理由-」は、『いま、会いにゆきます』の恋愛小説家・市川拓司で“発達障害を抱える夫と、彼に寄り添い続ける妻の純愛物語”を描く2夜連続のスペシャルドラマ。映画『いま、会いにゆきます』の脚本も手掛けた岡田惠和が担当した。⇒前編ネタバレあらすじ



8日に放送された前編では、瀬戸康史扮するジンと上野樹里演じる優美との穏やかな夫婦生活が優しく描かれ、視聴者からは「ほのぼのしすぎててなんか泣けてくる」と言った声が上がった。9日放送の後編では、お互いを愛するがゆえに夫婦はすれ違ってしまい、二人がそれぞれに高校時代を回想する一幕も。同じ回想シーンを前半はジンの視点で、後半では優美の視点で見せ、お互いを片想いしていたことも分かった。最後に優美からの素敵な告白にジンが涙ぐむシーンもあり、SNSには「瀬戸康史、上野樹里の2人芝居がハイレベルすぎた」という書き込みもあった。

私小説(C)市川拓司/朝日新聞出版・テレビ朝日■高校時代を演じたのは演技派子役
回想でジンの高校時代を演じたのは、子役たちの名演技が話題になったフジ「グッド・ドクター」8話(18)に出演した池田優斗(17歳)。他にもNHK大河ドラマ「西郷どん」第1話(18)や、2021年には上野樹里主演のフジ月9「監察医 朝顔」2話で双子の兄弟役で一人二役に初挑戦した。4月21日スタートのTBS新ドラマ「ペンディングトレイン」にも萱島達哉役で出演する。

一方、優美の高校時代を担当したのは杏花(23歳)。8歳の時に2007年に読売テレビで実写化された『名探偵コナンドラマスペシャル第2弾「工藤新一の復活!黒の組織との対決!」』灰原哀役でデビュー。その後、映画『瀬戸内海賊物語』(14)で初主演、ドラマ「さくらの親子丼2」(18)や「ちむどんどん」(22)にも出演。6月公開の映画『逃げきれた夢』にも出演する。

■後編ネタバレあらすじ
発達障害を抱える恋愛小説家・伊佐山ジン(瀬戸康史)は、愛する妻・優美(上野樹里)を憧れのモン・サン・ミッシェルに連れて行きたいという思いから、フランスでの講演会依頼を快諾。しかし、やはり自分には飛行機での移動は難しいことを痛感し、フランス行きを断念した。フランス行きの準備や予行演習が楽しかったから良かった、という優美の言葉に頷くジンだが、心の中では優美をフランスに連れていくことができなかったという自責の念に駆られ、なかなか晴れない。そんな彼を見て、優美の心にもまた、もやがかかってしまう。

その矢先、優美のもとに高校時代の友人から、久しぶりに連絡が来る。夫が開業するフレンチレストランのレセプションパーティーに来ないか、というのだ。ジンを一人で放っておけず、はなから断るつもりの優美。だが、ジンが即座に発したのは「行っておいでよ」という、意外な言葉だった!「ジンの気持ちはうれしいけれど…フランスに行けなかったことが尾を引いている?」と言う優美に、ジンは「優美は少し僕から自由になった方がいいんだよ。僕のせいでできないことがたくさんあるし。僕のこと背負ってばかりで、我慢することない」と、やるせない思いを吐き出す。

優美は複雑な気持ちを抱きながらも、パーティーへ。1人になったジンは優美を好きになった18年前の高校時代を振り返る。教室を抜け出してジャングルジムで小説を読んでいた時、学級委員の優美がノートを持ってきてくれたのだ。ジンは借りたノートにモン・サン・ミッシェルの絵を描いて返した。その後、ジンは優美を好きになりその姿を目で追うようになっていた。卒業式の日、予期せず優美からサイン帳を渡されたジンは「ありがとう 君の隣は居心地がよかったです。伊佐山仁」と認めた。

高校卒業後、ジンは会社勤めをしたがなじめずにいた。そんな中、優美と会うことになり、別れ際に「これからずっと君のことを小説に書こうと思うんです」とジン。「なぜ?」と聞く優美に「ずっと好きだからに決まっているでしょう?ずっと隣にいてくれますか?」といきなりの告白。「はあ」と拍子抜けの承諾をしながらその告白を楽しんだ優美。できないことが多すぎるジンは一度は優美を諦めようとしたが、優美は「隣にいる」とジンに寄り添い続けた。会社を辞めたジンは優美のことを小説を描いた『純愛日誌』で文学賞新人賞を受賞したのだった。

一方、優美は久しぶりに友人たちと再会。ジンが優美を深く愛していることを知っている友人たちは「優美のために小説を書くなんて幸せだよね」とうらやましがるが、ジンが気になる優美は素直に楽しめない。

帰宅した優美を見てジンは「ごめん。僕がこんなんだから」とまた謝る。そんなジンに優美は高校時代の話をする。

実は最初は先生に頼まれて仕方なくジンを捜しに行った優美だったが、いつの間にかジンの世界に触れたくなり、優美もまたジンを追っていた。そして勇気を出して卒業式にサイン帳を差しだし、卒業してもジンが忘れられずに口実を作って連絡したのだった。そしてジンからの告白を喜び「お互いどんな辛いことがあっても隣に居ようと決めた。だからジンもそう思ってほしい…ジンの世界は楽しくて優しいの…ジン、楽になって」という優美の告白に、感激したジンにまた芸術の神が舞い降り優美の小説を描き始める。ほとばしる言葉は家の中では収まらず、ジンは思い出のジャングルジムで小説を仕上げた。もちろん隣には優美がいた。


テレビ朝日 二夜連続スペシャルドラマ「私小説-発達障がいのボクが純愛小説家になれた理由-」の無料見逃し配信はABEMAおよびTVerで、TELASAでは全2話を一挙配信中だ。
原作:市川拓司「私小説」(朝日新聞出版刊)/主題歌:flumpool『Magic』(A-Sketch)/出演:瀬戸康史、上野樹里 ほか。番組公式Twitterアカウントは「@shishousetsuEX」。PR動画は番組公式サイトで視聴できる。

スペシャルドラマ「私小説-発達障がいのボクが純愛小説家になれた理由-」番組公式サイト
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